引っ越しの繁忙期は3月と8月という認識は多くの人が持っているかと思います。学校の新学期に合わせての引っ越しを行うことが多いためですが、その引っ越しの繁忙期が過ぎた9月は引っ越し料金も安くなることが期待できそうな気がします。
しかし、9月も大学の秋入学のための引っ越しや、シルバーウィークの連休を利用しての引っ越し、10月からの転勤に伴う引っ越しなど増える傾向にあります。
それでは実際に9月の引っ越しは安く出来るのでしょうか?それとも高い状態を維持したままなのか。9月の引っ越し事情について紹介します。
8月と10月の引っ越し事情については以下の記事で解説しています。
この記事の目次
9月の引っ越し料金の相場
ここで距離と人数別における9月の引っ越し相場を見てみましょう。
同都道府県内(50km未満)の人数別における引っ越し相場
単身1人の場合 | 平均30,000円 |
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夫婦、カップル2人の場合 | 平均58,000円 |
家族3人以上 | 平均70,000円 |
同一地方内(200km未満)の人数別における引っ越し相場
東京都から静岡県ぐらいまでの距離です。
単身1人の場合 | 平均48,000円 |
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夫婦、カップル2人の場合 | 平均75,000円 |
家族3人以上 | 平均82,000円 |
遠距離地方(500km未満)の人数別における引っ越し相場
東京都から大阪府までぐらいまでの距離です。
単身1人の場合 | 平均58,000円 |
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夫婦、カップル2人の場合 | 平均126,000円 |
家族3人以上 | 平均130,000円 |
上記の目安からすると、9月の引っ越し費用相場としては、単身者が5万円以内、家族2人以上だと7万〜8万円が相場のようです。これ以上だと少し高めと言えます。
これらはあくまで相場ですが、荷物の量や土日・祝日、エアコン取付け取り外し工事等のオプション料金などで料金が加算されます。

9月の引っ越し料金は高くなる?それとも安くなる?
9月の引っ越し料金は8月に比べると安くなる傾向にありますが、実はそれほど極端には引っ越し料金は安くなりません。
理由は、9月から4月は人事異動や大学の新学期、6月以来の第2のジューンブライトと言われ結婚するカップルも増えてくると言われています。
そのため、不動産業界のオンシーズンになるので不動産業界も忙しくなります。
空き部屋なども比較的増えますが、部屋を探す人も増えるので、家賃が高めに設定されていたり、敷金礼金が上がったりすることも考えられ、引っ越し費用を安く抑えても物件の初期費用が思いのほか高くなります。
それに伴って8月ほどではありませんが、9月から10月にかけて引っ越しが増え、繁忙期になります。8月と10月に巻き込まれる感じで9月も若干繁忙期は続き、引っ越し料金が高くなってしまうのです。
とはいえ、もたもたすると良い物件はすぐに取られてしまいますので、早めの部屋探しと引越し一括見積もりサイトを利用して、引っ越しの相見積もりをとることで引っ越し費用を安く抑えることができますので是非活用しましょう。
9月の引っ越しのメリット・デメリット
9月の引っ越しの特徴としてメリット・デメリットを紹介します。
メリット
9月上旬から中旬にかけては業者もそこまで忙しくないので狙い目です。
不動産業界がオンシーズンに入るので、空き物件が増えます。
9月は、8月に比べると人の流れが起きやすいため、不動産業界では第2のオンシーズンが始まります。そのため空き物件も増え比較的部屋が探しやすくなります。
しかし、さきほども言った通り良い物件はすぐに取られてしまいますので、部屋に合わせて引っ越し日を決めなくてはいけないという状況も考えられます。
デメリット
まだまだ夏なので気温が高く、台風も多い時期になります。
10月から大学生の場合新学期開始、会社員なら人事異動が動き出すので、9月下旬から引っ越しが増える傾向にあります。
9月は、気温もまだ高く秋雨前線の影響で雨が降るなど、少し中途半端な時期でもああります。
