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会社の人事異動により単身赴任するとき、引越費用は会社が負担してくれるものの、新居での家具や家電を揃える費用は原則として個人負担になります。ところが、単身赴任の期間が決まっていて、数年後に戻ってくるとなると買い揃えるのは無駄な気もしますよね。
そこでここでは、「単身赴任の家具家電どうする?」という悩みを解決するために、どのような方法で家具や家電を揃えればいいのかについて解説していきます。これから単身赴任するという人はぜひ参考にしてください。
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単身赴任の家具家電をどうするか問題について
そもそも単身赴任がどのような状態なのか、正しく把握できていない人もいるかもしれません。そこでここでは、どれくらいの期間になるのか、家具や家電を揃えることに対してどのような問題が発生するのかについて解説していきます。
単身赴任期間は人それぞれ
単身赴任が決まったときに、多くの人が「単身赴任 期間」で検索したのではないでしょうか。どれくらいの期間、単身赴任するのかによって家具・家電をどうするかの判断も異なってくるので、まずは単身赴任期間について説明しておきます。
一般的に単身赴任期間は3年程度とされていますが、これはあくまでも平均であり、10年以上単身赴任するケースも珍しくありません。転勤先からさらに別の職場に転勤になるケースもあり、期間を「◯年」と決めているケースを除き、いつ戻れるかはわかりません。
そもそも単身赴任は、会社が「単身赴任してください」と命じるわけではありません。転勤の辞令に対して単身で赴任するか、それとも家族帯同で赴任するかを家族で決め、それに対して会社が単身赴任手当などを支給するというのが一般的です。
会社は適材適所で人事異動を行っており、仮に「◯年」と約束していても、必ずその期間で戻れるとは限らないということを頭に入れておきましょう。
単身赴任に対する会社の手当
単身赴任は家族と離れて暮らすことになるので、大手企業であれば単身赴任手当を支給してくれます。その金額は企業ごとに異なりますが、民間企業であれば4.5万円/月が相場となっています。ただし、就業規則に単身赴任手当の項目がない場合、支給されない可能性もあります。
単身赴任手当は家賃補助として支給されるだけでなく、帰省や家具・家電を揃えるための費用まで支給してもらえるケースもあります。
- 家賃補助:単身赴任の家賃の一部もしくは全額を補助
- 帰省旅費手当:自宅に戻る交通費を全額支給(回数制限あり)
- 支度金:家具や家電の購入費用や引越費用の一部もしくは全額を補助
単身赴任手当の内訳はこのようになっており、支度金は赴任時に支給され、帰省旅費手当は戻るたびに支給されるのが一般的です。
単身赴任における家具家電問題とは
単身赴任をするにあたって、必ず問題になるのが家具や家電をどうするかということです。定年まで10年以上戻ることがないなら、必要な家具や家電を購入すればいいのですが、半年や1年で戻ることになるなら購入してすぐに処分することになります。
生活に必要となる家具や家電をすべて購入するとなると10万円以上の自己負担になり、たった1年のために買い揃えるというのはムダなように思えます。ただ、すでにお伝えしましたように、いつ戻ることになるのかは会社の判断なので、どれくらいで戻れるのかはわかりません。
1年で戻るのか10年で戻るのかはわからないので、多くの人が購入すべきかどうか判断に迷うことになります。どう判断すればいいのかについて後ほど詳しく解説しますが、単身赴任にはこのような問題があることを頭に入れておいてください。
単身赴任で必要になる家具家電
単身赴任するときに「家具家電どうする?」というのは、悩ましい問題だということをわかってもらえたかと思います。そこで次のステップとして、単身赴任でどのような家具や家電が必要になるのかを把握しましょう。
単身赴任で必要になる家具や家電をリストアップします。
- ベッド/寝具
- 収納家具
- テーブル/椅子
- キッチン家電(冷蔵庫、電子レンジなど)
- 掃除機、洗濯機、テレビなどの生活家電
- インターネット設備
それぞれの家電や家電について、もう少し詳しく見ていきましょう。
ベッド・寝具
単身赴任であればシングルベッドがあれば十分です。メタルフレームのベッドなら1万円以下で購入でき、布団セットもネット通販なら5千円前後で販売していますので、合わせて1.5万〜2万円の予算で揃います。
ただし、家族が頻繁に泊まりにくるようであれば、シングルベッドでは狭く感じるかもしれません。部屋の大きさにもよりますが、セミダブルベッドを選んだり、ソファベッドを購入したりして、家族が眠れる環境を整えておきましょう。
収納家具
衣類や生活小物を収納するための家具が必要になります。これらは100円ショップで購入可能なので、2千〜3千円くらいの予算があればOKです。100円ショップはハンガーや食器など、生活費に必要なアイテムの多くが揃うので、新居の近くに100円ショップがあるかチェックしておきましょう。
テーブル/椅子
食事をしたり、パソコン作業をしたりするのに、テーブルと椅子は必須のアイテムです。ワンルームなどの比較的狭い部屋で生活をするなら、家族が遊びにくることも考えて、2万円程度で買える折り畳めるタイプのテーブルと椅子がおすすめです。
