引越し費用は分割払いできる?クレカ対応の引越し業者で分割払いにする方法

繁忙期に引越しをしようとすると、単身引越でも10万円近くかかることがあり、家族引越ですと数十万円の見積もりになることも珍しくありません。あらかじめ予算を確保できていれば問題ありませんが、急な引越しだった場合には貯金が足りないなんてこともあるかと思います。

そういうときは引越し費用を分割払いできるといいのですが、分割払いするにはちょっとしたノウハウが必要になります。そこで、ここでは引越し費用を分割払いにする方法と、分割払いできなかったときの対処方法をご紹介していきます。

引越し費用を分割払いする方法

まず結論から言えば、引越し業者が引越し費用の分割払いを認めてくれることはありません。個人経営の小さな引越し業者で、以前から親交があるというのであれば、対応してくれる可能性もありますが、通常は引越し当日に現金で支払う必要があります。

引越し業界はやや古い体質なところがあり、大手引越し業者でも当日現金払いが基本となっていて、数十万円もの大金を手渡しして払うことになります。ただし、そうなるとさすがにお金の管理が大変ということで、クレジットカード払いに対応している引越し業者もいます。

このクレジットカード払いを利用することで、分割払いできるケースもあります。

クレジットカードで分割払いできる条件

分割払いをするにしても、単純に引越し業者がクレジットカード払いに対応しているだけではダメで、下記条件に該当している必要があります。

要確認

引越し業者がクレジットカードの分割払いに対応している

クレジットカード払いできるなら分割払いもできるのでは?と思うかもしれませんが、残念ながらクレジットカードが使えるからといって、必ずしも分割払いに対応しているとは限りません。どの引越し業者がクレジットカードの分割払いに対応しているか見ていきましょう。

分割払いできる引越し業者一覧

ここではクレジットカード払いに対応している引越し業者をリストアップし、分割払いの可否についてご紹介していきます。

各会社分割対応
アート引越センター
サカイ引越センター一括払い
アーク引越センター不明
アリさんマークの引越社1回・リボ払い
ハート引越センター不明
日本通運(1回・3回・6回・リボ払い)
SGムービング
ヤマトホームコンビニエンス不明
赤帽店舗による
※(分割回数およびリボ払いはカードにより異なります)

大手引越し業者のほとんどがクレジットカード払いに対応していますが、サカイ引越センターのように一括払いのみで分割払いできない業者もあれば、クレジットカードの種類によって違うとしている業者もあります。

確実に分割払いできるのは日本通運だけで、分割払いの可否を公表していない業者もあります。利用できると思っていたのに、契約してみたら分割払いできなかったなんてことのないように、見積り依頼をするときに分割払いの可否を確認しておきましょう。

引越し初期費用払えない!お金かかりすぎを解決するクラウドローンサービス

引越し費用を分割払いできなかったときの対処方法

分割払いするには、引越し業者がクレジットカードの分割払いに対応している必要があるとお伝えしましたが、すでに紹介しましたように分割払いできる業者は限られています。それらの業者を利用できればいいのですが、繁忙期で断られてしまうとどうにもなりません。

ただ、そのような状況でも引越しを諦める必要はありません。分割払いできなかったときの対処方法がありますので、どのように対処すればいいのか見ていきましょう。

引越し業者を利用しないで自分で荷物を移動させる

引越し業者だから分割払いできないわけですから、自分でレンタカーを借りて家族や友人に引越しを手伝ってもらえば問題は解決します。レンタカーなら2万円もあれば借りることができますので分割払いする必要もありませんし、家族や友人には落ち着いてからお礼をしましょう。

ただし、荷物が多い家族の引越しの場合には、レンタカーを借りて引越しをするといっても2tトラックで往復するなどが必要で、少し長い距離の引越しになると手間も時間もかかります。荷物が少ない単身引越しで、協力してくれる人がいる場合にのみ、レンタカーを利用しましょう。

賃貸物件への引っ越しなら初期費用を分割払いにする

引越し業者への支払いを分割払いにできないなら、住宅にかかる初期費用を分割払いにするという方法もあります。こちらもすべての管理会社や大家さんが分割払いに応じてくれるわけではありませんが、大手管理会社の多くが初期費用の分割払いが可能としています。

賃貸物件の初期費用を分割払いにして、引越し費用を現金で用意できれば問題なく引越しできます。すでに賃貸契約を終えているという場合には使えませんが、これから物件選びを行うという場合には、管理会社に分割払いができるかどうか確認してみましょう。

