9万円で引越しできる?3〜4月の繁忙期に安く引越しするポイント7選

日本では3月〜4月に引越しする人が多く、引越し業者は稼ぎ時になるため通常期の1.5〜2倍くらいの見積金額を提示してきます。それでも繁忙期には引越し難民が出るくらい需要が増えます。とはいえ、そこまで高い料金は払えないという人もいますよね。

できれば9万円台よりも安く引越しをしたいと考えている人も多いはず。そこでここでは3〜4月の繁忙期の引越し料金相場がどれくらいなのかをご紹介しつつ、相場よりも安い金額で引越しするコツをお伝えします。繁忙期に低予算で引越ししたい人は、しっかりチェックしておきましょう。

繁忙期(3月〜4月)の引越し料金相場

まずは3月〜4月の繁忙期の引越し料金相場を見ていきましょう。以下の料金相場は引越し宣言で集計した料金を元に作成しております。

 単身
荷物少なめ
単身
荷物多め
2人家族3人家族4人家族
50km未満48,245円60,897円86,378円124,764円134,988円
200km未満61,938円77,958円125,436円168,167円188,847円
500km未満86,600円103,917円177,358円279,833円306,333円
500km以上102,433円134,500円257,513円348,417円372,967円

荷物が少ない単身引越しなら、500kmくらいまで9万円台で対応してもらえそうです。500kmというのは東京から大阪くらいまでの距離ですので、かなり長い距離の引越しでも、予算の範囲内でなんとかなりそうです。

家族がいると9万円台で引越しするのは一気に難しくなります。2人家族でも県外に引越しをするとなると、予算オーバーになるケースもありそうです。3人家族くらい荷物が増えると、業者によっては同一市内でも予算9万円と伝えた時点で断られる可能性があります。

ただし、絶対にNGかというとそうでもなく、ちょっと工夫するだけで、格安料金で引越しすることが可能です。どのようにすれば低予算で引越しできるのか、次章で詳しく解説していきます。

繁忙期の引越し!9万円以内に抑える7つのポイント

繁忙期の引越し料金相場を見て絶望的な気持ちになった人もいるかもしれませんが、ここでご紹介した金額は実際に引越しをした人の平均値であって、もっと安く引っ越ししている人もいます。では、どのようにすれば予算9万円台で繁忙期に引越しできるのでしょう。

低予算で引越しするために取り入れたい7つのポイントをご紹介しますので、相場よりも安く引越しをしたい人はしっかりと頭に入れておきましょう。

1.できるだけ早く予約する

繁忙期の引越しで1番大事なのが、早めに引越業者に予約することです。引越し予定日が決まったら、とにかく急いで引越し業者に見積依頼しましょう。予約が遅くなると、対応できる業者の数が減っていき、引越し業者の立場が有利になるので、相場よりも高い金額を提示してきます。

また、自社で対応しきれなくなると下請け業者や提携業者を使うこともあり、この場合は中間マージンが発生するため、料金が割高になります。いずれにしても、安く引越しをしたいなら早めの予約が必須です。まだ時間があるから大丈夫と思わず、2ヶ月前には見積依頼しましょう。

2.平日のフリー便を利用する

引越料金は需要と供給で決まるため、需要が高まる土日などの休日は引越料金が相場よりも高くなります。ところが平日は仕事を休めないという人もいるため、需要が少し下がり、繁忙期でも比較的リーズナブルな料金で引越しできます。

さらに時間指定をせずにフリー便にすれば、引越し業者の都合のいいタイミングで家財を運んでもらうことになるので、もっと引越料金を下げられます。繁忙期に低予算で引越しをしたいなら「平日のフリー便」が必須条件だと覚えておきましょう。

3.予算を最初に伝えて業者に引越し日を決めてもらう

通常期の引越しでは、自分の予算を伝えないほうがいいとされています。先に「予算は9万円です」というように伝えてしまうと、相場が7万円の引っ越しでも9万円で見積もりを提示してくるためです。このようなことがあるので、自分からは予算を伝えないのがセオリーです。

ところが繁忙期は引越し料金が高くなるため、予算が相場金額を上回ることはほとんどありません。このため、最初から「9万円しか出せません」と伝えて、その金額でできる引越し日を提示してもらいましょう。もちろん相場からあまりにもかけ離れている場合は断られますが、相場よりも数万円安い程度なら、その金額で対応してもらえます。

4.地域密着型の格安引越し業者に依頼する

引越し業者には全国展開している大手引越し業者と、地域限定で引越しを提供している地域密着型の引越し業者の2タイプがあります。低予算で引越しをしたいなら、地域密着型の引越し業者を選びましょう。広告宣伝費などを使っていないのもあり、驚くほど安値を提示してくれます。

ただし、地域密着型の引越し業者の中には作業が雑だったり、挨拶すらまともにできなかったりする業者も含まれています。地域密着型の引越し業者に依頼するときには、口コミをチェックして、信頼できると感じた業者に見積依頼しましょう。

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5.日が悪いとされる仏滅や赤口を選ぶ

最近は吉日を気にしない人が増えているものの、引越しの日としては大安が人気で、引越し料金も高くなる傾向にあります。このため、予算が限られているなら大安のような縁起のいい日は避けて、仏滅や赤口といった縁起があまり良くない日を選びましょう。

