遠方の引越しは集荷と配達で何日くらいかかる?日数開けるときの注意点

東京から福岡など、遠方への引越しで気になるのが、どれくらいの日数がかかるのかということですよね。荷物が届かないことには新生活をスタートできず、集荷から配達までの間はホテル暮らしや家財のない新居での生活になるため、何日かかるか事前に把握しておきたいところです。

そこでここでは、遠方の引越しにかかる日数と、集荷と配達に日数開ける場合に気をつけるべきポイントなどを、わかりやすく解説していきます。遠方への引越しを短期間で完了させる方法なども合わせてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

遠方への引越しにかかる日数

まずは遠方への引っ越しにかかる日数について見ていきましょう。

移動距離日数
200km以上600km未満2日
600km以上1,000km未満3日
1,000km以上4日

一般的に集配と配達を同日にできるのは200kmまでとされています。引越条件によって多少の違いはありますが、200kmを超える場合には当日中に配達することはできません。さらに600kmを超える場合には3日、1000kmを超える場合には4日かかります。

夜行バスで東京から福岡に行く場合、13〜14時間で到着するので、1000kmくらいでも翌日には届くのでは?と思うかもしれません。ところが、トラック運転手は1日に運転できる時間や連続運転時間が決まっているため、どうしても数日かかってしまいます。

拘束時間1日:原則13時間以内
最大16時間以内
1ヶ月293時間以内
休息期間継続8時間以上
運転時間1日あたり9時間以内(2日平均)
1週間あたり44時間以内(2週間平均)
連続運転時間4時間以内
国土交通省

ただし引越条件によっては、上表よりもさらに日数がかかってしまうこともあります。あくまでも目安ですので、実際の日数は引越業者に問い合わせてください。

遠方への引越しで配達日を指定できる?

遠方への引越しをする場合、当日中に荷物が届かないのは仕方ないにしても、仕事の都合でどうしても到着予定日に自宅待機できない場合には困りますよね。その場合に宅配便のように到着日を指定できるのか気になっている人もいるかと思います。

結論からお伝えすると、大手引越業者であれば基本的にどの業者も配達日の指定が可能です。多くの引越業者が自社で倉庫を保有しており、配達希望日まで預かってもらえます。ただし、有料オプションになっているケースでは追加費用が発生しますのでご注意ください。

ちなみに赤帽であれば配達日を短縮することも可能です。たとえば東京から大阪までの引越しであれば、午前中の早い時間に集荷して、夕方以降に新居に届けてもらえます。

赤帽は軽貨物車を使って荷物を運ぶため、家財が多い場合には適していませんが、単身引越しでどうしても当日中に引越しを終わらせたいというのあれば、問題なく対応してもらえます。急いで引越しをしたいときの選択肢として覚えておきましょう。

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遠方への引越料金相場と割高になる理由

遠方への引越しは日数がかかるだけでなく、引越料金も高額になってしまいます。具体的にどれくらいの料金がかかるのかシミュレーション結果を見ていきましょう。

距離料金
東京-横浜約30km110,735円
東京-名古屋約300km185,995円
東京-大阪約500km181,465円
東京-福岡約1,100km263,310円
引越し侍
シミュレーション条件

引越日:通常期・土曜日

家族:3人

時間帯:午前便

荷物の量:平均

建物:マンション

東京から大阪までの引越しは、対応している格安業者が多いということもあり、東京から名古屋まで引越するよりも相場が安くなっています。それでも近距離の引越しと比べて、6割以上も高額になっているのがわかります。

東京から福岡まで引越しする場合には、約2.4倍の費用がかかるというシミュレーション結果になりました。約26万円というのは通常期の金額で、繁忙期になると30万円以上の金額になり、人によっては引越しするのにお金が足りなくなる可能性もあります。

なぜ遠方への引越しがこれほど高額な引越費用になるのか、その理由を見ていきましょう。

ガソリン代や運転手の人件費が高額になる

まず遠距離になればなるほど、トラックのガソリン代や高速道路料金が高額になることが理由として挙げられます。しかも復路に運ぶ荷物がなかった場合には、それらの料金が2倍になるため、遠くに運ぶほど料金が高額になります。

また、配達まで日数がかかるということは、運転手の人件費も積み重なっていきます。引越しではこのように、時間の経過が料金に影響しやすいため、長距離引越は驚くほど高額な金額を請求されてしまいます。

トラブル発生リスクが高く低料金では受けられない

どれだけ技術の高い引越業者であっても、交通事故や家財の破損などのリスクを100%回避することはできません。しかも輸送時間が長くなればなるほどそれらのリスクが高まり、格安料金で引越しを受けてしまうと、ちょっとしたことで簡単に赤字になってしまいます。

しかも本来なら3日で運べる予定だったのに、交通事情で4日かかったり、復路に運ぶ荷物を確保できなかったりする事も考えられます。遠方への引越しは、このようにさまざまなリスクに備える必要があるため低料金で引き受けることができず、料金に割高感が出てしまいます。

