【ピアノの引っ越し方法】運送にかかる種類別費用相場と運搬業者の選び方

ピアノは安いものでも、新品で買えば10万円以上の値段がします。さらに高級なグランドピアノであれば、1,000万円以上の値段が付くものもあります。

そんな大切なピアノなので、「引っ越しをした時に壊れてしまった」ということは絶対に避けたいですね。

とはいえ、引っ越しの際は他の家具の引っ越し費用や、不用品の処分費用など何かと費用が発生します。

そのため、「引っ越し費用はできるだけ安く抑えたい」という人もいるでしょう。

ここでは大切なピアノを安全に安く運搬するための業者の選び方と料金相場について紹介いたします。

ピアノの運送費用の仕組み


まずは、ピアノの運送費用が決まる仕組みについて説明します。

ピアノの運送費用は以下の要素で決まります。

ピアノの運送費用の内訳

    • 基本運送費用
    • 特殊作業料金
    • 調律とクリーニング代(オプション)

以上この3つのトータルの料金がピアノの運送料金になります。重要なのは、すべての費用がピアノの種類によって料金が変わってくるということです。

ピアノの種類

ピアノの種類は大きく分けて、グランドピアノ、アップライトピアノ、エレクトーンの3種類に分けることができます。

それぞれの特徴は次の通りです。

グランドピアノ
ピアノの代表格で、18世紀からほぼ形状が変わっていません。多彩な響きと音色が表現できるピアノで高級なタイプで1,000万円以上のお値段が付きます。
3種類の中で最もサイズが大きいピアノでもあり、幅は1.5m前後、奥行きは大きいサイズで2.2mにもなります。
アップライトピアノ
グランドピアノの機能をそのままコンパクトにつくられたピアノです。
幅は1.5m前後、奥行きは65cm前後、高さは121cmと131cmの2タイプになります。
エレクトーン(電子ピアノ)
エレクトーンとは、株式会社ヤマハの商標で「電子オルガン」を指したものです。電子化された音が入っているため初心者でも弾きやすく調律の必要がありません。
サイズは種類によりだいぶ違いますが、大体幅1.2m前後、高さ1m以上、奥行き60cmといったところです。

基本運送料金

基本運送料金とは、移動距離によって決まる運送費用のことで基本運送料金には人件費も含まれています。

先ほどもお伝えした通り、ピアノの種類によって重量がかなりの違いがあるため、必要な作業員の数が違うため基本運送料金も変わります。

例えば、アップライトピアノの重量は約200kgで必要な作業員は2名程度ですが、グランドピアノとなると重量は倍の400kg必要な作業員人数は4名となります。

特殊作業料金

特殊作業料金とは、階段下ろしやクレーン車を使って搬入するといった特殊な方法による作業料金です。
エレベーターを使用して運ぶ際や分解が必要な場合にも特殊作業料金が発生します。

調律とクリーニング代

クリーニングや調律もピアノ運送の際に追加料金でしてもらうことができます。

例えば、引越し侍の一括見積りなら”運搬をお願いしたいお荷物の数量を選択”の欄にピアノの項目があるので、ピアノ・エレクトーンの数量を1にしたあと上記以外の荷物、そのほかご要望”の欄に「クリーニングと調律もお願いします。」を記入しましょう。

