この記事は広告を表示することがあります。
ランドリールームがあると洗濯が楽になって、そうなると暮らしにゆとりが出てきて、毎日の生活がきっと楽しくなる。そんな理想を抱いて、注文住宅を建てるときにランドリールームのある間取りにしようとしたものの、どれくらいの広さにすればいいのかで迷っていませんか?
できるだけ広くしたいものの、そうなるとキッチンやリビングが狭くなるといったデメリットもあり、最適な間取りを決めるのは意外と大変な作業になります。そこでここでは、1畳・2畳・3畳それぞれの広さごとの魅力や、間取りの選び方について詳しく解説していきます。

合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹(1983年8月生まれ)。熊本学園大学を卒業後、飲料メーカーに就職。2013年に宅建を独学で取得し不動産会社へ転職。2023年3月に不動産専門webライター業で独立。実名記事の作成や監修を行う。
ランドリールームの間取りの考え方

まずはランドリールームの広さについて、基本的な考え方についてご紹介していきます。ランドリールームの広さは一般的に2〜4畳が理想とされています。ただし、その間取りにしておけば間違いないかというとそうでもありません。
たとえば洗濯物は外干しが基本で、雨の日は浴室で乾燥できるようになっている場合には、ランドリールームはそこまで広くなくても構いません。脱衣所も兼ねていて、なおかつ大家族で室内干しをしたいという場合には4畳でも不足します。
このため、最適な広さというのは使い方や家族構成によって異なるのだということを、しっかりと頭に入れておく必要があります。ちなみに、コンパクトなランドリールームと広いランドリールームそれぞれの特徴は下記のようになります。
- 洗濯物が乾きやすい
- 間取りの自由度が高い
- 梅雨時期でも干す場所に困らない
- 洗濯から収納まで1ヶ所で完結する
これらの特徴をふまえて、1畳・2畳・3畳それぞれの魅力や使い勝手の特徴などを、次章以降で詳しくご紹介していきますので、間取りを決めるときの参考にしてください。
1畳のランドリールーム!空間をうまく活用できればOK
ランドリールームは少なくとも1.5畳のスペースが欲しいところですが、1畳どころか0.5畳の間取りで満足度の高い注文住宅を建てた人もいます。ちょっとした工夫をすることで1畳でも十分に生活にゆとりを持たせることができるので安心してください。
たとえば洗濯機の横に作業台を設け、その上に物干しスペースを確保すれば、コンパクトながら洗濯から乾燥、アイロンがけなどの作業までできてしまいます。すべての作業をここで完結することは難しいのですが、用途を限定すれば1畳でも快適に利用可能です。
ただし物理的な狭さは否定できず、すべての人におすすめできるわけではありません。無理して1畳のランドリールームを作るよりは、洗面所や脱衣所を1畳分広くして、ランドリールームと兼用するといった使い方がおすすめです。
1畳のランドリールームが適しているケース
- 洗濯物が少ない
- 外干しや浴室に洗濯物を干せる
- リビングやキッチンの広さを優先させたい
1畳のランドリールームだと外干しが基本となります。もちろん物干しスペースも確保できますが、1度に干せる量に限りがあるため、洗濯物が多いケースには適しません。洗濯物が多い場合は外干し、もしくは浴室などに物干しスペースを確保しましょう。
また、ランドリールームは洗濯だけできればよくて、リビングやキッチンを広くしたいという人も、ランドリールームは1畳でOKです。もっともその場合には、無理にランドリールームを設ける必要はありませんので、本当に必要なのかどうかも合わせて検討しましょう。
2畳のランドリールーム!狭いけど物干し竿を2本設置できる
2畳のランドリールームも決して広いとは言えませんが、2畳分の広さがあれば物干し竿を2本設置できるので、洗濯物の室内干しも可能です。しかもコンパクトなので除湿機を稼働させたときの効果が大きく、洗濯物がすぐに乾くといったメリットもあります。
コンパクトな収納棚も設置できますし、アイロンがけをするための作業台も置けるので、洗濯に必要となる機能をすべて持たせることが可能です。そういう意味でも理想の広さということになりますが、洗濯物を干したときに窮屈感が出てしまうというデメリットがあります。
また、クローゼットを設けるほどのスペースはないので、たたんだ洗濯物を部屋ごとの収納スペースに持っていく作業が発生するため、生活動線を考慮したレイアウトにできるかどうかがとても重要になります。
2畳のランドリールームが適しているケース
- 4人家族
- 洗濯と乾燥ができればいい
- ランドリールームの設置コストを下げたい
2畳分のランドリールームが適しているのは4人家族までで、それ以上になると2畳分のスペースに洗濯物を干しきれなくなる可能性があるので、2.5畳や3畳のランドリールームが必要になります。他にもスロップシンクなどを設置したい場合も2畳では不足します。
とはいえ洗濯から乾燥までの基本的な作業は問題なくこなせるので、高い機能性を望んでいない人は2畳で十分です。さらに広いランドリールームと比べて、設置コストも下げられるので、予算が限られている人も2畳がおすすめです。
3畳ランドリールーム!高機能なランドリールームにできる
多くの人が理想とするランドリールームを実現できるのが3畳という広さで、洗濯物を干した状態でも空間に十分な余裕があります。このため、手洗いなどに便利なスロップシンクを設置できますし、大型の洗濯機や2台目の洗濯機を置くことも可能です。
ランドリールーム内にクローゼットを置くことで、畳んだ肌着やタオルなどを各部屋に運ぶ必要がなくなります。わらに余裕のあるスペースを脱衣所とすることもできるので、家事だけでなく生活にもゆとりを持たせられるといったメリットもあります。
このように3畳あればただ洗濯するだけでなく、さまざまな機能を持たせることができますが、乾燥に時間がかかるため電気代が上がります。しかも他の住空間が狭くなるといったデメリットもあるため、間取りプランをしっかり検討する必要があります。
3畳のランドリールームが適しているケース
- 5人以上の家族がいる
- スロップシンクを設置したい
- タオルや肌着などの収納場所も兼ねたい
3畳のスペースがあれば6人分の洗濯物を干すことも可能ですので、家族構成が5人以上というのであれば3畳のランドリールームがおすすめです。4人家族であってもスロップシンクなどの設備を設置したいという場合も、3畳が理想の間取りになります。
また脱衣所と兼用し、タオルや肌着などをランドリールームに収納したいという場合も、3畳あると安心です。ただし、保管したタオルや肌着が湿らないように、除湿機を常時稼働させる必要があるため、電気代が高くなるといったデメリットがあることも覚えておきましょう。
ランドリールームのある間取りで重視すべきポイント

