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引っ越しをして、これから新生活がはじまることにワクワクしていたのに、隣人が電話している声やテレビや音楽の音が漏れてきて、ストレスに感じている人いますよね。最初はそこまで気にならなかったのに、徐々に耐えられなくなって苦痛を感じている人もいるかもしれません。
これはアパートの壁が薄すぎることによる騒音問題のひとつで、きちんと対策をしないと精神的にも追い込まれてしまう可能性があります。そこで、ここではアパートで起きる騒音問題の原因や対処方法などをわかりやすく解説していきます。
宅地士・FP
田口諒
田口諒(1989.2生まれ)合同会社グロウファイナンシャルプランニング技能士。国立熊本大学卒業後、佐賀県警察官及び役所にて、公務員として10年間の勤務を経て転職。株式投資8年の経験を活かし、主に資産運用・相続等の個別相談を中心にFPとして活動中。2021年宅地建物取引士合格
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壁が薄すぎて騒音対策が必要になる
アパートの隣の部屋から音が漏れてくる。その原因はいろいろありますが、最大の理由は「壁が薄すぎる」ことにあります。薄くても壁があれば音は漏れてこないのでは?と思うかもしれませんが、音の伝わる原理を理解するとその理由を納得してもらえるかもしれません。
音というものは空気を振動させることによって発生するというのは、学校で学んだ記憶があるかもしれません。たとえば音楽を流すスピーカーは、振動板と呼ばれる部品を磁石の力でふるわせることで、空気が振動し、音が発生する仕組みになっています。
空気の振動が音なら、やはり壁があれば隣の部屋まで伝わらないのでは?と思うかもしれませんが、壁が薄い場合には空気の振動により壁が振動し、その振動が隣の部屋の空気を振動させるので隣の部屋でも音が聞こえてしまいます。
だとしたらアパートを建てるときに、壁が振動しないように厚くしておくべきでは?と思うかもしれませんが、壁が厚くなると部屋が狭くなりますし、建築コストがアップします。しかも、どの建物も法律を守って建てられているので、あえて壁を厚くする必要はないわけです。
このため隣人が騒いだり大音量で音楽を流したりしているのでなければ、自分で騒音対策を行うしかありません。
アパートの壁が薄すぎる?確認する方法
アパートの壁が薄すぎる問題は、部屋を内覧するときに壁の厚みをきちんと確認しておくことで、ある程度回避できます。そこでここでは、アパートの壁が薄いかどうか確認する方法をご紹介します。すでに引っ越しして騒音に悩まされている人も、本当に壁が薄すぎるのか、ここでご紹介する方法で確認してみてください。
建物の構造を確認する
物件を内覧するときには、不動産管理会社が募集図面を見せてくれますが、まずはこの図面に記載されている「構造」をチェックしましょう。壁の薄さや音の漏れやすさは建物の構造と関係があり、構造ごとに下記のような特徴があります。
鉄筋コンクリート造 | ・生活音は聞こえない ・子どもの泣き声などは聞こえる ・足音は響く |
重量鉄骨造 | ・ドアの開閉音などが聞こえる ・軽量鉄骨造よりは静か |
軽量鉄骨造 | ・生活音が聞こえる ・気密性が高いので木造よりは静か |
木造 | ・生活音が気になるレベルで聞こえる ・会話が聞こえる |
※物件により異なるケースもあります。
アパートの場合には軽量鉄骨造もしくは木造ということになり、どちらを選んでも基本的にはそれほど防音性能が高くありません。ただし、軽量鉄骨造であっても壁内に遮音性に優れた断熱材を使っている場合には、隣の部屋の音はほとんど響きません。
実際に私が好んで選んでいる住宅メーカーのアパートは、軽量鉄骨造でも静音性に優れている物件が多く、窓を開けていないと赤ちゃんの泣き声も聞こえないくらい静かです。軽量鉄骨造の中にはそのような静かな物件もあるということを覚えておきましょう。
ただ、アパートで探した場合には、どうしても壁が薄くなりやすく、騒音に悩まされる可能性があります。音に敏感な人は鉄筋コンクリート造のマンションを選ぶのがおすすめです。
内見時に壁を叩いてみる
建物構造は壁の薄さを確認するための目安でしかなく、軽量鉄骨造であっても壁が薄かったり、反対に木造でも壁が厚かったりします。このため、実際の厚さを知りしたいのであれば、壁を叩いて確認するのが1番です。
内見のタイミングであれば不動産管理会社の担当者に確認して、すでに暮らしているなら隣人が外出しているタイミングを見計らって、壁を叩いてみてください。叩いたときに音が軽かったり、高い音がしたりしたら、防音性が低いので注意が必要な物件になります。
内見時に部屋の真ん中で手を叩いてみる
隣人がいて壁を叩けない場合や、叩いてもよく分からないという場合は、部屋の真ん中で手を叩いてみましょう。音が戻ってくる場合には防音性が高く、隣の部屋の音に悩まされる可能性が低いと判断できます。
反対に音が戻ってこない場合には、防音性が低くて隣の部屋に音が抜けていると考えられます。当然、隣の部屋からも音が抜けてくるので、生活を始めてから、ドアの開閉音やテレビの音声などに悩まされる可能性があるので気をつけてください。
壁が薄すぎることに対する騒音問題の対処方法