そうすることで、クリーニングと調律も含めた見積もりをとることができます。

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ピアノの基本運送料金相場

それでは、引っ越しの際のピアノの運送を業者に頼んだ場合の費用相場について説明します。

グランドピアノの運送料金相場

30km以内平均39,260円
80km以内平均49,400円
100km以内平均61,100円

相場としては、30,000円〜70,000円程度で、3種類の中では一番高い運送費用になります。

またクリーニングや調律が必要な場合もあり、オプション料金として追加費用が発生する可能性が高いピアノでもあります。

アップライトピアノの運送料金相場

30km以内平均22,100円
80km以内平均27,950円
100km以内平均34,450円

料金の相場としては、20,000円〜40,000円程度で、グランドピアノと比べてコンパクトなので、費用もグランドピアノよりは低くなります。

ピアノの仕組み的にはグランドピアノと同じのため、こちらもクリーニングや調律が必要な場合もあります。

エレクトーン(電子オルガン)の運送料金相場

30km以内平均17,333円
80km以内平均22,100円
100km以内平均27,300円

料金の相場としては、10,000〜30,000円程度です。

グランドピアノやアップライトピアノに比べてコンパクトのため運送費用は一番安いタイプになります。

また、エレクトーンは電子楽器なので、調律が不要のため運送後の調律代が発生する可能性が極めて低いです。

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特殊作業の料金相場


ピアノの運送作業の中には特殊作業と呼ばれるものがあります。

それは、階段やエレベーターを使っての運搬や、クレーン車を使った作業のことで、それぞれ追加で作業料金がかかります。

特殊作業の料金相場もピアノ種類によって変わりますの紹介します。

クレーン車を使用した場合の費用相場

ピアノの搬送にクレーンを使う場合があります。

それは現在の住まいが2階で、ピアノを1階に下ろさなくてはいけないケースや、新居の2階の部屋にピアノを設置したいけど入り口が狭いため2階の窓などから直接搬入しなくてはいけないケースなどです。

クレーン車を使用した場合の費用相場は以下のとおりです。

グランドピアノ10,000円〜25,000円
アップライトピアノ10,000円〜
エレクトーン10,000円〜

クレーン車を使う場合の料金相場は、ピアノの種類にもよって値段が変わりますが、大体10,000円〜25,000円ほど費用がかかります。

手吊りの費用相場

新居の2階にピアノを設置したい場合で、エレベーターや階段、クレーン車が使えない時は、滑車や専用のハシゴのようなものを使ってピアノを吊り上げ人の力でひっぱって引き上げるしかありません。

それが手吊りという作業で、料金相場は以下の通りです。

グランドピアノ10,000円〜25,000円
アップライトピアノ10,000円〜30,000円
エレクトーン10,000円〜30,000円

すべて人の力で行うため、高い場合だと3万円することもあるようです。

階段を利用した場合の費用相場

エレベーターのない建物への引っ越しで、階段を利用する場合に発生する追加料金です。

階段を利用した場合の費用相場は以下のとおりです。

グランドピアノ5,000円〜9,000円
アップライトピアノ5,000円〜8,000円
エレクトーン2,500円〜8,000円

エレベーター無しで階段で運搬する場合は、エレベーターがある場合の約2倍の費用がかかってしまうようです。

エレベーターを利用した場合の費用相場

エレベーターを使う場合の料金相場以下のようになっています。

グランドピアノ3,000円〜8,000円
アップライトピアノ2,000円〜3,000円
エレクトーン1,000円〜

なおアップライトピアノとエレクトーンは他の2つに比べてピアノの幅が小さいため、エレベーターで運びやすく料金が安くなっています。

分解・組み立ての費用相場

分解・組み立てが可能なのは、もともとコンパクトなエレクトーンを除くアップライトピアノとグランドピアノになりますが、費用相場はどちらも大体3万円〜といったところです。

特殊作業が必要な場合、クリーニング同様一括見積もりサイトを利用する際に備考欄への入力を忘れないようにしましょう。

ピアノの調律やクリーニング費用相場

ピアノの引っ越しにあたって、ついでにクリーニングや調律もお願いしたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。

オプション料金として追加料金を支払えば依頼することは可能です。

ピアノ運送業者のクリーニングサービス


ピアノは大型の楽器のために見える部分以外の掃除がおろそかになっている可能性があります。

ホコリが入るのは仕方ないですが、ピアノの中に虫の卵が入っていたり、ネズミのすみかになっている場合もあるようです。

さらにピアノは湿気に弱いため、金属部分が錆びたり、カビが繁殖していたりしている場合もあります。

引っ越しのタイミングで是非クリーニングをしてもらいましょう。

グランドピアノ100,000円〜
アップライトピアノ60,000円〜

ピアノ運送を依頼した場合、クリーニング費用が割引になることもあるので、ピアノ引っ越しの場合はクリーニングを安く受けられるチャンスでもあります。

「調律は定期的に頼むけど、クリーングはしばらくやっていない」という人はぜひ、専門業者の方に「運搬と一緒にクリーングサービスもお願いできますか」と確認をしてみましょう。