親族や知人にお金を借りる

引越し費用を払えないような状況であるなら、親や友人からお金を借りるという方法もあります。会社の転勤による引越しなら、上司に相談するのもひとつの方法です。遊びで使うお金ではないので、困っていることを伝えれば貸してもらえる可能性があります。

あまりにも高額になるとさすがに借りにくいかもしれませんが、まずは頭を下げてお願いしてみましょう。どうしても恥ずかしくて難しい場合には、他の方法でお金を借りましょう。

キャッシングやカードローンでお金を借りる

引越し業者がクレジットカードの分割払いに対応していないけど、クレジットカードは持っているというのであれば、クレジットカードでキャッシングをするという方法もあります。キャッシングは利息が発生するというデメリットもありますが、審査もなくすぐに借りることができます。

キャッシング枠がない場合や、借りられる金額が少ない場合にはカードローンを使いましょう。カードローンは危険というイメージがあるかもしれませんが、計画的に借りる分にはクレジットカードの分割払いとそれほど変わりません。

もちろん返済できる目処がないのに借りるのはNGですが、それは分割払いも同じです。どうしても現金を用意できないのであれば、選択肢のひとつとして覚えておきましょう。

クレジットカードで一括払い後に分割払い・リボ払いに変更する

サカイ引越センターのようにクレジットカード払いはできても、一括払いしかできないという場合には、とりあえず一括払いにしておき、後から分割払いやリボ払いにしましょう。クレジットカードの多くが、「後から分割払い」「後からリボ払い」に対応しています。

いずれの方法でも、実質的に分割払いになるので、翌月の支払いで高額な請求をされて困るということはありません。リボ払いを使ってはいけないとアドバイスしている人もいますが、計画的に返済できるならリボ払いも分割払いもそれほど大差はありません。

ただし、手持ちのクレジットカードが後から支払い方法が変更できることが前提になりますので、事前に調べておきましょう。

分割払いをするときの注意点

引越し業者がクレジットカード払いに対応していれば、「後から分割払い」や「後からリボ払い」などのサービスを使って分割払いにすることは可能ですが、ただし気をつけなくては行けない点が2つあります。

  1. 事前にクレジットカード払いであることを伝える
  2. 返済計画を立ててから利用する

それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

事前にクレジットカード払いであることを伝える

まず引越し業者がクレジットカード払いに対応していても、引越し当日になって「クレジットカード払いでお願いします」と言ってもほとんどのケースで対応できません。クレジットカード決済をするには専用端末が必要で、事前に連絡していないと作業スタッフは専用端末を現場に持ってきません。

注意

クレジットカード払いにするときには、必ず見積り依頼をするときにその旨を伝えておきましょう。そのタイミングで分割払いの可否を確認しておくといいでしょう。

普段から使っているクレジットカードを用意しておき、対応しているかどうかの確認もしておきましょう。

もし伝え忘れて現金払いになった場合には、クレジットカードのキャッシング機能を使ってお金を借りましょう。このとき返済方法をリボ払いにしておけば、実質的に分割払いになります。

返済計画を立ててから利用する

分割払いにすると月々の返済額が少なくなって、無理のない支払いができますが、分割回数が増えるとそれだけ手数料が高くなります。反対に収入の見込みがないのに短期間で返済しようとすると生活が圧迫されます。

そうならないためにも、月々どれくらいの返済なら無理がないのかを考えて、最適な返済金額になるように計画を立てましょう。ポイントは少し余裕があるくらいに抑えておくことです。毎月3万円くらい返済できそうでも返済金額を2万円にしておき、1万円は貯蓄しておきましょう。

引っ越し直後は何かとお金が必要になり、ギリギリで計画を立てるとちょっとしたことで、簡単に家計が破綻してしまいます。手数料や利息が発生するのはある程度仕方のないことだと考えて、無理のない返済計画を立ててから利用してください。

まとめ

引越し費用を分割払いするには、クレジットカードの分割払いを利用するのが一般的です。ただし、引越し業者によってはクレジットカード払いそのものがNGだったり、使えても一括払いのみ対応だったりと、必ずしも分割払いできるわけではありません。

クレジットカード払いができない業者であれば、キャッシングをするかカードローンなどでお金を借りて分割払いもしくはリボ払いで返済しましょう。利息や手数料がもったいないなら、親や兄弟、知人に貸してもらいましょう。

クレジットカード払いができるけど分割払いに対応していない場合には、「後から分割払い」「後からリボ払い」のサービスを使いましょう。またどんな形であれ分割払いやリボ払いにするときには、どんぶり勘定ではなく、無理のない返済計画を立てた上で利用してください。