引越しのトラック2tと3tで荷物量の違い?トラックサイズ別の引越し料金相場

引越業者に作業を依頼する場合、ほとんどのケースでトラックを使って家財を運んでもらうことになります。そのトラックにも2tや3tなどいろいろなサイズがあり、トラックのサイズが大きくなるほど、引越料金も高額になります。

このため、少しでも安く引越しをしたいというケースでは、トラックのサイズを意識して荷物を減らすなどする必要があります。そこでここでは、引越しでよく使われる2tトラックと3tトラックで、どれくらいの荷物を運べるのかについて、詳しくご紹介していきます。

引越しで使われるトラックの種類

まずは引越しでどのような種類のトラックが使われるのか、トラックの種類と部屋の広さ、引越し人数の関係についてまとめた表を見ていきましょう。

2tショート2tロング3t
部屋の広さワンルーム~2K2K~2DK2K~2LDK
引越し人数1〜2人2〜3人3人
最大積載量2000kg2950kg3000kg
荷室サイズL3.1m×W1.76m×H1.8mL4.3m×W1.76m×H2.0mL5.0m×W2.09m×H2.1m
床面積約3.3畳約4.9畳約6.4畳

2tトラックには、2tショートと2tロング、2tワイドロングの3種類がありますが、引越しで使われることが多いのは2tショートと2tロングです。2tショートは荷物の多い単身引越しや荷物の少ない夫婦の引越し、2tロングは荷物の多い夫婦の引越しや荷物の少ない3人家族の引越しに使われます。

また、3tトラックは荷物の多い3人家族に適したサイズで、それ以上の荷物がある場合には4tトラックを利用することになります。4tトラックのサイズになると引越料金が高額になるため、3tトラック以下のサイズで引越しできるのが理想です。

引越しトラックに積むことができる荷物例

引越しトラックにいくつかのサイズがあるとわかっていても、具体的にどれくらいの荷物を積み込めるかイメージできないという人がほとんどかと思います。ここではそのような人のために、トラックサイズごとに、どれくらいの荷物を詰めるかをご紹介していきます。

2tショート2tロング3t
冷蔵庫2ドア3ドア5ドア
洗濯機全自動洗濯機(縦型)全自動洗濯機全自動洗濯機
ガスコンロ
テレビ40型42型50型
テレビ台40×12040×14040×150
ローテーブル
ソファ —2人掛3人掛
食器棚 —180×100180×120
本棚 —180×100180×100
メタルラック160×100160×100160×100
自転車1台1台2台
ベッドシングルセミダブルダブル
ふとん1組2組3組
衣装ケース6箱10箱10~20箱
ダンボール10~20箱15~25箱25~40箱

2tショートでも床面積が約3.3畳ありますので、単身引越しなら思った以上にたくさん運べそうですね。夫婦2人でも家財が少なければ何とかなりそうですが、家財がそれなりに多いと自覚している人の場合には、2tロングや3tといった大きなトラックが必要になることがわかります。

あくまでもこれらは目安であり、実際に利用するトラックのサイズは引越業者が判断することになります。自分では2tロングに収まると思っていても、引越業者によっては確実に運ぶために、3tトラックを選ぶこともあるということを頭に入れておきましょう。

トラックサイズと引越料金相場

引越しトラックが大きくなると、それだけ引越料金が高くなるとお伝えしましたが、実際にどれくらい変わるのかについて見ていきましょう。

2tショート2tロング3t
通常期42,000円70,000円76,000円
繁忙期70,000円100,000円119,900円
参考:引越し侍

トラックサイズごとの料金相場はどの引越し業者も公開していませんので、ここでは荷物が多い単身引越しを2tショート、2人家族を2tロング、3人家族を3tとして、引越し侍で公開されている料金相場を表にまとめています。

2tショートと2tロングでは料金相場が大きく異なり、2tロングと3tではそこまで違いがないという結果になっています。

2tショートと2tロングで料金に差があるのは、作業員の人数が異なるためです。2tショートは2名体制で作業できますが、2tロングや3tは3名体制での作業になるため、1人分の人件費が増えてコストアップに繋がっています。

いずれにしても、トラックサイズが大きくなるほど引越料金が高くなることには変わりありません。少しでも安く引越ししたいという人は、新居に運ぶ家財を徹底して少なくし、ワンサイズ小さいトラックでの引越しを目指しましょう。

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レンタカーでトラックを借りたらいくらかかる?

引越業者の見積金額があまりにも高額だった場合、自分でトラックを借りて荷物を運ぶことで、安く引越しできるのではないかと考えている人もいるかと思います。そこで、自分でトラックを借りる場合、料金がどれくらいになるのか見ていきましょう。

2tショート2tロング3t
ニッポンレンタカー19,800円25,850円
トヨタレンタリース19,690円29,920円
オリックスレンタカー23,760円28,380円40,920円

※24時間借りたときのレンタカー料金(2023年6月30日現在)

2tトラックなら2万円前後で借りることができ、3tでも3万〜4万円ですので、引越業者に依頼するよりも安く引っ越しできそうです。ただし、レンタカーで引越しするときにはガソリン代や高速料金料金なども発生しますし、友人に手伝ってもらう場合には食事代や交通費もかかります。

