福岡から大阪への引っ越し料金相場はいくら?長距離引越で注意するポイント

就職や転職、転勤などの理由で、福岡から大阪に引っ越しすることになったとき、まず気になるのは引越費用がどれくらいになるのかということですよね。福岡から大阪は新幹線でも約2時間30分もかかる距離なので、引越費用がかなり高くなりそうで不安を感じている人もいるかと思います。

ここではそのような人たちのために、福岡から大阪への引っ越し料金相場がいくらくらいになるのかを詳しく解説していきます。また、長距離引越になる場合に気をつけるべきポイントについても合わせてご紹介していきます。

福岡から大阪への引っ越し料金相場

福岡から大阪への引っ越しは、高速道路を使うと約610kmの距離があります。さすがにこれほどの距離がありますと、自分でトラックを借りて引っ越しするというわけにもいきませんよね。とはいえ、料金もわからずに引っ越し業者に依頼するというのは不安かと思います。

そこで、ここではまず福岡から大阪への引っ越し料金相場について、引越し一括見積もりサイトが公開している金額をまとめてご紹介します。

引越し侍

通常期(5月〜2月)繁忙期(3月〜4月)
単身者84,725円130,880円
2〜3人家族130,778円254,000円
参照:引越し侍

ズバット引越し比較

通常期(5月〜2月)繁忙期(3月〜4月)
単身者75,449円129,502円
2人家族196,859円330,893円
3人家族以上180,015円349,139円
参照:ズバット引越し比較

suumo

単身(荷物小)100,165円
単身(荷物大)119,913円
2人家族238,736円
3人家族221,667円
4人家族242,000円
5人以上704,683円
※500km〜(遠距離地方程度)の金額です
参考:suumo引越し

SUUMOは通常期と繁忙期にわけていないので、ちょうど通常期と繁忙期の中間くらいの金額になっています。引越し一括見積もりサイトごとに、多少のバラツキがありますが、単身引越なら通常期で8万円、繁忙期で13万円くらいが相場になっているのがわかります。

2〜3人の家族引越なら通常期で20万円前後、繁忙期になると30万円くらいは予算として用意しておいたほうが良さそうです。ただし、これらの金額はあくまでも平均値であり、実際の引越料金は個々の条件によって異なります。

もう少し具体的に引っ越し料金を把握するために、実際に福岡から大阪へ引っ越しした人の事例をいくつか見ていきましょう。

福岡から大阪へ引っ越し口コミ事例

福岡県北九州市小倉北区→大阪府大阪市旭区

人数単身
時期2023年3月(平日)
料金350,000円
間取りアパート
荷物量ダンボール 40 / 家電 5 / 家具 3 / バイク 1

福岡県福岡市博多区→大阪府大阪市西淀川区

人数単身
時期2022年1月(平日)
料金71,500円
間取りマンション(1K)
荷物量ダンボール 10 / 家電 4 / 家具 6 / 衣装ケース 5

福岡県小郡市→大阪府枚方市

人数3人
時期2020年7月(平日)
料金209,000円
間取りアパート(3LDK)
荷物量ダンボール 60 / 家電 10 / 家具 9 / 自転車 3

福岡県北九州市八幡西区→大阪府東大阪市

人数2人
時期2020年12月(日)
料金150,000円
間取りマンション(2LDK)
荷物量ダンボール 20 / 家電 13 / 家具 7 / 仏壇 1

事例2の単身引越はほぼ相場通りの金額になっていますが、事例1は単身引越でありながらも、繁忙期で荷物が多いうえにバイクもあるため、なんと35万円もかかっています。このことから、福岡から大阪への引っ越しでは、引っ越しするタイミングと荷物量が料金に大きな影響を与えることがわかります。

ただし、事例3のようにダンボールが60個もあるにもかかわらず、約21万円で引っ越しできているケースもあります。このように福岡から大阪への引っ越しの場合、家財が多くても、業者選びの段階で少し工夫すれば格安料金で引っ越しできます。

具体的な方法については後ほど詳しくご紹介しますが、ここでは荷物が多くても、繁忙期でなければ安く引っ越しできるということを頭に入れておいてください。

福岡から大阪への引っ越しは2日かかる

福岡から大阪までの距離は高速道路を使って約610kmもありますが、新幹線なら約2時間30分ですので、午前中に搬出すればその日のうちに搬入してもらえそうな気がしますよね。でも、実際には翌日の搬入になるケースがほとんどです。

休まずに運転すればトラックでも約8時間で大阪まで到着しますが、実際には休憩が必要になりますし、何よりも引っ越し業者のトラック運転手は1日に運転できる時間が限られています。このため、福岡から大阪への引っ越しは2日かかる前提でスケジュールを組んでください。

とはいえ自分の移動は2時間30分ですので、引っ越し当日は寝具のない新居で眠るか、もしくはビジネスホテルに宿泊する必要があります。

大阪にはビジネスホテルがいくつもありますが、最近は外国人観光客も多く、条件のいいホテルはすべて埋まっている可能性があります。移動してから泊まるホテルがなくて困らないように、新幹線のチケットも合わせて事前に予約しておきましょう。

安く移動したいなら夜行バスやLCCがおすすめ

引っ越しは何かとお金がかかりますので、少しでも移動の費用も抑えたいところですよね。ところが、福岡から大阪へのぞみの指定席で移動すると16,020円かかります。夫婦2人ならその2倍もの交通費がかかるので、なんとかして安く抑えたいと考えている人もいるはず。