また、9月下旬になると大学の夏休みもおわり引っ越しの駆け込みも増えてくるので予約が取りづらくなります。
9月に引っ越しを上手にするためのポイント
9月の引っ越しタイミング
9月の引っ越しは、月の初めも月の終わりも、引っ越し業者が忙しくしていることにあります。
できることならば、9月中旬頃の引っ越しを狙いましょう。
理由は、8月のタイミングで引っ越しができなかった人がそのまま9月上旬に引っ越しをし、10月の前半は引っ越し料金が高くなりやすい傾向にあるため、9月に引っ越しを済ませておこうという人が9月後半から増え始めるからです。
また9月中旬はシルバーウィークなどの連休もありますので、土日祝日は料金が高くなる傾向にあります。
しかし、8月よりは値引き交渉にも応じてもらいやすいので、予算よりもオーバーしそうなときは、訪問見積もりをしてもらって、安くするための方法を提示してもらいましょう。
引越し一括見積もりサイトを利用して、相見積もりの状態にして、少しでも安く引っ越しできるようにしましょう。
9月引っ越しのお得日
ここで2019年の大手引っ越し業者の引っ越し費用がお得になる日を紹介します。
カレンダーを見ると9月上旬〜中旬の平日がもっとも安くなるようです。
サカイ引っ越しセンター | 3〜5日、9〜12日、17日〜19日、24〜25日 |
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アーク引っ越しセンター | 4日、6日、9日、12〜13日、17日〜19日、24日〜25日、27日 |
アリさんマークの引越社 | 2〜6日、9日〜13日、17日〜19日 |
先ほどもお伝えした通り、9月中旬にはシルバーウィークがあるため、引っ越し費用が高くなる傾向にあります。
上記のカレンダーを参考に土日祝日は避けるようにし、早めに予約をおさえるようにしましょう。
以下のサイトから希望の日程で引っ越し無料一括見積もりができます。
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9月に引っ越しをするときの注意点
夏も終わりに近づき、そんなに心配事が無いような9月ですが、気温がはっきりとしない月とも言えます。
特に近年は異常気象で、夏日並の暑い日がまだまだ続くと言う風に考えておいてもいいかもしれません。
9月の引っ越しでの注意点について説明していきます。
9月前半はまだまだ暑い!
9月前半はまだまだ暑い日が続きますので、引っ越しをする場合には、引っ越し業者さんのためにタオルを用意したり、冷たいペットボトルなどを用意してあげたりすると、スムーズな引っ越しが可能になります。
ちょっとした気遣いで引っ越しが快適にしてくれます。引っ越し作業がしやすいように出来る範囲でサポートしていあげましょう。
9月は日中時間が短い
8月はサマータイムと言って、日中の時間が長く、引っ越し作業に割く時間が比較的長くとれました。
しかし、9月に入るとサマータイムも終わりになり日中の時間が段々と短くなります。夏のサマータイム気分のまま引っ越し作業をすすめると、急に暗くなり思わぬことになりません。
午後以降に引っ越す予定の方は、日が沈んで暗くなっても作業ができるように明かりなどを用意しておくと安心です。
雨・台風情報に注意する
9月の引っ越しで大変なのは天候です。9月の前半はまだ残暑が厳しく引っ越し作業の進みが悪くなり、9月の後半にかけては秋雨前線の影響で雨になりやすい季節です。
しかも台風が上陸しやすい季節でもあるので、場合によっては引っ越し作業ができなくなる可能性もあります。
引越の見積もりを行う段階で台風が来るときのことを想定し、台風が来たらときの対応について、話をしておくようにしましょう。
2018年までの月別台風接近数
9月は人の流れが多くなる季節
9月後半は気温も下がってきて人が動きやすい季節ですが、実際に人の動きが多いのは10月の前半です。
会社は9月までが半期になるケースが多く、10月から後期が開始するため、そのタイミングで人事異動が発生するためです。
8月や10月に比べると忙しさは落ち着いているとはいえ、条件のいい日程や時間帯はすぐに埋まってしまいます。引っ越しの予約は早めに決めるようにしてください。
新居が決まって引っ越しの日取りを決めたらすぐに相見積もりをし、引っ越し業者選びを始めることで引っ越し費用を安く抑えることができます。