騒音対策としては壁が薄すぎる物件を借りないことが理想ですが、引っ越しをしてから気づいて後悔するケースもありますよね。ここではそのようなケースを想定して、すでに生活をスタートしている人に、どのような対処方法があるかご紹介していきます。
すでに入居しているときの対処方法は、下記の5つになります。
- 壁面に本棚などの家具を設置する
- 防音カーテンに変える
- 防音シートを壁に貼る
- ノイズキャンセリング耳栓を使う
- 大家さんや不動産管理会社に相談する
それぞれの対処方法について、詳しく見ていきましょう。
1.壁面に本棚などの家具を設置する
音は振動ですので、何らかの物質に衝突させ、振動を吸収することで音量を小さくできます。このため、騒音が気になる側の壁に本棚などの家具を配置するのがおすすめです。本棚を配置すると、本棚が音を防いでくれるので騒音がそれほど気にならなくなります。
ここで気をつけたいのが、家具を壁面にぴったりくっつけないことです。家具と壁の間に空気の層を作ることで防音効果が高くなります。数cmでも構いませんので、壁から家具を浮かせて配置してください。そのとき家具が倒れてこないように、転倒防止対策もしっかりしておきましょう。
2.防音カーテンに変える
隣の部屋の騒音ではなく、家の外の騒音が気になるというのであれば、防音カーテンがおすすめです。建物の外の騒音は壁が薄すぎるだけでなく、ガラス窓の振動によっても部屋の中に伝わってきます。
それを軽減できるのが防音カーテンになります。防音カーテンは生地の表面にコーティングが施されており、音を吸収してくれます。防音効果を期待できるカーテンに遮音カーテンがありますが、こちらは音を反射させる効果があり、使い方を間違えると音が反響して大きくなります。
確実に騒音をカットしたいのであれば、防音カーテンに変えてみましょう。
3.防音シートを壁に貼る
壁面に置ける家具がないという場合には、壁面に防音シートを貼ってみましょう。防音カーテンと同じく、音を吸収してくれるので隣の部屋の騒音だけでなく、自分が出す生活音も隣の部屋に漏れにくくしてくれるので、安心して暮らせるようになります。
ここで気をつけなくてはいけないのが、原状回復できるアイテムを使うということです。壁に立てかけるタイプ、簡単にはがせるタイプなどがありますので、それらを利用しましょう。また、遮音シートでは防音効果が得られませんのでご注意ください。
4.ノイズキャンセリング耳栓を使う
自宅作業を静かな環境で行いたいというのであれば、ノイズキャンセリングできる耳栓を利用しましょう。騒音を打ち消してくれるので、隣の部屋や建物の外の騒音に悩まされることもなく、趣味や仕事に集中できるようになります。
もちろん睡眠中にも利用できますが、自分の耳に合っていないノイズキャンセリング耳栓を使うと、着用することがストレスになってしまいます。あまりフィットしていなようなら、睡眠時はウレタンタイプの耳栓がおすすめです。
5.大家さんや不動産管理会社に相談する
いろいろ対策をしたけど、どれも効果がなかったとなると、最後に頼るのは大家さんや不動産管理会社です。そのときに「うるさいから何とかしてください」と伝えるだけでは、しっかりと対応してくれない可能性があります。
- 騒音の種類
- 騒音源
- いつから
- 何時くらい
- 頻度
これらを書き出して、できれば録音などもして大家さんや不動産管理会社に訴えましょう。また、苦情を伝えたことが他の住民に伝わらないように、きちんと配慮してもらうのが重要なポイントになります。逆恨みされる可能性もあるので、必ず匿名での苦情ということにしてもらってください。
これも逆恨みの原因になり、さらに大きなトラブルに発展する可能性があるので、そのような対応をする前に大家さんや不動産管理会社に相談してください。
どうしても耐えられなかったら再度引っ越しよう
大家さんや不動産管理会社に伝えても、きちんと対応してくれなかったり、隣人の騒音がまったく変わらなかったりした場合には、再度の引っ越しも選択肢に入れておきましょう。騒音のストレスが続くと精神的に追い込まれてしまいますので、取り返しのつかないことにもなりかねません。
大事になる前に壁が薄すぎるアパートを離れて、鉄筋コンクリート造のマンションに引っ越しするのがおすすめです。引っ越しをしたばかりでお金がないという人もいるかもしれませんが、そういう人は引越し一括見積もりサイトを利用しましょう。
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どうしても耐えられないとなったら、無理して騒音を耐えるのではなく、引越し一括見積もりサイトを活用して静かな環境を手に入れましょう。
まとめ
アパートは木造でも軽量鉄骨造でも壁が薄すぎる建物も多く、隣人が夜中に大きな音量で音楽を聴くとうるさくて眠れないということも珍しくありません。そういうときは、騒音が気になる壁側に家具を置いたり、防音シートを貼ったりしましょう。
家の前を通る電車や車の音が気になるなら、防音カーテンも有効です。ノイズキャンセリング耳栓を使うなど、できる限りの対策をして、それでも改善されないようであれば、大家さんや不動産管理会社に連絡して、隣人に注意してもらってください。
大家さんや不動産管理会社に訴えても変化がない場合には、精神的に追い込まれる前に引っ越しすることをおすすめします。
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