軽トラ引越し!どれくらい荷物を積める?引越しで軽貨物車の積み方と注意点を解説

単身引越しで荷物がそれほど多くない人が、安く引越ししたいときに便利なのが、赤帽などの軽トラを利用して荷物を運んでくれる格安引越業者です。移動距離によっては1万円前後で引越しできるケースもあり、気になっている人もいるのではないでしょうか。

ただ、軽トラだとどれくらい荷物を積めるのかわからず、自分のケースで利用できるかどうかわからないという理由で、依頼するかも迷っている人いますよね。ここではそのような人のために軽トラの積載量や、実際に単身引越しで利用するときのコツなどを詳しく解説していきます。

引越しで軽トラにどれくらい荷物を積めるのか

これから引越しする人が知りたいのは、引越しで軽トラにどれくらいの荷物を積めるのかということかと思います。そこで、ここではまず軽トラの積載量や、具体的にどれくらい積載できるのかについて解説していきます。

軽トラに載せられる荷物の寸法

軽トラは法律により最大寸法が決まっており、「長さ3.4m・幅1.48m・高さ2.0m」に収まるように設計されています。さらに、載せる荷物の長さや幅、高さにも下記のような制限が設けられています。

車両の幅まで
長さ車両の長さの1/10(10%)まではみ出しOK
高さ地面から2.5mまで

ただし上記寸法は運転席も含まれており、実際の荷台サイズはメーカーごとに異なります。たとえばスズキのキャリイの荷台は次のようになっており、ビールケース60個、もしくは20Lポリタンクを40個分の容積があります。

転用:suzuki公式サイト
荷台幅1.4m
長さ1.94m
高さ0.29m

さらに、ホロを付けることで高さ方向にも十分な余裕をもたせることができ、冷蔵庫や洗濯機といった高さのある家財も問題なく積載できます。

軽トラに積載可能な重量

軽トラには積載可能な重量が設定されており、荷台には350kgまでしか積載できません。このため幌付きの軽トラであっても、幌内いっぱいに荷物を積めるわけではなく、重量制限により引越業者が対応不可とするケースもあります。

軽トラに積める家財例

トラックや荷台の寸法だけでは、具体的にどれくらいの荷物を積めるのかわからないという人もいると思いますので、ここでは実際に軽トラに搭載できる荷物の例をご紹介します。

軽トラを使った引越しで人気が高いのが赤帽ですが、赤帽のホロ車の荷台サイズは「長さ1.9m×幅1.4m×高さ1.4m」となり、約3,700L分の容量があります。この赤帽での積み込み例が下記になります。

転用:赤帽
荷物量

・衣装ケース×3
・食器棚×1
・冷蔵庫小×1
・テレビ小×1
・シングルベッド×1
・机・椅子(折りたたみ)×1
・カラーボックス×1
・段ボール箱(中)×10

転用:赤帽

このケースでは洗濯機が含まれていませんが、ひとり暮らしの標準的な家財なら問題なく運べることがわかってもらえたかと思います。さらに軽トラでもハイルーフ仕様になっていれば、標準仕様車と比べて1.5倍の荷物を運ぶことができるので、ワンルームや1Kで暮らしているなら、ほとんどのケースで対応してもらえます。

ちなみに標準仕様車なら、単身引越しパックに使われる専用BOXの約2倍の家財を運べます。ハイルーフ仕様車なら3倍になりますので、荷物が多いと自覚している単身者はハイルーフ仕様車を使って荷物を運んでくれる業者に依頼しましょう。

軽トラで引越し荷物を運ぶメリット・デメリット

軽トラにどれくらいの荷物を積めるのか把握できたかと思いますので、次に軽トラで引越し荷物を運ぶメリットとデメリットについて見ていきましょう。

軽トラで引越し荷物を運ぶメリット

軽トラで引越し荷物を運ぶメリットは下記の3点です。

  1. 引越しコストを下げられる
  2. レンタカーを借りて自分で運べる
  3. 引越業者が柔軟に対応してくれる

それぞれのメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

引越しコストを下げられる

軽トラを利用した引越業者は、いずれも格安料金で対応してくれるため、引越しコストを大幅に安くできます。たとえば赤帽ユウジ運送では、下記料金で家財を新居まで運んでくれます。

距離作業時間費用
20km以内2時間含む13,750円
100km2時間含む28,600円

引越し侍のデータによると、荷物の少ない単身者が通常期(5月〜2月)に引越しする場合、同市区町村程度で2.7万円かかりますので、半額で引越しできることになります。

レンタカーを借りて自分で運べる

2tトラックや4tトラックの場合、運転免許証の取得時期によっては普通免許では運転できませんが、軽トラは普通免許で運転できます。このため軽トラをレンタカーして、自分で荷物を運ぶということも可能です。