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移動後の調律サービス

ピアノは繊細な楽器なので、運送後は音を整えるために調律が必要になる場合があります。

そんな時、ピアノの運送を専門で行っている業者に依頼した場合は、ピアノの調律も合わせてやってくれます。なので、運送後に調律師の人を自分で探してくる手間が省けます。

ピアノの調律料金相場
グランドピアノ15,000円程度
アップライトピアノ12,000円程度

引っ越し業者よりピアノ専門の運送業者が良い理由

荷物を運ぶプロである引っ越し業者にもピアノの運送依頼は可能ですが、残念ながらピアノに関しての専門知識は持っていません。

ピアノ運送を受ける引っ越し業者でも、結局ピアノ専門業者に委託する場合がほとんどです。

引っ越し業者とピアノ専門業者の違い
  1. 楽器に関する知識の違い
  2. 運搬後の音色の変化
  3. 解体・組み立てができる

1

楽器に関する知識の違い

引っ越し業者は、ピアノをどんな風に運べばいいのかどんな風に取り合えばいいのかということに関してはピアノ運送を専門に行っている業者に比べるとどうしても劣ってしまいます。

さらにピアノ運送を専門に行っている業者はピアノ以外の楽器にも詳しいことが多いので、新居の部屋での適切な置き位置やお手入れ方法などもアドバイスしてもらえます。

2

運搬後の音色の変化


実際にピアノを搬送した人の声によれば、搬送後に調律をしてもらうので搬送前と音色は変わらないようです。

音色を変えることなくピアノを運ぶあたりは、さすが専門業者というところです。

「引っ越しをしたいけど、ピアノの音色が変わらないか心配」という人も安心してピアノの運送の依頼をできると思います。

3

ピアノの解体・組み立てができる


自宅の通路やアパートの通路が狭く、クレーン車が使えないような場合、分解して運送することになります。

特にグランドピアノは幅があり、搬入・搬出口に入らないことがほとんどなので、解体・組み立てが発生する確率も高く、ここまでくると引っ越し業者では手におえません。

ピアノの解体方法としては、脚とペダルを外して本体を縦にすることで、一般家庭のドア(幅90cm弱、高さ180cm弱)や廊下を通すことができ、玄関の真正面の部屋だったらほぼ入れることが出来ます。

なお、ピアノをすべてバラバラにするわけではなく、必要な幅に応じて本体からパーツを外して搬入します。

引っ越し業者よりはピアノ専門業者に運送をお願いする

費用は高いですが、ピアノ専門業者ならすべての種類のピアノ運送ができ、ピアノ以外の楽器の運送も可能です。

ピアノの解体・組み立てが発生した場合は間違いなく専門業者になります。

また、オプション料金追加でクリーニングや調律、塗装などの修理といったサービスも行っているので、ただ運送するだけではなく楽器にとってベストなコンディションを整えてくれるので安心です。

ピアノ専門運送業者一覧

どうしても引っ越し業者に依頼したい時は?

引っ越し業者にも依頼して、ピアノ運搬専門業者にも依頼するのが面倒という方は、引っ越し業者に提携しているピアノ運搬専門業者がいないか問い合わせてみましょう。

ピアノ運送費用を安くする方法

ピアノの運送費用相場を見ると、安くても17,000円から、そこに特殊作業が加わるとさらに費用は上がってきてしまいます。

ここで、ピアノの運送料金を安くする方法について紹介します。

ピアノ運送費用を安くするポイント

    • 事前の準備をしっかり行う
    • 一括見積もりサイトで相見積もりをもらう
    • 不要になったピアノは買い取りや引取りをしてもらう

事前の準備をしっかり行う

事前準備とは、ピアノの詳細情報や建物の構造などを把握し引っ越しをおこなってくれる業者にしっかり伝えることです。

そうすることで当日に思わぬ出費の発生を防ぐことができます。

まずは以下の情報を把握しておきましょう。

  • 運送してほしい日程
  • ピアノの種類(グランドピアノとか)
  • ピアノのメーカー(ヤマハなど)
  • モデル名(型式など)
  • 建物の構造(エレベーター有無など)