とはいえ、遠方への引越しであっても少しでも安く引越ししたいところですよね。下記記事で安く引越しする方法をご紹介していますので、引越し予算が限られているという人はぜひ参考にしてください。

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集荷と配達に日数開けるときの注意点

ここまでの說明で、遠方への引越しにどれくらい日数がかかるのか、なぜ料金が高くなるかなどを把握してもらえたかと思います。ここではそれらを踏まえて、集荷と配達に日数開けるときの注意点をご紹介していきます。

引越し距離が長いほど到着予定日がずれ込みやすい

遠方への引越しは、到着予定日がずれることがあります。500kmくらいの距離なら、ほとんどのケースで予定通りに到着しますが、1,000km以上になると午前中到着の予定が午後になったり、午後の到着予定が翌日になったりすることも珍しくありません。

引越しでは役所での手続きなど、やらなくてはいけないことが多々ありますが、トラックの到着が遅れることで、予定通りに手続きを進められなくなることもあります。引越し先が遠い場合には、到着が1日程度遅れることも想定して、手続きのスケジュールを組みましょう。

大型連休などはプラス1日かかることを想定しておく

GWや年末年始、お盆休みなどの大型連休中に遠方へ引越しする場合、通常よりも高い確率でトラックの到着が1日遅れることになります。大型連休中は高速道路が渋滞しやすく、引越し業者のトラックが思うように進めなくなるためです。

連休最終日に到着する予定でスケジュールを組んでいたのに、トラックが遅れてしまって連休明けの平日にトラックが到着するということも考えられます。そうならないためにも、大型連休中に引越しするときは、できるだけ連休前半のうちに集荷してもらいましょう。

新居での生活に必要なものは手荷物として持っていく

遠方への引越しはトラックよりも先に自分たちが引越し先に到着するので、数日はホテル暮らし、もしくは家財の揃っていない新居での生活になります。このとき、生活に必要なものを手荷物として持っていかないと、かなり不便な思いをすることになります。

トラックが予定よりも遅れることも想定して、下記の荷物は自分で持っていくようにしましょう。

  • 数日分の衣類
  • 仕事道具
  • 充電器
  • 洗面道具
  • ドライヤー
  • カーテン

必ず自分で運ぶべきものは衣類で、到着予定日よりもプラス1日分多めに持っていくようにしてください。トラックの到着予定日の翌日が仕事だった場合には、トラックが遅れることを想定して、スーツや仕事道具も自分で運びましょう。

また、家財の揃っていない新居で生活をスタートさせる場合には、充電器や洗面道具、ドライヤーといった日用品はもちろんのこと、寝具やカーテンも必要になります。寝具は新居近くで購入するのがおすすめですが、その他のものはトラックではなく手荷物として持っていきましょう。

遠方への引越しは引越し一括見積もりサイトを利用しよう

遠方への引越しは引越業者ごとにかかる日数が異なります。A社は東京から福岡まで3日で運ぶのに、B社は4日かかるということも珍しくありません。そうなると日数がかかるB社の引越料金が高額になりやすく、A社とB社で数万円の違いが出ることもあります。

このため、複数業者に見積もり依頼して、最適な提案をしてくれた引越業者を選ぶのがおすすめです。ただし、仕事が忙しくて、複数の業者それぞれに見積依頼する時間がないという人もいますよね。そこでおすすめなのが引越し一括見積もりサイトです。

引越し一括見積もりサイトは、引越条件を入力して申し込みするだけで、その条件に対応できる複数の引越業者から見積もりを出してもらえるサービスになります。複数社から見積もりをもらえるので、それらを比較して最安値の業者に依頼できるといったメリットがあります。

しかも相見積もりの形になるので、どの引っ越し業者も他社に負けないように安値を提示してくれて、値段交渉をする必要もありません。さらに自分で探すのが難しい「帰り便」も見つけられるため、相場よりもかなり安く引越しできます。

もちろん無料で利用できるサービスですので、利用して損することは何もありません。ぜひ引越し一括見積もりサイトを活用して、満足度の高い長距離引越しを目指しましょう

まとめ

遠方への引越しは距離に応じて集荷から配達まで数日かかり、1,000kmを超えるような引越しなると、新居に家財が届くまで4日かかることもあります。GWなどの大型連休になると、さらに配達が遅れやすく、スケジュール通りに荷物が届かない可能性もあります。

引越しでの移動距離が長くなるケースでは、予定日よりも到着が遅れることを想定して、衣類や仕事道具を自分で運ぶようにしてください。どうしても短期間で運んでもらいたいのであれば、東京から大阪への引越しを1日で対応してくれる赤帽を活用しましょう。

また、遠方への引越しでは引越業者ごとに料金が大きく変わりやすいため、引越し一括見積もりサイトを利用するのがおすすめです。相見積もりになるので引越料金を安く抑えることもできるため、少しでも安く引越ししたい人は、上手に活用しましょう。