図面作成できる無料レイアウトアプリ5選を比較!引っ越し見積もりに役立つ

引っ越しをするときに、手元にあると何かと便利なのが新居の図面です。家具や家電のレイアウトを決めるのに使えますし、引っ越し業者に対して荷物をどこに運べばいいのかを図面で示すことで、引っ越し見積もりや当日の搬入作業をスムーズに行えます。

図面そのものは不動産管理会社からもらうこともできますが、その図面には寸法が入っていませんし、平面ということもありレイアウトイメージが湧かないという人もいますよね。ここではそんな人のために、新居の図面を簡単に作成できるレイアウトアプリをご紹介していきます。

レイアウトアプリでの図面作成をおすすめする4つの理由

レイアウトアプリをご紹介する前に、そもそも図面を自分で作成することをおすすめする理由について解説していきます。図面作成をおすすめする理由は下記の4つになります。

  1. 家具や家電を最適な位置に配置できる
  2. 大型家具や家電を搬入できるか事前にチェックできる
  3. 引っ越し見積もりでスムーズに情報共有できる
  4. 引っ越し当日の搬入を効率よく行える

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

家具や家電を最適な位置に配置できる

レイアウトアプリを使うことで、家具や家電を配置できるかどうかを事前に確認できるようになります。もちろん不動産管理会社からもらえる紙の図面でも、配置の確認はできますが、さまざまなパターンを試すというような使い方には向いていません。

ところがレイアウトアプリを使えば配置変更も簡単にでき、最適なレイアウトを試行錯誤しながら見つけられます。しかも、3Dに対応しているレイアウトアプリなら、部屋をイメージしやすく、「配置してみたら想像していた感じと違った」というような失敗を防げます。

大型家具や家電を搬入できるか事前にチェックできる

レイアウトアプリを使うことで、家具や家電の搬入シミュレーションができるようになります。大きな本棚やベッド、冷蔵庫などをアプリ上に配置して、玄関や部屋のドアを通過できるかの確認を事前に行えるので、引っ越し当日によくある「搬入できない」トラブルを回避できます。

引っ越し見積もりでスムーズに情報共有できる

引っ越し見積もりをするときに図面を見ながら話をすることで、搬入するときに起こりそうなトラブルを推定し、事前に対策を立てられるようになります。

たとえば前述の家具を搬入できないトラブルも事前に共有しておくことで、引っ越し業者は窓から搬入するなどの対処方法を考えたうえで見積もりを作成してもらえます。それにより当日になって追加費用が発生するのを防ぐことができ、引っ越し作業の満足度が下がるのを防げます。

引っ越し当日の搬入を効率よく行える

レイアウトアプリで作成した図面を、当日の担当者に渡しておくことで、どこに何を運べばいいか個別に指示しなくてもよくなります。図面があることでどの部屋に何を搬入すればいいのかひと目でわかり、それを考慮したトラックへの積み込みができるようになるため作業効率がアップします。

図面作成のおすすめの無料レイアウトアプリ5選

ここまでの説明でレイアウトアプリを導入するメリットについて把握できたかと思いますが、そうなると次に気になるのは、どのレイアウトアプリを選べばいいのかということですよね。そこでここでは、図面を作成できる無料のおすすめレイアウトアプリをご紹介していきます。

クリックで飛べる2D3D課金OS
ルームプランナーありiOS / Android / Mac / Windows
Planner 5DありiOS / Android / Mac / Windows
Live Home 3DありiOS / Android / Mac / Windows
再現間取りメーカーなしiOS / Android
間取りTouch+なしiOS

レイアウトアプリはいくつかありますが、引っ越し見積もりなどに使うことも考慮しておすすめしたいのはこの5つになります。それぞれの特徴についてご紹介していきますので、どれを選んでいいかわからないという人は、ぜひ参考にしてください。

ルームプランナー

  • 直感的な操作でわかりやすい
  • MacやWindowsにも対応
  • 無料版だと部屋のサイズを微調整できない

難しい操作が苦手で、直感的でわかりやすいレイアウトアプリを使いたいという人におすすめなのが「ルームプランナー」です。iOSやAndroidはもちろんのこと、パソコンにも対応しており、大きな画面で作業できるといった特徴があります。

無料版ですと部屋のサイズを微調整できないなどの制限がありますが、レイアウトの確認程度であれば課金する必要がありません。2Dと3Dの両方に対応しており、引っ越し業者とイメージの共有もしやすいのもルームプランナーの魅力です。

対応OSiOS / Android / Mac / Windows
2D対応
3D対応
App内課金あり
ルームプランナー:インテリアデザインのための3D間取り図
ルームプランナー:インテリアデザインのための3D間取り図
無料
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Planner 5D

  • 無料でも何個もシミュレーションデータを保存できる
  • 古いデバイスでもサクサク操作できる
  • 無課金だと選択できる設備が少ない

Planner 5Dは専門知識がなくても、間取りのレイアウトシミュレーションができるアプリで、スマホやタブレット、パソコンでも利用できます。無料版でもシミュレーションデータをいくつも保存できるので、いろいろ試してみたい人におすすめです。

