【単身・家族】引っ越しの積み込みどれくらいかかる?作業時間短縮のコツ

遠方への引っ越しの場合、新幹線や飛行機のチケットを事前に購入しておく必要があります。このときに引っ越し経験が少なくて、荷物の積み込みにどれくらいの時間がかかるのかわからず、スケジュールを立てられずに困っている人もいるかと思います。

他にも引っ越し当日にどうしても外せない用事ができた場合などに、どれくらいで引っ越しが終わるのか知っておきたいという人もいますよね。そこでここでは、引っ越しの積み込みにどれくらい時間がかかるのかについて解説し、作業短縮のコツもあわせてご紹介していきます。

積み込み時間!30分~2時間30分

まずは引っ越しのトラックが到着してから、トラックに積み込むまでにどれくらいの時間がかかるのか見ていきましょう。積み込み時間は荷物の量によって異なりますが、一般的には下記のような時間で積み込み完了となります。

単身引越30分〜1時間
家族引越1時間30分〜2時間30分

単身者の場合は30分から1時間、家族での引っ越しの場合には荷物が多くなるため、1時間半から2時間半くらいかかると考えておきましょう。基本的には積み下ろしも同じくらいの時間がかかり、これに移動時間を加えたものがトータルの時間になります。

こんなにも幅があるとスケジュールを組めないという場合には、引っ越し業者におおよその時間を確認しておきましょう。ただし、引っ越し業者でも正確な時間を予測するのは難しいため、飛行機や新幹線の予約をするときには、ある程度の余裕を持たせておきましょう。

引っ越し当日の流れと時間

次に引っ越し当日の流れと、それぞれの工程でどれくらいの時間がかかるのかについて見ていきましょう。全体の流れがこのようになります。

旧居の養生:約10分
搬出(30分〜2時間)
旧居の後片付け:約5分
運搬
新居の養生:約10分
搬入(30分〜2時間)

新居の後片付け:約5分

引っ越し作業は荷物を運ぶだけでなく、建物を傷つけないための養生などの作業も発生します。一般的に養生には約10分、片付けに約5分かかるとされていますが、タワーマンションのような徹底した養生が必要な場合には、さらに時間がかかります。

搬出と搬入にかかる時間はすでにお伝えしましたように、荷物の量によって異なり、単身引越なら30分程度、家族引越で荷物が多いなら2時間近くかかることもあります。

運搬にかかる時間はGoogle Mapでおおよその時間を算出できますので、自分で算出してみてください。ただし200kmを超える移動の場合には、搬入が翌日になる可能性があります。遠方への引っ越しの場合には、見積もり段階で業者とスケジュールのすり合わせを行っておきましょう。

近場での単身引越であれば2時間程度で引っ越し完了となりますが、移動距離が200kmある家族引越の場合には、搬入完了まで7〜8時間かかることがわかってもらえるかと思います。午前中に作業を開始しても、完了するのが夕方以降になりますので、その日は予定を入れないようにしましょう。

積み込みに時間がかかる5つの原因

積み込みにかかる時間は荷物の量に比例しますが、他にもさまざまな原因で積み込みに時間が長くなります。どのような原因で積み込み時間が長くなるのかを見ていきましょう。

  1. 当日になっても荷造りが終わっていない
  2. 引っ越しのトラックを近くに停められない
  3. トラックに荷物が載りきらない
  4. エアコンの取り外しを事前に行っていない
  5. エレベーターがない

この5つが積み込みに時間がかかる原因として挙げられます。それぞれの理由と対策について見ていきましょう。

当日になっても荷造りが終わっていない

積み込みに時間がかかる原因として多いのが、当日になっても荷造りが終わっていないというケースです。ほとんどの引っ越し業者が荷造りを手伝ってくれますが、荷造りが終わるまで搬出ができないため、それだけ積み込み完了までに時間がかかってしまいます。

荷造りを手伝ってもらえるならまだ助かりますが、繁忙期のように引っ越し業者のスケジュールが詰まっている場合には、「運べない」として帰ってしまう可能性もあります。そうならないように、どんなことがあっても当日の朝までには荷造りを終わらせておきましょう。

引っ越しのトラックを近くに停められない

自宅前にトラックを停められるならスムーズに積み込みできますが、遠く離れた場所にしか停められない場合には、部屋からトラックまで運ぶのに時間がかかります。100m歩くのに75秒かかったとして、往復の距離が200mある場合には、10往復したら25分も余計に時間がかかる計算になります。

これを解決するには、できるだけ大人数で作業してもらうしかありません。できるだけ短時間で搬出したいのであれば、追加料金を払って作業員を増やしてもらえないか相談してみましょう。

トラックに荷物が載りきらない

家財があまりにも多かった場合には、トラックに荷物が載りきらないといったトラブルがときどき発生します。この場合には応援のトラックを呼ぶか、同じトラックが往復することになるので、積み込み完了までにかなりの時間がかかります。

口コミなどをチェックすると

お客さん
お客さん

載りきらない荷物を部屋に置いていかれた

というケースもあるようですので、これは絶対に避けたいところです。そうならないように、荷物が多いという自覚がある場合には、必ず訪問見積もりに来てもらいましょう。

また、荷物がまとまった段階で担当者に写真などを送るなどして、本当にトラックに載るのか確認してください。

エアコンの取り外しを事前に行っていない

夏や冬に引っ越しをする場合、エアコンは引っ越し当日まで使いたいところですよね。でも、当日に取り外そうとすると、担当する業者が遅れてしまい、積み込み開始時間になってもエアコンを取り外せていないなんてことにもなりかねません。

