引越し作業で壊された!引越しでの物損対処法を覚えておこう

引越しは人間がものを運びますので、どうしても物損ゼロというのは難しくなります。運が良ければ物損なしで引越しができることもありますが、運が悪ければ物損は起こります。

物損はある程度の確率で確実に発生しますので、ここでは引越しの物損が起きてしまった後の対処法について学んでおきましょう。

引越しの物損は引越し業者が賠償する

標準引越運送約款により、引越し業者は自分たちに問題がなかったことを証明できなければ、物損について賠償する責任があります。

ほとんどのケースで「問題がなかったこと」を証明するのは不可能ですので、物損は引越し業者が賠償することになります。

第 二十二条 当店は、自己又は使用人その他運送のために使用した者が、荷物の荷造り、受取、引渡し、保管又は運送に関し注意を怠らなかったことを証明しない限り、荷物その他のものの滅失、き損又は遅延につき損害賠償の責任を負い、速やかに賠償します。

引越し業者は自分の責任であることを証明できなければ賠償しないのではなく、自分に責任がないことが証明できなければ賠償しなくてはいけません。

このことはしっかり頭に入れておきましょう。

例えば、わかりやすいところだとテーブルの角や足部分の傷、ガラス部位のヒビ、網目状などやぶけやすそうなも、割れ物を入れていたダンボールの中身など運んだ直後に確認するようにしましょう。

支払うのは保険会社

引越し業者はこのようなときのために「運送業者貨物賠償責任保険」というものに加入しています。ですので、実際の支払いは保険会社が行うことになります。

保険会社や保証プランにもよりますが、補償額の上限は大体通常1,000万円程度になりますのでおおよその損害はカバーできるはずです。

ところが引越し業者はこの保険を使いたがりません。自分たちが払うわけではないのですが、保険を利用すると、車の任意保険と同じように以後の保険料が上がることもあるため、できるだけ保険を使いたくないと考えるのです。

そのため「自分たちに問題があるとは言えない」として賠償をしぶるのですが、これは引越し業者としては間違っています。

物損は引越し作業完了時に確認する

引越し業者は物損を認めたくありませんので、賠償をしないためにいろいろと理由をつけてきます。これを避けるために行っておくべきことがあります。

  • ダンボールへの梱包時に写真を撮っておく
  • 破損する可能性がある荷物は引越し当日に物損がないかチェックしておく
  • 荷物だけでなく壁や床の物損もチェックしておく

基本的な考え方は、引越し作業前に問題がないことを確認し、写真などでそれを証拠として残し、引越し後すぐに物損の確認をすることで、自分たちが触れていな範囲で物損が発生したことを証明します。

物損が発生したときは、必ず引越し作業の担当者にも確認してもらいましょう。自分たちだけで「壊された」と言うのではなく、作業者のチェックもあることで、賠償してもらいやすい環境を整えます。

また、物損だけではなく、人や荷物がよく通る玄関や廊下の壁や角にも、目を通すようにしておいましょう。

物損賠償の交渉は専門の担当者と行う

引越し作業の現場担当者は、物損に関しての決定権を持っていません。現場の担当者にできるのは、物損発生の有無の確認までです。

物損が発生したら、すぐに引越し業者に電話して営業担当者に連絡してください。即日である必要はありませんが、後になればなるほど交渉が難しくなります。

請求には期限がある

ちなみに物損の請求ができるのは、引越しから3ヶ月までの間になります。先送りしていると3ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまいます。

あとになって物損に気づいたというようなケースは仕方ありませんが、通常は1週間以内に荷物のチェックを終わらせて、問題があればすぐに引越し業者に連絡するようにしてください。

貴重品などは賠償の対象外になることもある

気をつけたいのは、何から何まで物損として賠償してもらえるというわけではないということです。あったとしても補償金額の上限は10万円程度なので、無いに等しいです。

例えば美術品のような貴重品やパソコンのような壊れやすいものは、そもそも引越し業者が「運べない荷物」として標準引越運送約款でも定められており賠償対象外となります。

そのような荷物を無理に運んでもらった場合や、黙って運んでもらった場合は賠償の対象外になります。もし引越し業者の作業が雑で壊れたとしても、それらは保証してもらえません。

第 二十四条
2  貴重品、壊れやすいもの、変質又は腐敗しやすいもの等運送上の特段の注意を要する荷物(第四条第二項各号に掲げるものを除く。)については、荷送人が第八条第一項の規定によるその有無の申告をせず、かつ、当店が過失なくしてその存在を知らなかった場合は、当店は、運送上の特段の注意を払わなかったことにより生じた当該荷物の滅失若しくはき損又は当該荷物により生じた他の荷物の滅失、き損若しくは遅延について、損害賠償の責任を負いません。

どこまでが壊れやすいものになるかの判断が難しいときは、訪問見積もりのときなどにチェックしてもらうようにしましょう。

引越し業者が運べない荷物に関して知りたい方は次の記事が参考になります。

引越し業者は何でもは運べません!引越し業者が運べないものとは

引越し直後のチェックがポイント

物損はどれだけ気をつけても、どうしても発生してしまいます。大事なのは、物損が発生したときにいかにして引越し業者に物損を認めてもらうかということです。

事前に写真を撮ったり、引越し後にすぐに開梱したりするなどして、現場での作業者にも物損を確認してもらってください。

このような問題は、時間が立てば立つほど請求が厳しくなってきますので、スムーズに賠償してもらうようにしましょう。

荷物の物損だけでなく、床や壁などの傷などが発生していないかもチェックしておきましょう。生活が始まってしまうと、床や壁の傷は誰がいつ付けたものかわからなくなってしまいますので、荷物の運搬が終わった段階で、現場作業者と一緒に確認をするようにしてください。

引越し業者との料金トラブルについては以下の記事を参考にしてください。

引越し業者と荷物や家の破損、紛失と料金関係でトラブルになった時