ニッポンレンタカーでキャリイを借りる場合、12時間でも7,590円しかかかりませんし、格安レンタカーならホロ車でも基本料金が1万円以下です。しかも自分の好きなタイミングで借りて運べるので、引越業者のスケジュールに合わせる必要がありません。

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引越業者が柔軟に対応してくれる

軽トラを使って家財を運ぶ引越業者の多くが個人事業主ということもあり、イレギュラーな依頼に対しても柔軟に対応してもらえます。たとえば、新居まで同乗させてもらうことも可能ですし、トランクルームに寄り道するといったことも対応可能です。

業者によっては早朝や深夜の配達も可能で、さらには移動距離が300kmを超えるような引越でも、当日中に新居に運んでもらえます。

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軽トラで引越し荷物を運ぶデメリット

メリットが多い軽トラでの引越しですが、残念ながら下記のようなデメリットもあります。

  1. 家財が多すぎる場合は利用できない
  2. 長距離の引越しには適していない
  3. 引越業者の場合には手伝いが必要になる

デメリットについても内容を詳しく見ていきましょう。

家財が多すぎる場合は利用できない

すでにお伝えしましたように、軽トラには最大積載量があり、それよりも重たい荷物を1度に運ぶことはできません。このため、荷物が多い場合には2台もしくは往復での対応になり、結果的にコストが割高になることもあります。

また大型ベッドのように、そもそも軽トラでは運べない家財もあります。このように、家財の量やサイズによって、利用できる人が限られているというのが大きなデメリットのひとつです。

長距離の引越しには適していない

軽トラを使って荷物を運んでくれる引越業者の多くが、同一県内もしくは隣県くらいまでの範囲の引越しのみ対応としています。業者によっては長距離にも対応してもらえますが、軽トラで高速道路を運転することになるので、家財が振動で破損する可能性があります。

運転も疲れるため交通事故のリスクも高くなり、しかも料金がそれほど安くないという問題もあるため、長距離引越しには適していません。長距離の単身引越しを安く抑えたいなら、専用ボックスを使って引越しできる単身引越しパックをご利用ください。

引越業者の場合には手伝いが必要になる

軽トラで荷物を運ぶ引越業者の中には、荷物の搬出や搬入の手伝いが必要になる業者があります。軽トラの引越業者は1人作業が基本となっており、冷蔵庫や洗濯機といった重たい家電を1人で運ぶのが難しいためです。

男性であれば問題なく手伝い可能ですが、力がそれほど強くない女性の場合には、手伝いができないという理由でスタッフが1人追加され、結果的に割高な引越し料金になることもあるので注意が必要です。

自分で軽トラを借りて荷物を運ぶときの注意点

軽トラならレンタカーを借りて、自分で荷物を運べるとお伝えしましたが、実際に自分で運ぶときには気をつけなくては行けないポイントがいくつかあります。どのような点に気をつければいいのか見ていきましょう。

ホロ付きの軽トラを借りる

軽トラにはホロ付きとホロなしの2種類がありますが、荷物が少ない場合を除いて、ホロありを借りるようにしましょう。ホロ付きをホロなしでは、積める荷物の量が大きく異なりますし、ホロありだと、運転中に荷物が荷台から落ちる心配がありません。

ホロ付きにすることでレンタカー料金が高くなることもありますが、安全に家財を新居まで運ぶために、ホロ付きの軽トラを借りてください。

オートマ車を選択する

軽トラをレンタカーで借りる場合には、できるだけオートマ車を選びましょう。軽トラの多くがマニュアル車になっており、オートマチック限定免許だと運転できませんし、普段からマニュアル車を運転していないと、操作になれず事故を起こす可能性があります。

オートマチック車の軽トラを借りられなかった場合は、少し金額は高くなりますが、ハイエースなどのバンタイプのオートマチック車を借りるのがおすすめです。

荷物の積み下ろしは複数人で行う

軽トラの荷台は高さがあるため、ひとり暮らし用の冷蔵庫や洗濯機でも1人で積み下ろしするのは危険です。できるだけ家族や友人に声をかけて、一緒に運んでもらえるようにお願いしましょう。荷物の量はそれほど多くないはずですので、基本的には2人作業でOKです。