キッチン家電(冷蔵庫、電子レンジなど)
単身赴任は食費を抑えるために、自炊や内食が基本となります。このため、下記のキッチン家電が必要になります。
炊飯器(3合)
電子レンジ
冷蔵庫(150~200L)
冷蔵庫が小さすぎるとまとめ買いができません。少なくとも150L以上、できれば170L以上の冷蔵庫を選んでください。電子レンジは温められればいいので1万円以下のもので構いません。
気をつけたいのが炊飯器で、しっかり自炊をする人や美味しいご飯にこだわりたいという人は、予算オーバーしてでもIHの炊飯器を選びましょう。料理が好きで、自宅時間も十分に確保できるという人は土鍋もおすすめです。
あとは必要に応じて、電気ケトルやトースター、コーヒーメーカーなども購入しておきましょう。新居のコンロがIHや電熱線などの備え付けタイプではない場合には、ガスコンロも購入しておいてください。
掃除機、洗濯機などの生活家電
単身赴任ですので、掃除や洗濯などの家事も自分でやらなくてはいけませんので、掃除機と洗濯機を買っておきましょう。
掃除機
洗濯機(5kg)
いずれもシンプルな機能のもので問題ありません。ただし、仕事が忙しくて掃除機をかける時間がないというのであれば、思い切ってロボット掃除機を導入するのもおすすめです。洗濯機は5kg前後のコンパクトなものを選び、こまめに洗濯しましょう。
インターネット設備
単身赴任でも自宅にインターネット環境は必須です。光回線などの固定回線を使いたい場合にはWi-Fiルーターなどを購入しておきましょう。
Wi-Fiルーター | 5千円 |
プリンタ | 1万円 |
タブレット | 5万円 |
ノートパソコン | 10万円 |
自分用のパソコンが必要という場合には10万円程度のノートパソコン、ウェブサイトの閲覧や動画再生くらいであれば、iPadなどのタブレットで十分です。自宅でプリントアウトすることが多いなら、1万円程度で買えるプリンタも買っておいてください。
いつ戻るかわからないので固定回線は引きたくないという場合には、モバイルルーターを契約するのもおすすめです。
人によってはテレビも必要になるかもしれませんが、最近はTVerなどの配信サービスが充実しています。どうしてもテレビが必要というのでなければ、まずはタブレットやノートパソコンで、それらを視聴してみるというのもいいかもしれません。
引っ越し先での家具家電の揃え方
単身赴任で必要になる家具や家電が想定していたよりも多く、かなりの出費になりそうで焦っている人もいるかもしれません。でも安心してください。新生活で必要になる家具や家電をリーズナブルに購入する方法があります。
どのような揃え方があるのか、詳しく見ていきましょう。
新品購入
会社から支度金が支給されたり、単身赴任期間が長期になったりする場合には、新品での購入がおすすめです。一般的に家電は10年で寿命を迎えますので、中古品を購入すると途中で買い換えが発生し、トータルの出費が高くなる可能性もあります。
また新品の価格が5,000円以下になるような家電は、中古にしてもあまりお得感がありませんので、新品で揃えましょう。
新品でもアウトレットやディスカウントストア、オンラインストアのセール品などを狙えば、中古品と変わらない値段で購入できることもあります。新品で揃えたいけど、予算が限られているという場合には、そのようなショップで探しましょう。
- 会社から支度金が支給される
- 単身赴任期間が10年以上になる
- 価格が5,000円以下の家電
中古購入
会社からの支度金が支給されず、家具や家電をすべて自己負担で揃えなくてはいけないというケースに適しているのが中古購入です。とにかく安く揃うため、新品購入の半額以下の予算で、生活に必要な家財が揃います。
またハンガーラック、テレビ、照明器具など、使用感がそれほど気にならない家具や家電の購入も中古がおすすめです。単身赴任の期限が決まっていて、5年以内に自宅に戻れる予定で、わざわざ新品を購入するのはもったいないというケースにも中古購入が適しています。
最近はジモティーのように、無料もしくは格安な金額で家具や家電を譲ってもらえるサービスもあります。中古で問題ないという人は、そのようなサイトやフリマアプリ、オークションサイトなども活用して、おトクに家具や家電を揃えましょう。
- 低予算で引っ越ししたい
- 使用感があまり気にならない家具家電
- 5年以内に自宅に戻る予定
レンタル
1〜2年以内に単身での生活が終わる予定であれば、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの高価格帯の家電はレンタルするという選択肢もあります。しかも月額払いに対応しているサービスなら、初期費用を抑えることができ、さらに自宅に戻るときに処分しなくても済みます。
また、レンタルサービスによっては、途中でサイズ変更なども可能。家電が故障したときには無償交換、消耗品も交換してくれるので、追加費用がかからないといったメリットもあります。
- 2年以内に自宅に戻る予定
- 初期費用を抑えたい
- サイズで迷っている
家具家電付き物件
家具や家電にこだわりがなく、とにかく最低限の家具や家電が揃っていればいいのであれば、レオパレスのような家具家電付きの物件がおすすめです。家賃はやや高めですが、家具や家電を購入するよりはトータルの出費を抑えられます。