メーカーなんかは関係ないと思われがちですが、仕様が違うと分解ができないタイプといったこともありえます。

専門業者はモデル名を聞けばだいたいどのような運搬方法があるか説明してくれるのでなるべく詳細に伝えましょう。

ピアノ運送一括見積もりサイトで相見積もりもらう

「引っ越しをしたいので、ピアノの運送の見積もりをお願いします」と業者に頼めば、ピアノの運送の見積もりを出してくれます。

1社だけで申し込みを決めるより、複数の業者で見積もりを出して、1番条件が良いところを選ぶのがオススメです。

1社だけで決める場合に比べて、他の業者にも見積もりを出してもらうことにより、安くでピアノを運送してくれる業者に出会いやすくなるでしょう。

ただし、「1番安いところを選んだらサービスが酷かった」ということにならないように、見積もりの金額だけではなく、サービスの内容も比較することをオススメします。

安さで選んで、ピアノが雑に扱われてしまっては業者に運搬を依頼した意味がなくなってしまうからです。

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不要になったピアノは買い取りや引取りをしてもらう


ピアノ運送はけして安くはありません。引っ越しが決まったらまずは今あるピアノが引っ越し先でも必要なのかどうかをしっかりと見極めましょう。

子供も大きくなり、ピアノが不要になった場合や新居に置くスペースがない場合などピアノを手放す時は必ず訪れるはずです。

引っ越しを機にピアノを思い切って処分していまえば、当然ながらピアノの引っ越し費用も支払わずに済みます。

まだまだ使用できるピアノなら買い取ってもらうことが可能です。

汚れが酷かったり、長年調律していない場合は査定対象にならないケースもあるので確認が必要ですが、いくらくらいで買い取ってもらえるか知りたい方は、まずピアノ買取一括査定ズバット ピアノ買取比較といったサイトを利用してみましょう。

ピアノは常にきれいにしておきましょう

ピアノを買取をしてもらえば、引っ越し代を節約できるだけでなく、逆にプラスになるかもしれません。少しでも高額で買い取ってもらうために、付属品を揃えたり、見た目もきれいにしておくと良いでしょう。

ピアノの買取について詳しくはこちらが参考になります。
中古ピアノの買取査定額を上げる方法と知っておきたい相場

ピアノだけを運送したい場合


引っ越し以外にも、ピアノを友人知人に譲りたいときや、実家から移動したい場合など、ピアノだけを運送してほしい状況もありますよね。

そんな時は、引越し侍のピアノ運送一括見積もりを利用しましょう。

ピアノ専門業者からのみの相見積もりがもらえますので、複数社から最安の業者に依頼ができ費用を安く抑えることができます。

悩んだらピアノ専門業者へ相談

ここまでピアノの引っ越し・運搬方法について説明してきましたが、ピアノの運送を専門で行っている業者があると知って驚いた方も多かったのではないでしょうか?

それくらいピアノや楽器の運送は難しいことなので、決して自分で運ぼうと安易に考えないようにしてください。

冒頭でお伝えしたとおり、ピアノはとても高価な家財ですので、誤って壊してしまうと大変です。

「引っ越しをしたいけど、ピアノの新居への移動をどうしようか」と悩んでいる人は、一度専門業者の人のへ相談することをオススメします。

プロの目線で、どうやって運送をするのかということを説明してくれるはずです。

ピアノは持ち主にとってかけがえのない大切な楽器ですので、引っ越しの際は安全に新居まで運びたいですよね。

また、忙しくてなかなかピアノのクリーニングや調律をしてなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そういう方は良い機会なので、ぜひ専門業者の人の力を借りてメンテナンスをやっておきましょう。

引っ越しが無事終われば、新居での新しい暮らしの中でもピアノを楽しまれてください。

せっかくの引っ越しなのに、新居についたら「運送中にピアノが壊れていた」という経験をしたくない人はぜひ参考にしてください。