コスパ

ただしレンタカー代と手伝ってくれた人の食事代、交通費などを考えると、格安引越業者に依頼するよりも高額になる可能性があるので注意が必要です。

バランスよく積む

軽トラはそれ自体が軽く、800kg前後しかありません。このため、何も考えずに300kg以上の荷物を載せると、バランスを崩して輸送中に横転させてしまうかもしれません。そうならないために、家財は左右バランスを考えて積み込むようにしてください。

基本的な考え方としては重たいものほど荷台の中心部に配置し、衣類のように軽いものは荷台の外側に積むようにしてください。そうすることでバランスを崩しにくくなります。

レンタカー会社の保険に加入しておく

普段レンタカーを借りるときには保険に加入しないという人もいるかもしれませんが、引越しで使う場合には必ずレンタカー会社の保険に加入しておきましょう。慣れない車体ですので、輸送中に事故を起こす可能性もあり、高額な請求をされないためにも保険は必須です。

また、荷物の積み下ろしでトラックの荷台を損傷させる可能性もあります。事故やトラブルを起こしたときに、多額の請求をされても困らないように、追加費用を払ってでもレンタカーの保険に加入してください。

軽トラで引越しをするときのコツ

ここまでの説明で軽トラを使った引越しについて、荷物がどれくらい運べるのか、どのようなメリットやデメリットがあるのかなどを把握できたかと思います。ここでは、それらをふまえて、実際に軽トラを使った引越しをするときのコツについてご紹介していきます。

  • 引越し資材は早めに自分で用意する
  • 料金ではなく信頼で業者を選ぶ
  • 引越し一括見積もりサイトで業者選定する

軽トラで引越しするときには、この3点をしっかりと頭に入れておきましょう。それぞれのコツについて詳しく見ていきましょう。

引越し資材は早めに自分で用意する

軽トラを使った格安引越業者は、ダンボールやガムテープなどの引越し資材を自分で用意しなくてはいけないケースがほとんどです。このため見積依頼するときには、無料もしくは有料で手配してもらえるのか確認しておきましょう。

自分で手配しなくてはいけないケースや、自分でレンタカーを借りて運ぶケースでは、引越し資材を早めに用意しましょう。少しでも安く抑えたいなら、スーパーやコンビニなどでダンボールをもらってくるのがおすすめです。すぐに揃えたい場合は、ネットショップでお求めください。

ゆっくりしていると、引越し当日になって荷造りが終わっていないということになりかねません。引越業者が決まったらすぐに動き出しましょう。

料金ではなく信頼で業者を選ぶ

少しでも安く引越ししたいなとなると、つい引越業者を料金で選んでしまいがちですが、格安引越業者の中には仕事が雑で、態度も悪い業者が含まれています。そのような業者に依頼すると引越しの満足度が下がってしまいます。

自分の家財に多少の損傷があっても構わないという人であれば、料金優先で選んでも構いませんが、そうでないなら信頼できると感じた業者に依頼しましょう。しっかりと事前に口コミをチェックした上で契約してください。

【9月版】とにかく安い引越しにしたい方!格安の引越し業者おすすめ10選

引越し一括見積もりサイトで業者選定する

信頼できる格安引越業者を探すときにおすすめなのが、引越し一括見積もりサイトです。このサービスを使うと、1度の申し込みで複数の引越業者に見積依頼できるので業者選定の手間を最小限にできるのですが、おすすめしたい理由は他にもあります。

それは、自分で探すのが難しい小規模な格安引越業者も候補に上がるという点で、しかも口コミも掲載されているので、信頼できるかどうか簡単に判断できます。さらに相見積もりになるため、業者同士が競い合うことになるので、料金が安くなりやすいといったメリットもあります。

信用できる格安引越業者を自分で探すのが難しいと感じている人は、ぜひ引越し一括見積もりサイトを活用して、業者選定を行ってください。

まとめ

軽トラに載せることができる荷物は意外と多く、ワンルームや1Kのひとり暮らしで、荷物が部屋に溢れているという状態でもない限り、荷物はすべて荷台に積めます。ただし、大型のベッドや家具、総重量が350kgを超えるような荷物は運べないといったデメリットもあります。

それでも格安引越業者であれば、同一市内の引越しなら1万円台で対応してもらえるので、一般的な引越業者と比べても格安で荷物を運んでもらえます。普通免許があるなら、自分で軽トラを借りて運ぶということも可能です。

ただし、自分で運ぶ場合も2人作業になるので、レンタカー代に加えて手伝ってくれた人の食事代や交通費まで考えると、引越業者に依頼したほうがお得です。軽トラで引越ししたいなら、引越し一括見積もりサイトを利用し、信頼できると感じた業者に依頼しましょう。