その場合は積み込み完了まで時間がかかってしまいますので、エアコンなど取り外しに時間がかかる家電がある場合には、必ず前日までに外しておいてもらいましょう。どうしても当日まで使いたい場合には、引っ越し業者が到着するまでに取り外しが終わるように手配してください。

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エレベーターがない

エレベーターのないマンションでの引っ越しの場合、階段を使って荷物を運ぶことになります。2階くらいならそれほど問題ありませんが、4階や5階にもなると運搬に時間がかかるだけでなく、作業員も疲れてくるため家財を損傷させてしまう可能性もあります。

またエレベーターがあっても、タワーマンションのように運搬に使えるエレベーターが1基しかない場合には、1往復するのに10分以上かかることもあります。このように、エレベーターそのものがボトルネックになるケースがあることも覚えておきましょう。

積み込みを短時間で終わらせるコツ

引っ越しのトラックを近くに停められなかったり、エレベーターがなかったりする場合には、どうしても積み込みまでに時間がかかってしまいますが、それでもちょっとした工夫で作業時間を短縮することは可能です。

ここでは積み込みにかかる時間を、できるだけ短くするためのコツをご紹介していきます。

ダンボールを玄関近くに移動させておく

積み込み時間は荷物を運ぶ距離に比例しますので、ダンボールなどの家財をできるだけ玄関近くに移動させておきましょう。ダンボールが多すぎる場合には、玄関に近い部屋にまとめておくだけでも構いません。わずかな差かもしれませんが、何度も往復すると大きな差になります。

ただし引っ越し業者が到着したら、基本的にはノータッチにして、作業は引っ越し業者が任せましょう。少しでも早く終わらせたいとなると、手伝いたくなりますが、むしろ足手まといになってしまいます。

またマンションなどの共用部分に荷物を事前に出しておくのもNGです。他の住民に迷惑をかけることになりますので、ダンボールなどの荷物は部屋から出さないようにしてください。

荷物の量をできるだけ少なくする

積み込み時間は荷物の量にも比例しますので、荷物の量をできるだけ少なくしておくというのもおすすめです。具体的にどのような方法で荷物を減らせばいいのか見ていきましょう

1年以上着ていない服を処分する

衣類や靴はかさばるものも多いため、処分することでダンボールを大幅に減らせます。このため1年以上着ていない衣類や履いていない靴があるなら、思い切って処分しましょう。もちろん衣類以外の荷物も、できるだけ処分してダンボールの量を減らしておきましょう。

10年以上使っている家電を処分する

もし冷蔵庫や洗濯機などの家電を10年以上使っているなら、いつ壊れてもおかしくありませんので、引っ越しのタイミングで買い替えてしまいましょう。旧居で処分して新居で購入すれば、引っ越し業者に運んでもらう必要がないため、積み込み時間を短縮できます。

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引っ越し先が近いなら事前に自分で運んでおく

もし近場に引っ越しをするなら、自分でこまめに荷物を運んでおきましょう。衣類や日用品などの軽いものであれば自転車などで運べます。レンタカーを借りてダンボールだけでも運んでおけば、引っ越し料金も大幅に減らせます。

ダンボールを宅配便で送る

ダンボールに詰めた荷物を、宅配便で新居に送るという方法もあります。集荷に来てもらえば自分でダンボールを運ばなくて済み、当日の積み込み時間も短縮できます。費用はかかりますので、予算に余裕がない場合にはおすすめしませんが、選択肢のひとつとして覚えておきましょう。

荷造りを業者に依頼する

荷造りは必ず当日の朝までに終わらせるとお伝えしましたが、仕事が忙しくてどうしても間に合いそうにないと感じたときには、すぐに引っ越し業者に相談し、可能であれば荷造りのオプションを追加してもらいましょう。荷造りのプロですので、短時間で荷造りを完了させてくれます。

直前だとNGとされることもありますので、その場合には荷造り代行サービスを利用しましょう。立ち会いが必要になるので、仕事をしている間に梱包してもらうといった使い方はできませんが、少なくとも自分だけで荷造りするよりも、短時間で作業を終わらせることができます。

当日依頼で対応してくれる業者もありますので、引っ越し業者に対応してもらえなかった場合には、荷造り代行サービスを使って、引っ越しトラックが来るまでに荷造りを終わらせてしまいましょう。

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まとめ

引っ越しの荷物を積み込む時間は、単身なら30分から1時間程度で終わりますが、荷物が多い家族引越の場合には2時間以上かかることもあります。もちろん新居への搬入も同じくらいの時間がかかり、荷物が多ければ多いほど引っ越しが完了するまでに時間がかかります。

積み込みを短時間で終わらせるために必須なのが、引っ越し当日の朝までに荷造りを終わらせておくことです。そのためにも、荷物を減らしておくことも重要です。1年以上着ていない服や履いていない靴、10年以上使っている電化製品は処分して荷物を減らしましょう。

また、どれだけ準備していても予定通りにいかないのが引っ越しです。時間が足りなくなって焦らずに済むように、引っ越し当日はスケジュールを詰め込みすぎずに、イレギュラーなハプニングにも対応できるようにしておきましょう。