操作性がよく、少し古いデバイスでもサクサク操作できるといった点が高く評価されています。ただし、無課金のままでは選択できる設備が少ないといった欠点もあり、細かい設定もできないため、ワンルームや1Kなどシンプルな間取りのレイアウトにおすすめです。

対応OSiOS / Android / Mac / Windows
2D対応
3D対応
App内課金あり
プランナー5d: 間取り図と部屋のレイアウト
プランナー5d: 間取り図と部屋のレイアウト
無料
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Home Design 3D

  • 操作性が高く間取りを簡単に作れる
  • 戸建てのシミュレーションも簡単
  • 無料版はデータの保存ができない

Home Design 3Dは直感的な操作性が魅力のアプリで、パソコンなどの操作が苦手という人でも、簡単に間取りを作ることができます。しかも外構までデザインできるということで、戸建てのレイアウトシミュレーションをしたい人にも適しています。

ただし無料版はデータの保存ができず、選択できるインテリアも限られてしまいます。引っ越し見積もりなどで使いたい場合には、まずは操作性を確認して、使えそうだと感じたら、複数の間取りを保存するために課金しておくのがおすすめです。

対応OSiOS / Android / Mac / Windows
2D対応
3D対応
App内課金あり
Home Design 3D
Home Design 3D
無料
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再現間取りメーカー

  • 簡易的な間取りを手軽に作成できる
  • 会員登録せずに利用できる
  • 2Dのみで立体的なイメージをつかみにくい

再現間取りメーカーはとにかく間取図面を作成できればいいという人に、おすすめしたいアプリです。マス単位でのレイアウトになるため、細かな間取りやレイアウト確認はできませんが、どこに何を配置するかなどを伝えたいだけなら問題なく利用できます。

他のレイアウトアプリとは違い、会員登録が必要ないのですぐに使えるといった手軽さもおすすめポイントになります。ただし2Dのみの対応になり、立体的なイメージをつかみにくく、細かな搬入シミュレーションなどには利用できません。

対応OSiOS / Android
2D対応
3D対応×
App内課金なし
再現間取りメーカー
再現間取りメーカー
無料
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間取りTouch+

  • 部屋を配置するだけで間取りが完成
  • 部屋や家具のサイズ変更が可能
  • iPhoneのみ対応

間取りTouch+は部屋を配置するだけで、本格的な間取り図面を作成できるレイアウトアプリです。部屋や家具のサイズ変更が可能ですので、家具や家電の細かいレイアウト確認ができ、平面ではありますが搬入シミュレーションも行えます。

テキスト入力もできて、JPEG出力にも対応しているので、引っ越し業者へのメモとしても利用可能です。だたしiPhoneのみの対応となっており、Androidユーザーは利用できません。また3次元化できないので、2次元でしっかり検討できればいいという人に適しています。

対応OSiOS
2D対応
3D対応×
App内課金なし
間取りTouch+ お部屋のデザインに役立つ図面作成アプリ
間取りTouch+ お部屋のデザインに役立つ図面作成アプリ
無料
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レイアウトアプリを選ぶときのポイント

5つのレイアウトアプリをご紹介したが、それぞれに一長一短あり、これさえ使っておけばOKというアプリはありません。このため、実際に図面を作成するときには、自分に適したアプリを選ぶ必要があります。ここではそんなレイアウトアプリの選び方についてご紹介します。

所有しているデバイスに対応している

レイアウトアプリによってはiOSやAndroidだけでなく、パソコンも対応しているものもありますが、「間取りTouch+」のようにiPhoneでしか利用できないアプリもあります。このため、まず使ってみたいアプリがある場合には、自分の持っているデバイスに対応しているか確認しましょう。

気をつけたいのが、スマートフォン版は無料なのに、Mac版やWindows版は有料になっているケースもるということです。さらにスマートフォンで無料アプリになっていても、課金しないと使い物にならないケースもありますので、無料の範囲で何ができるのかも合わせてチェックしておきましょう。

複数のアプリを比較して操作しやすいものを選ぶ

普段からCADなどで図面を書いている人なら、操作でつまずくことはありませんが、そうでない人はインストールしたのに、操作がわからず諦めてしまうこともあります。そうならないように、いきなり1つに絞ってしまうのではなく、まずは気になるアプリはすべてインストールして、操作性を確認しましょう。

いくつか試したなかで操作しやすいと感じたアプリを使って、新居の間取り図面を作成しましょう。

無料にこだわりすぎないこと

無料アプリを5つご紹介したが、無料ということもあって機能制限が設けられているアプリもあります。無料にこだわっていると、そのアプリでできることが限られてしまい、本来の目的であるレイアウトのシミュレーションが不十分になる可能性があります。

