「PR」
梅雨のジメジメした時期や冬場に結露を放置しておくと、気が付いたら窓のパッキンが黒カビだらけだったと言う事はありませんか?
黒カビはアレルギーの原因になったり肺胞内で繁殖して病気を引き起こしたりします。また繁殖力も強く、乾燥にも耐えるカビです。
きれいに掃除したつもりでも、胞子がパッキンの中に根を張っているので、殺菌しないと直ぐにまたカビが生えてきます。そんな黒カビの掃除の仕方や、黒カビを生やさない方法をお教えします。
サッシのカビの取り

ほこりを取り除き水拭き
まずサッシについた埃を取り除きます。
汚れが少ない場合は雑巾で水拭きするだけでも大丈夫ですが、細かい部分が取れない時は歯ブラシやつまようじを使うのが有効です。
又はドライバーの先に布を巻いて、こそげ落とすと簡単に取れる場合があります。
拭いた部分を良く乾燥させてから消毒用エタノールを吹き付けるとより効果的です。
ひどい汚れには洗剤を使用
水拭きしても落ちないカビ汚れにはカビキラー等の塩素系の洗剤を使います。
塩素系の洗剤を使うときは次の点に注意して下さい。
- 洗剤は必ず単独で使う。(他の溶剤と混ぜない)
- 必ず換気をする。
- ゴム手袋を使用する。
- 目に入らない様に注意する。
- 子供がいたずらしないように注意する。
- アルミ部分やフローリングの床、畳にはつかないようにボロ布等でマスキングする。
頑固なカビをおとすには洗剤をキッチンベーパーに含ませて、ゴムパッキンに張り付けてしばらく置いておきます。それでも落ちない場合はラップで覆うと効果的です。
スチームクリーナーを使う
カビ取りスプレーなどのきつい薬剤を使いたくない場合は、スチームクリーナーがお勧めです。
スチームクリーナーにはボイラー式とパネル式があります。ボイラー式はタンク内の水を沸騰させて水蒸気を発生させ、その気圧を利用して蒸気を噴出させます。
パネル式はタンクからポンプでヒーターに水を送り、噴出直前に水を加熱して水蒸気に変えて噴出させます。
このように、ボイラー式の方が直接タンクの水を沸騰させるため高温の蒸気が出ます。カビ取りにはこの高温の蒸気が出るボイラー式が向いていると言えます。
ただ蒸気をあててそのままにしておくと、またカビの温床になってしまいますので、掃除の後は水分を良く拭きとるようにして乾燥させてください。
アルミサッシのカビに使う洗剤

アルミサッシにはどんなカビ洗剤が使用できるのか紹介します。
弱アルカリ・中性洗剤を使おう
カビ取り用の洗剤のほとんどはアルカリ性です。しかし、アルカリ性の洗剤を使うと、洗剤が付いたところが色落ちしたり強い手荒れの原因になったりします。
また、窓のサッシはアルミで出来ていることが多く、強いアルカリ性の溶液に溶けてしまう可能性があります。
周りの家具やアルミサッシを傷つけない様に窓のカビを落とす時は、弱アルカリ性の洗剤や台所の中性洗剤を使うと良いです。
カビの部分に洗剤をかけて浮かび上がらせた後で水拭きをします。
その後水が乾いてから消毒用のエタノールでカビを殺菌します。カーテンや窓の周りに置いてあるものもしっかり拭いて、殺菌してください。
これを4日ほど繰り返すと、カビが段々薄くなっていきます。
重曹はサッシを傷つける可能性あり
お酢と重層でカビを取る方法もありますが、サッシ等のアルミの製品に行うと傷がつく恐れがあります。
重層をアルミ製品に使うのはやめたほうがいいです。
窓の結露対策をして、カビが生えるのを抑えよう

カビが生える条件は温度が20℃~30℃で湿度が80%で栄養分のある場所です。暖房をたいていて、窓が結露している状態はカビにとっては理想的です。つまり水分を抑える→結露させないと言う事が窓のカビ予防には一番効果的と言う事です。窓の結露を抑える方法をご紹介しましょう。
暖房の温度を高くしすぎない
結露はどうしてなるのでしょうか?私たちの周りにある空気には水蒸気が含まれています。天気予報で耳にする湿度というものは、ある気温でその空気の中に飽和する水蒸気と実際に存在している水蒸気の比で表されます。
そして、気温が高いほど多くの水蒸気を含むことが出来ます。つまり温度差が激しいと含むことのできる水蒸気の差も激しいと言う事になります。
水蒸気の大量発生を抑える
家庭内で水蒸気が発生する原因は次のようなものが考えられます。
- 台所で煮炊きをする
- 石油又はガスを燃焼させることによる暖房
- 洗濯物を室内乾燥している
- 加湿器を過剰に使用している
- 人間やペット、植物の呼吸
台所や暖房でガスや石油を使ったり、観葉植物を多く置いたりすると発生する水蒸気が多くなることが分かります。調理をする時は換気扇使用したり、洗濯物は部屋干ししない様にしたり、加湿器を使い過ぎないと言う事を心がけて水蒸気の大量発生を抑えましょう。
換気し空気の入れ替え
こまめに換気して室内と室外の温度の差を小さくしましょう。特に寝る前や起きた時には窓を開けて空気を入れ替える様にしましょう。
また風通しの悪い箇所、例えばクローゼット、押し入れ、靴箱、トイレ等も定期的に換気するようにしましょう。
結露防止グッズの利用
結露を防止するための色々なグッズが売られています。使ってみては如何でしょうか?
水滴取りワイパー
プラスティックのワイパーで窓の水分を取ります。
持ち手の先はペットボトルなどが取り付けられるようになっていて、その中に取った水をためることが出来ます。値段は300円~1000円前後です。
結露給水シート・テープ
窓に貼ると水滴を吸い取ってくれます。値段は約1000円~3000円です。
デザイン的におしゃれなものもあるので、インテリアとしても楽しめます。
結露抑制ラジエータ
窓下に置くヒーターで、窓ガラスの冷えを抑えて結露を少なくすると同時に暖房効果もアップします。
値段は大きさにもよりますが、5千円前後から2万円と言ったところです。
冬に暖房で暖かくなっている空気には沢山の水蒸気を含むことが出来ますが、窓などで冷たい空気に触れると一気に水蒸気でいられる量が減り、余ったものが水滴となってしまいます。
しかし温度の差が少なければ含むことの出来る水蒸気の差が少ないので、水になる量も減ることになります。
カビは殺菌して乾燥で根絶
いかがだったでしょうか?カビを生えさせない為には、好物の適度な温度、水分、栄養分を与えないようにするのが効果的です。
カビが生えてしまったらなるべく胞子を散らさないようにして、殺菌してから乾燥させておくのが良い方法と言えます。その環境を維持するように気を付けるとカビの発生は抑えられます。