赤帽引越しのキャンセル料はいくら?料金はいつから発生するの?詳しく解説

akaboukyanseru

格安で引越しできることで、若者を中心に人気の高い赤帽ですが、運送業の延長として引越しを行っているため、他の引越し業者とは色々と使い勝手に違いがあります。引越しできなくなったときのキャンセル料やキャンセル方法も情報が少ないので、いざというときにどうしていいのか困ります。

そこで、ここでは赤帽の引越しでキャンセルするときに発生する料金やキャンセルを伝える方法、そしてトラブルにならないためのポイントをわかりやすくご紹介していきます。

赤帽の引越しで発生するキャンセル料

赤帽は店舗ごとにキャンセル料に違いがあり、ある店舗は2日前までキャンセル無料なのに、別の店舗では2日前でもキャンセル料が発生することがあります。

同じ赤帽なのになんでそんなことになるの?と疑問に感じるかもしれません。実は赤帽というのは会社ではなく協同組合組織で、貨物軽自動車運送事業者が集まって組織化されているだけなので、それぞれは独立した個人事業主となっています。

注意

各店舗の経営は個人事業主がそれぞれに行っているため、依頼する店舗によってキャンセルポリシーに違いがあります。

そのことを把握した上で、赤帽のキャンセル料について詳しく見ていきましょう。

赤帽での一般的なキャンセル料

店舗ごとにキャンセル料が違うとはいえ、軽トラックでの引越しをするときには国土交通省が告示している標準貨物軽自動車引越運送約款というルールがあり、ほとんどの店舗では標準貨物軽自動車引越運送約款に従ってキャンセル料を設定しています。

標準貨物軽自動車引越運送約款の第21条によると、貨物軽自動車で引越しをするときのキャンセル料は下記のように定められています。

キャンセル日見積金額
当日50%
前日30%
前々日20%
3日前まで無料

ただし、これは必ずしも守らなくてはいけないわけではなく、店舗によっては前日に50%、当日は100%としていることもあります。

この標準貨物軽自動車引越運送約款は2018年6月に改正され、以前は前日が10%、当日が20%となっていました。これは赤帽にとっては不利なので、ほとんどの店舗で改正後のキャンセル料に移行していますが、ホームページの記載だけ修正されずに残っている可能性もあります。

実際のキャンセル料は契約書に記載されていますので、必ずそちらを確認しましょう。契約時に説明してもらえるとは思いますが、説明がなかった場合には自分から「キャンセルするときの対応を教えて下さい」と伝えて、キャンセル料を確認してください。

赤帽の引越しでキャンセルするときの注意点

赤帽のキャンセル料は標準貨物軽自動車引越運送約款に準じているケースが多いとお伝えしましたが、2点ほど気をつけてもらいたい注意点があります。

  1. すでに着手済みで発生している費用は別途請求
  2. 繁忙期はキャンセル料が上がることもある

最初のポイントは「すでに着手しているものに対してかかった費用は発生する」ということです。

例えば赤帽から梱包資材を購入していた場合には、その支払はしなくてはいけません。また、引越し当日にすでに事業拠点を出発している場合には、ガソリン代や高速道路代などが請求されます。

また、3月から4月までの繁忙期に関しては、高額なキャンセル料が発生するケースもあります。もちろん契約時に説明してもらえますが、「繁忙期はキャンセル料が高くなる」こともあるのだと、頭に入れておきましょう。

赤帽のキャンセル方法

赤帽でキャンセルするときは、必ず電話で伝えるようにしましょう。電話を掛けると怒られるのではないかと不安になるかもしれませんが、メールですと相手にきちんと伝わったかどうかがわかりません。「届いていません」と言われて、キャンセル料を請求されることも考えられます。

必ず事業拠点もしくはドライバーに直接電話してください。ただし、ドライバーは運搬中に電話に出ることができませんので、なかなかつかまらないこともあります。そういう場合には、時間を変えて何度か掛け直しましょう。