そうならないためにも、必要であれば課金するくらいのつもりでいましょう。もちろん、必要ない機能のために課金しなくてもいいのですが、「Home Design 3D」の保存機能のように、ないと不便な機能は課金して使えるようにしておいてください。

レイアウトアプリ!図面を作成するときの5つの注意点

利用するレイアウトアプリが決まって、あとは実際に図面を作成するだけとなったときに、注意しなくてはいけないポイントがいくつかあります。

  1. 新居を下見するときに細かく採寸しておく
  2. コンセントやテレビアンテナの位置を事前に把握しておく
  3. 生活動線を考えてレイアウトする
  4. 冷蔵庫や食器棚は扉の開閉範囲を考えて配置する
  5. 部屋ごとに番号を振っておく

この5点が図面を作成するときの注意点になります。それぞれの注意点について、詳しく解説していきますので、しっかりと頭に入れておいてください。

新居を下見するときに細かく採寸しておく

レイアウトアプリでは間取りを自分で作ることになりますが、そのときの寸法が間違っていたらアプリを使う意味がありません。そこで重要になるのが新居の採寸で、下見をするときなどに、きちんと寸法を測っておく必要があります。

部屋の寸法はもちろんのこと、廊下やドアの寸法もしっかりと計測しておいてください。このとき適当に採寸すると、当日になって大型家具を搬入できなくて困るなんてことにもなりかねません。そうならないためにも、できるだけ正確に採寸しておきましょう。

コンセントやテレビアンテナの位置を事前に把握しておく

実際に家具や家電を配置するときに、重要になってくるのがコンセントやテレビアンテナの位置です。コンセントの位置を把握しておかないと、家具でコンセントを塞いでしまう可能性があり、そうなると引っ越し当日になって配置しなおさなくてはいけなくなります。

テレビアンテナの位置も把握しておかないと、テレビを設置するつもりだった部屋にアンテナがなかったり、長尺のケーブルを購入しなくてはいけなくなったりします。そのようなことのないように、部屋の寸法を測るだけでなく、コンセントなどの位置もきちんと把握しておきましょう。

生活動線を考えてレイアウトする

快適な暮らしを実現するには、生活動線を考えて家具や家電を配置する必要があります。たとえば1人暮らしのワンルームの場合には、部屋の中心を動線として60〜90cm程度確保すると移動がしやすくなり、ストレスなく生活できるようになります。

また、同時に使うものは近くに配置するというのも重要です。たとえば洋服とアクセサリ、そして鏡は近くに配置することで効率よく着替えられるようになります。さらに、そのエリアと洗濯物を干すエリアが近いと、洗濯物を取り込むストレスが軽減されます。

このように生活の流れを意識して間取りを決めることで、新生活の快適さが大きく変わってきます。家具や家電は適当に配置するのではなく、それぞれきちんと意味を持たせて配置するように心掛けてください。

冷蔵庫や食器棚は扉の開閉範囲を考えて配置する

冷蔵庫や食器棚のように扉のある家具や家電を配置する場合には、扉の開閉範囲を意識して配置しましょう。たとえば冷蔵庫が右開き(ヒンジが右にある)の場合、冷蔵庫の右側が壁面になっていると、冷蔵庫の扉が途中までしか開けられなくなります。

また、扉の開閉範囲内に他の家具や家電を置いてしまうと、その場合も扉を全開することができず、日々の生活のなかで不便に感じることになります。もちろん部屋の扉も同じです。開閉するものはすべて、その開閉範囲を図面に記載し、その空間に物を置かないように注意してください。

部屋ごとに番号を振っておく

図面を作成するときには、部屋ごとに番号を振っておきましょう。番号が記載された図面を引っ越し見積もりのタイミング、もしくは引越し当日までに業者に渡しておき、ダンボールには運び込む部屋の番号を記載しておくことで、搬入をスムーズに行えるようになります。

さらに引っ越し当日、番号を書いたA4サイズの紙を部屋の入口に貼っておくと、搬入ミスを防ぎやすくなります。ちょっとした気遣いで、引っ越し業者の動きが良くなり、満足度の高い引っ越しになります。せっかく図面を作成するのですから、細かいところまで配慮して、気持ちのいい引っ越しを目指しましょう。

まとめ

引っ越し前に家具や家電の配置を検討できるレイアウトアプリですが、無料版だけでもその種類がいくつもあり、それぞれに一長一短があります。このため、最初から1つに絞るのではなく、いくつもインストールしてみて、使いやすく感じたものを選びましょう。

このとき無料にこだわるのではなく、必要であれば課金をするなどして、必要な機能を使えるようにしておくのが図面を作成するときのポイントになります。また、新居の採寸をきちんとしていないと、どんなに優れたアプリでも宝の持ち腐れになってしまいます。

引っ越し見積もりをスムーズにするために、見積依頼をする前に暫定位置でもいいので家具や家電の配置を決めておくことも重要です。情報共有することで情報伝達ミスや搬入ミスを防ぎやすくなるので、できるだけ早めに図面を作成し、引っ越し業者と共有しておきましょう。