もちろん六曜が気になるというのであれば、大安にこだわっても構いません。商売をされている方ですと、やはり気になるかと思います。ただそれだけ引越し料金が高くなりやすいので、とにかく安く引越ししたいなら、日の悪さは気にせず仏滅や赤口に引越ししましょう。

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6.運んでもらう家財を減らす

上で紹介した繁忙期の引越し料金相場からもわかりますように、繁忙期でも運んでもらう家財が少なければ引越し料金が安くなります。このため、不要なものや使っていないものは徹底して捨てて、身軽な状態で引越ししましょう。

  • ダンボール荷物を減らす
  • 古い家電は旧居で捨てて、新居で新しい家電に買い替える
  • 自分の車で小物を運んでおく

このような工夫により家財を減らしてください。まずはとにかく捨てることです。さらに古い家電を引越しのタイミングで買い替えれば、新居に運ぶ必要がありません。マイカーがあるなら、小物を自分で運ぶのもおすすめです。

家財が少なくなれば使用するトラックが小さくなり、繁忙期でも引越し料金が安くなります。繁忙期に9万円で引越しをしたいのであれば、2トンロングトラックに載るくらいの量(幅:約178cm✕高さ:約225cm✕奥行:約450cm )にまで家財を減らしましょう。


転用:アート引越しセンター

7.引越し一括見積もりサイトを利用して相見積もりにする

引越し料金を少しでも安くしたいときの最近のトレンドは、引越し一括見積もりサイトを使った見積依頼です。

  • 1回の申込みで複数の業者に見積依頼できる
  • 相見積もりになるので安値を提示してくれる
  • 地域密着型の格安引越し業者が見つかる

引越し一括見積もりサイトにはこのようなメリットがあります。低予算で引越しをしたい人にとっては、相見積もりになるというのと格安引越し業者が見つかるという利点が大きく、繁忙期でも驚くような料金で引越しできることもあります。

少しでも安く引越しをしたいなら、引越し2ヶ月前までに家財をできるだけ減らして、引越し一括見積もりサイト経由で業者選定してみましょう。複数の業者に見積依頼できるので、引越し難民になるのも回避しやすくなります。

引越し難民になったときの対処方法

引越しが数ヶ月前に分かっているのであれば、余裕を持って家財を減らすなど、きちんと準備できます。ところが3月になって急に転勤や転職先が決まったとなると、引越し業者がどこも見積拒否して、引越し難民になってしまうことがあります。

ここまでは9万円台くらいの低予算で繁忙期に引越しする方法について解説してきましたが、ここでは引越し難民になってしまったとき、どのように対処すればいいのかについてもご紹介しておきます。

大きな家具や家電は買い替えて単身パックで引越しする

どれだけ引越し業者の予約が埋まっても、ヤマトホームコンビニエンスのように専用ボックスを使った単身パックなら、家財を新居まで運んでもらえます。単身パックは通常に宅配便などの物流ネットワークを活用しているので、繁忙期でも料金は変わりません。

ただし大型冷蔵庫のような大きな家電や家具は運べないので、それらはすべて処分して、新居で購入しなおすことになります。それでもこの方法なら引越しだけなら予算9万円台でも可能ですし、引越し難民になるのを回避できます。

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家財をトランクルームに預けて引越しのタイミングをずらす

繁忙期だから引越しできないわけですから、繁忙期が終わったら引越しをするという方法もあります。とはいえ、部屋は退去する必要がありますので、家財はトランクルームに預けてしまいましょう。生活に必要なものだけを宅配便や単身パックで新居に送れば、最低限の生活はできます。

家族での引越しだと難しいかもしれませんが、荷物が多い単身引越しで引越し業者に見積拒否されて、引越し難民になったときの対処方法として覚えておきましょう。

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近距離ならレンタカーもOK!ただし予約で埋まっている可能性大

引越し難民になったら、レンタカーを借りて友人などに手伝ってもらいながら、自分で引越しをするという方法もあります。ただし同じことを考える人も多く、繁忙期にはレンタカーのトラックやワンボックスカーは予約が埋まってしまうことも珍しくありません。

こまめにレンタカーのサイトをチェックして、借りられる車が見つかったらすぐに確保しておきましょう。また、レンタカーでの引越しは事故リスクや体力面から考えて長距離引越には適していませんので、近距離引越限定の対処方法とするのがおすすめです。

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まとめ

繁忙期は引越し料金がどうしても高くなり、低予算で引越しするのは難しいのが実情です。それでもここでご紹介した7つのポイントを押さえておくことで、家財の多い引越しでも9万円台での引越しも移動距離によっては可能です。

繁忙期で1番大切なのは早めに予約することです。ゆっくりしていると引越しできる日が限られていき、さらには繁忙期の割高な料金よりも、高い金額を提示されることもあります。それどころか、見積拒否されて引越し難民になることもあります。

そうならないように引越しが決まったらすぐに、家財を整理して、家財の量を減らした上で引越し一括見積もりサイトを使って見積依頼しましょう。