最大のメリットは入居後すぐに生活を始められることで、入居日に布団セットと日用品だけ購入すれば翌日から勤務可能。さらに、退去するときには家具や家電をそのままにしておけるので、すぐに退去できるのも家具家電付き物件を選ぶメリットになります。
- 家具や家電にこだわりがない
- 出費を最小限に抑えたい
- 入居後すぐに生活をスタートさせたい
単身赴任で家具家電を揃えるときのポイント
単身赴任で家具や家電を揃えるときには、いくつか頭に入れておくべきポイントがあります。どのような点に注意すればいいのか見ていきましょう。
予算の範囲内で購入する
まずは新生活をスタートさせるための予算を決めましょう。予算をいくらにするのかは、会社から支度金が支給されるかどうかで変わりますが、予算としては10万〜15万円程度で組むようにしてください。大事なのはこの10万〜15万円をどのように使うかということです。
すべて新品で高機能、高性能なものを選ぶと、あっという間に予算上限に達してしまいます。そうならないためにも、基本はリーズナブルなものを選ぶようにして、こだわりたいところにお金をかけてください。
たとえば自炊するなら、包丁などの調理器具にお金をかけると、料理がより楽しくなります。お家時間を楽しみたいなら、画質のいいテレビや高性能なタブレットといったように、単身赴任生活で重視するところに対して、重点的にお金をかけましょう。
処分することを前提にして選ぶ
単身赴任はいつか自宅に戻ることになるので、購入したものは基本的に処分することになります。このため、処分しやすいかどうかで家具や家電を選んでください。たとえばカーペットや植木鉢、ポータブル電源などは、いざ処分するとなると捨て方が分からず困ることになります。
他にもIKEAの家具のように、分解できない家具や、分解できても再組立できない家具なども、単身赴任の家具としては適していません。また、便利そうだからといった理由であれこれ買い揃えると処分するときに大変です。単身赴任の部屋は必要最小限の家具や家電だけ揃えましょう。
購入するタイミングは引っ越ししてから
単身赴任で必要となる家具や家電の購入は、引っ越ししてからがベストです。家財は原則として新居で購入するか、ネットショップで購入し、入居日以降に届くように手配しましょう。
引っ越し前に家財を購入してしまうと、新居に運ぶ荷物が多くなり、引越業者に支払う金額が高額になってしまいます。反対に家具や家電がほとんどなければ、専用ボックスを使って荷物を運んでくれる単身パックを使えるので、全国どこへでも格安料金で引越しできます。
ただし、布団セットだけは引っ越し前に購入してもOKです。布団がないと、引っ越し当日の夜に寝具なしで寝ることになります。新居の近くにイオンやホームセンターなどの大型店舗があれば、当日購入も可能ですが、そうではない場合には初日から大変な思いをすることになります。
もちろん、ネットショップで購入して入居日に届くようにするのでも構いませんが、タイミングが合わず、当日受け取りできなかった場合には翌日以降に再配達となります。それを避けるためにも、寝具は当日購入するか、事前購入で引越荷物として新居まで運んでもらいましょう。
荷物が多いなら引越し一括見積もりサイトがおすすめ
単身赴任でも衣類や仕事道具などで、荷物が多くなるケースもあります。その場合には、引越業者に依頼して荷物を運んでもらうことになるのですが、すべての家財が半畳くらいのスペースに収まるなら、ヤマトホームコンビニエンスや日通などの単身パックがおすすめです。
それよりも荷物が多くなる場合には、単身引越しプランになりますが、このとき引越業者に直接依頼するのではなく、引越し一括見積もりサイトを使うのがおすすめです。引越業者に直接依頼すると、ほとんどのケースで相場よりも高い金額が提示されます。
そこから値引き交渉をすれば相場くらいの金額まで落とせますが、値引き交渉が苦手な人ですと、ほとんど値引きしてもらえません。ところが、引越し一括見積もりサイトを利用すると、複数業者に見積依頼することになるので、必然的に相見積もりの形になります。
その結果、どの引越業者も他社に負けない安値を提示してくるので、値引き交渉しなくても相場よりも安い金額で引っ越しできます。会社が支給してくれる支度金に上限があり、引越費用を少しでも抑えたいという人は、引越し一括見積もりサイトを使って業者選定を行いましょう。
まとめ
単身赴任で家具や家電を揃える場合、単身赴任期間の長さによって、最適な調達方法が異なります。一般的な考え方は下記のようになります。
5年以上 | 新品 |
2年以上5年未満 | 中古 |
2年以内 | レンタル |
ただし、単身赴任は期間が決まっていないケースがほとんどです。その場合には予算の範囲内で、こだわりたいところに新品や高機能、高性能なものを揃えて、あとは中古品や100円ショップのアイテムを活用して出費を抑えましょう。
また、家具や家電は単身赴任で揃えると引越費用を抑えることができます。理想はカバンひとつで新居まで移動して、すべての家具や家電を新居で揃えることです。ただし、当日中に寝具を購入できない場合には、事前に購入して引越業者に運んでもらいましょう。
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