そういうときにおすすめなのが夜行バスとLCCです。それぞれの交通費の目安は下記のようになります。

交通手段交通費
夜行バス4,000〜10,000円
LCC5,500〜9,000円

LCCはセールを利用すればさらに安くなることもあり、3,000円前後で福岡から大阪まで移動できることもあります。

注意点

ただし、関西国際空港は大阪の南側にあるため、引っ越し先が箕面市や茨木市、高槻市などの北摂エリアの場合、飛行機を降りてからの移動に時間がかかるのでご注意ください。

それらのエリアで交通費を抑えたいなら、寝ている間に移動できて早朝に大阪に到着する夜行バスがおすすめです。少し睡眠不足にはなってしまいますが、コスト重視で移動したい人は夜行バスでの移動も検討しておきましょう。

単身パックなら3万円台で荷物を運べる

福岡から大阪へ引っ越しした人の事例に、単身引越なのに35万円もかかっているケースがあり、そんなにかかるケースもあるのだと焦っている人もいますよね。でも、35万円もかかるのは繁忙期で荷物が多いというレアケースですので、基本的には相場前後の金額で引っ越しできます。

反対に通常期で荷物も少ないという単身者なら、専用ボックスを使って荷物を運んでくれる単身パックを使うことで、福岡から大阪への引っ越しを格安にできます。たとえばヤマトホームコンビニエンスの場合、専用ボックス1つあたり34,100円と3万円台で引っ越しできます。

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単身パックだと運べる荷物が限られてしまいますが、ベッドや本棚などの大きな家具がなければ、ひとり暮らしで必要なものは大抵運べます。具体的に単身パックでどれくらいの荷物を運べるか見ていきましょう。

専用ボックス1本
  • ダンボール15個
  • テレビ台
  • ローテーブル
  • 布団
  • カラーボックス
  • 衣装ケース3個
  • テレビ
専用ボックス2本
  • ダンボール15個
  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • 衣装ケース5個
  • 整理ダンス
  • テレビ台
  • 布団
  • 洗濯機
  • カラーボックス
  • ローテーブル
  • テレビ

専用ボックスが2本になるとかなりの量を運べますが、料金も2倍になってしまい相場と変わらない金額になるので注意が必要です。

また、大学進学などで初めてひとり暮らしをするという場合、荷物がダンボールしかないというケースもあると思います。その場合には、単身パックよりもゆうぱっくなどの宅配便のほうが安くなることもあります。荷物が少ない人は、宅配便も選択肢に入れておきましょう。

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福岡から大阪への引っ越しで注意すべき3つのポイント

福岡から大阪への引っ越しは長距離になるので、通常の引っ越しとは違った難しさがあり、下記のようなポイントに気をつける必要があります。

  1. 役所での手続きは引っ越し前日までに終わらせておく
  2. 賃貸物件の退去立ち合いは引っ越し当日の搬出後に行う
  3. 搬出から搬入までのスケジュールを引っ越し業者と共有する

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

役所での手続きは引っ越し前日までに終わらせておく

福岡から大阪に引っ越しする場合には、役所などでの手続きは必ず引っ越し前日までに終わらせておきましょう。平日の引っ越しになる場合、荷物の搬出後に手続きすればいいと考えている人もいるかもしれませんが、トラブルにより当日に手続きできないと面倒なことになります。

場合によっては、大阪の新居で荷物を受け取ってから、また福岡に戻って手続きをするなんてことにもなりかねません。そうならないようにするためにも、引っ越し当日に役所で手続きをするというのはできるだけ避けましょう。

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賃貸物件の退去立ち合いは引っ越し当日の搬出後に行う

大阪から福岡へは簡単に戻ってこられないため、賃貸物件からの引っ越しの場合には退去立ち合いを引っ越し当日に行うようにしてください。ただし、不動産管理会社や大家さんの都合もありますので、直近になって申し出ても「その日は無理です」とされてしまうかもしれません。

そうならないためにも、まずは不動産管理会社や大家さんに退去を伝えるタイミングで立ち会い可能な日時を確認しておきましょう。不必要な移動が発生しないように、その日時に合わせて調整しながら引っ越しスケジュールを組むようにしてください。

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搬出から搬入までのスケジュールを引っ越し業者と共有する

荷物を搬出してから新居に搬入するまで、自分がどのようなスケジュールで動くのかを書き出し、引っ越し業者と共有しておきましょう。そうすることで、トラックの運転手が臨機応変な対応をしやすくなり、引っ越しをスムーズに行えます。

たとえば搬入前に役所で転入手続きをすると伝えておけば、予定よりも早く新居に到着しても搬入できないことがわかっているので、トラックの運転手は時間調整をしてから新居に向かってくれます。反対に情報共有していないと、運転手は待たされる理由がわからずイライラしてしまうかもしれません。

その結果、搬入作業が雑になり、荷物の破損が起きてしまうかもしれません。そうならないようにするためにも、搬出から搬入までのスケジュールをまとめて、引っ越し業者の担当者とトラックの運転手に渡しておきましょう。

まとめ

福岡から大阪への引っ越しは、単身であれば通常期で8万円、繁忙期で13万円くらい、2〜3人家族でも通常期なら20万円台で引っ越しできます。ただし家族で繁忙期に引っ越しする場合には30万円以上が相場で、単身引越であっても荷物が多いと30万円を超えることもあります。

気をつけなくてはいけないのが、荷物の搬入が翌日以降になるということで、当日中に移動した場合、その日は寝具が届いていないので新居で寝泊まりができません。ビジネスホテルを確保しておくか、夜行バスを使うなどして当日の夜の睡眠環境を確保しておきましょう。

また、役所での手続きや退去立ち合いなどのために、わざわざ大阪から戻ってくるのは大変です。役所での手続きは前日までに終わらせておき、退去立ち合いも引っ越し当日に行えるように調整して引っ越しスケジュールを組むようにしてください。