どうしても電話がつながらないのであればメールでもいいのですが、その場合もメールに対する返信がなければ、電話で確認する必要があります。面倒であってもトラブルを回避するために必要なことですので、必ず相手に直接伝えてください。

キャンセルによるトラブル回避のポイント

引越しの数日前に急に入院することになったり、会社の都合で引越しができなくなったりということは誰にでもあります。赤帽も一定の割合でキャンセルがあることは理解していますので、きちんとした対応をすれば、嫌な顔をすることなくキャンセルさせてくれます。

そこで、ここではトラブルになることなくスマートにキャンセルする方法について解説していきます。

契約時にキャンセル料を確認しておく

まず大事なのは契約時にキャンセル料について、きちんと確認しておくことです。契約するときにはキャンセルすることなんてないと思っているので、キャンセル料の説明があっても、きちんと聞いていないことが多いのですが、これがトラブルの原因になります。

  1. キャンセル料はいつから発生するのか
  2. キャンセル料はいくらか
  3. 付帯サービスに対するキャンセルの取り扱い
  4. 支払い方法

少なくともこの4点は確認し、メモに残しておきましょう。キャンセル料そのものは契約書にも記載されているはずですので、それほど問題にはなりませんが、付帯サービスの取り扱いについては記載がないケースもあり揉める原因のひとつとなっています。

赤帽は原則として引越資材を提供していませんが、もし提供してもらった場合にはそれらを返却するのか、買取になるのかを確認し、またエアコンの取り外しなどの工事を依頼した場合のキャンセル料なども明確にしておきましょう。

キャンセルが決まったらすぐに連絡をする

3日前までキャンセルが無料だったとしても、引越しができないとわかった場合には、すぐに赤帽に連絡してください。契約上は3日前までOKでも、3日前に電話がつながるとは限りませんし、何よりも直近になってのキャンセルは、スケジュールの穴埋めが難しいため嫌がられます。

電話が苦手という人は、ついつい先送りをしたくなりますが、先送りをしていいことはひとつもありません。面倒なことはすぐに終わらせておきましょう。

悪天候のキャンセルは自分から申し出ない

引越し当日に台風や大雪になった場合、自分からキャンセルや延期を依頼するとキャンセル料が発生します。自己都合でもないのに理不尽に思うかもしれませんが、基本的には悪天候でも引越しはするものだと考えてください。

ただし明らかに台風が直撃するような場合や、河川の氾濫が予想されるような大雨の場合には、赤帽としても作業を延期すべきと判断することもあります。ニュースなどで不要不急の外出を避けるようにとアナウンスされている場合には、まずは赤帽に相談しましょう。

ポイントは自分からキャンセルや延期を申し出ないということです。「こちらは問題ありませんが、キャンセル料が発生しないなら別日でもいい」と伝えてください。

まとめ

赤帽で引越しをするときのキャンセル料について、重要なポイントをまとめておきます。

  • 原則として3日前まではキャンセル料は発生しない
  • 赤帽の店舗によってキャンセルポリシーが違う
  • 事前にキャンセルでかかる費用を明確にしておく
  • キャンセルが決まったらすぐに連絡する

赤帽に限らず、引越しのキャンセルは原則として3日前までは無料で、前々日からキャンセル料が発生します。ただし赤帽は店舗ごとに独立した事業者ですので、それぞれでキャンセルポリシーに違いがあります。

キャンセルをするときになってトラブルにならないように、契約前にどのタイミングでいくらのキャンセル料が発生するのかを明確にしておきましょう。また、キャンセルが決まったらすぐに電話で連絡してください。

急な体調不良や会社都合などで、どうしてもキャンセルや延期が必要になることは、誰にでも起きます。いざというときに揉めないようにするには、事前に認識のズレがないようにしっかりと話し合いをして、トラブルにならないように備えておきましょう。