同一市内や同一県内での引越しの場合、レンタカーを借りるよりも引越業者に依頼するほうが安くなるケースもありますので、「レンタカーのほうが安い」と決めつけずに、きちんと見積もりをとって比較しましょう。

自分で引越しした場合に、本当にお得なのか検証した記事がありますので、自分でトラックを借りて引越しするかどうかで迷っている人は、そちらの記事もご参照ください。

自分で引越し失敗談!自力で引越しは安くてお得なのか?検証してみた

免許取得時期によってはトラックを借りられない

自分でトラックを借りて引越しをしようと考えている人が気をつけたいのが、運転免許証の取得時期によって、普通免許ではトラックを運転できないという点です。たとえば平成29年3月以降に取得した普通免許では、2tトラックを運転できません。

3tトラックを運転できると思って予約したのに、普通免許取得が平成19年6月2日以降だった場合には、レンタカーの営業所で貸出NGとされてしまいますのでご注意ください。

普通免許取得時期2t3t4t
平成19年6月1日以前
平成19年6月2日〜平成29年3月11日××
平成29年3月12日以降×××

引越しのトラックサイズで気をつけるべきポイント

引越しをするときのトラックサイズは、引越業者が荷物の量をみて判断するため、自分でレンタカーを借りて引越しするのでなければ、それほど気にする必要がありません。ただし、少しでも安く引越しをしたい場合や、下町のように住宅が密集したエリアで引越しをする場合には、下記のように注意しなくてはいけないポイントがあります。

  1. 新居に運ぶ荷物の量を確定させておく
  2. トラックが通行可能か調べておく
  3. トラックサイズに見合った駐車スペースを確保する

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

新居に運ぶ荷物の量を訪問見積もり前に確定させておく

引越料金を少しでも安くするために、家財を処分して引越荷物を減らそうと考えている場合には、引越業者の訪問見積よりも前に、不要な家財を処分しておきましょう。訪問見積をして、見積書を出してもらってから家財を減らしても、原則として引越料金は下がりません。

もちろん、荷物を減らしてから再度見積依頼するという方法もありますが、引越し前は何かと時間がかかるため、何度も訪問見積してもらう余裕はありません。引越しが決まった段階で荷物を減らしておき、その状態で見積もりを作成してもらいましょう。

また、引越し直前まで必要になるけど新居に運ばない荷物は、訪問見積のときに「運ばない荷物」としてリスト化しておくか、1ヶ所にまとめておきましょう。ただし、引越し当日までに処分できなかった場合には、トラックに載せきれなくなる可能性があるのでご注意ください。

トラックが通行可能か調べておく

旧居や新居の前にある道路に十分な幅があるなら問題ありませんが、住宅密集エリアなどで道路が広くない場合には、トラックが通行可能であることを事前に調べておく必要があります。たとえば幅1.7mの2tトラックの場合には、約3mの道幅がないと侵入できません。(情報元

しかも対面通行の道路だった場合には、約5mの道幅がないとすれ違うことができませんので、実質的にトラックでの侵入ができないことになります。このようなケースでは、トラックを遠くに停めて、人の手もしくは軽トラックで家財を搬入、搬出することになります。

事前にわかっていれば、それも考慮して見積書を作成してもらえますが、当日になって判明した場合には、追加料金が発生する可能性もあります。旧居には訪問見積に来てもらうので、搬出はそれほど心配ありませんが、新居の周りの道が狭い場合には、トラックが通行可能かどうかを調べて、引越業者に伝えておきましょう。

トラックサイズに見合った駐車スペースを確保する

住宅密集エリアでは道路の幅だけでなく、トラックの駐車スペースを確保できるのかも事前の確認が必要になります。とくに3tトラック以上の大きなトラックを利用して引越しをする場合には、旧居だけでなく新居での駐車スペースを調べておかないと、引越して早々に近隣トラブルになる可能性があります。

たとえば建物前の道路に停めた結果、道路を塞ぐ形になってクレームが入ることもあります。マンションの敷地内なら大丈夫だろうと思って停めたら、マンションの住民の車を出せなくなって苦情を受けるといったトラブルが発生することも考えられます。

敷地内に駐車する場合には、駐車してもいい場所を事前に管理会社から聞いておき、その場所に停めるように引越業者に指示してください。駐車スペースの確保が難しい場合には、引越業者にその旨を伝えて、引っ越し当日までに対策を練ってもらいましょう。

まとめ

引越しのトラックは大きいほど料金が高くなるため、少しでも安く引越ししたい場合には、新居に運ぶ家財を少しでも減らしておくのが理想です。そのためにはまず、自分の家財がどのサイズのトラックで運ぶことになるのかを推定しておく必要があります。

荷物の多い単身引越しなら2tショート、2人暮らしなら2tロング、3人暮らしなら3tというのが一般的です。ただし家財が多い場合にはワンサイズ大きなトラックになり、引越料金が高額になるので、低予算で引越したい人は、このサイズに収まるように家財を減らしておきましょう。

また、住宅密集エリアで引越しする場合には、トラックが大きくなると住居までの道路を通行できなかったり、駐車スペースを確保できなかったりします。引越し当日になって、搬出や搬入ができないなんてことのないように、事前に道路や駐車スペースを確認して、問題がありそうなら、引越業者に事前連絡しましょう。