ここまでの説明で、満足度の高いランドリールームを手に入れるには、間取りがいかに重要なのか理解してもらえたかと思います。そこでここでは、実際にランドリールームのある注文住宅を建てるときに、注意すべき4つのポイントをご紹介していきます。

2畳以下にするなら用途を明確にする
2畳以下のランドリールームでも、使い方次第では狭さを感じることはありませんが、物理的に干せる洗濯物の量は限られますし、洗濯機を複数台設置したり、スロップシンクなどの便利な設備を導入したりすることはできません。
狭くなればなるほどできることが減っていき、1畳くらいになると洗濯とちょっとした物干しスペースと作業台くらいしか配置できず、理想のランドリールームからはかけ離れて後悔する可能性が高くなります。
そうならないためにも、2畳以下のスペースしか確保できないなら、まずはランドリールームでやりたいことを明確にしましょう。「あったら便利かも」くらいの設備は諦めて、本当に必要な設備で構成されたコンパクトなランドリールームを目指してください。
将来の増設に備えてコンセントを多めに設置する
ランドリールームは洗濯機やアイロン、除湿機などさまざまな家電を使います。このため部屋のコンセントが不足して、タコ足配線になりがちです。そもそもタコ足配線が危険ですが、さらにランドリールームは湿度が高くなりやすいため、トラッキング火災を引き起こす可能性があります。
そのリスクを少しでも下げるために、ランドリールームにはコンセントを複数箇所に用意しましょう。まずは現時点で利用する家電をリストアップし、それらが個別に差し込めるようにするだけでなく、将来の増設に備えて2〜3ヶ所ほどブランク状態のコンセントを確保しておきましょう。
脱衣所や洗面所と兼用できないか検討する
独立したランドリールームは部屋をすっきりさせることができますが、住宅価格が上がってしまいますし、専用の空間が必要になるため、間取りの自由度が減ってしまいます。十分な広さを確保できるなら問題ありませんが、そうでないなら脱衣所や洗面所との兼用も検討しましょう。
脱衣所や洗面所とランドリールームを兼用できれば、1〜2畳ほどスペースをカットすることが可能で、リビングやキッチンをそれだけ広くできます。しかも家事の時短が可能になるということで、最近は他のスペースと兼用する間取りにしている注文住宅も増えつつあります。
外干しするならバルコニーに隣接させる
外干しをメインとして、ランドリールームは天気が悪い日に使うというのであれば、ランドリールームはバルコニーや庭に隣接するように配置するのがおすすめです。そうすることで洗濯してすぐに干せるので家事が時短になります。
ただし、一般的にバルコニーや庭は建物の南側、ランドリールームなどの水回りは建物の北側に配置するのがセオリー。このため間取りの自由度が低い住宅メーカーだと、対応できないとして断られてしまうこともあります。
このようなイレギュラーな間取りで注文住宅を建てたい場合には、住宅メーカー選びがとても重要になります。間取りで後悔しないためにも、価格の安さや知名度で住宅メーカーを選ぶのではなく、提案力の高さで選ぶようにしましょう。
「タウンライフ家づくり」で間取りを比較しよう

ランドリールームは2〜4畳の広さがあるため、ランドリールームのある間取りは自由度がかなり低くなります。それも、バルコニーや脱衣所に隣接させようとすると、さらに空間の使い方が難しくなるため、設計力のある住宅メーカーでないと、使い勝手が悪くなります。
とはいえ、ほとんどの人が間取りを見ただけでは、どのような問題があるのかが判断できませんよね。このため、ランドリールームのある間取りにしたいのであれば、いくつかの間取りを比較しながら検討する必要があります。
この間取り比較におすすめなのが、無料で複数の間取りを提案してくれる「タウンライフ家づくり」です。間取り条件を入力して提案依頼すると、それに対応できる複数の優良業者が提案してくれるので、その図面を使って間取りの検討できる、とても便利なサービスです。
しかも相見積もりの形になるため、いずれの業者も相場よりも安値を提示してくれるといったメリットもあります。予算が限られていてランドリールームを諦めていた人も、「タウンライフ家づくり」を活用することで予算内で設置できる可能性もありますので、ぜひ間取り選びにご活用ください。
まとめ
ランドリールームがあると脱衣所や洗面所がすっきりとしますが、2〜4畳のスペースが必要になるので、リビングやキッチンが狭くなるといったデメリットがあります。だからといって、コンパクトにしすぎると、できる作業が減ってしまい、満足度が下がってしまいます。
そうならないために、まずはランドリールームでどのような作業をしたいのか、どのような設備を必要としているのかを明確にすることが大切です。このときあれこれ詰め込むのではなく、本当に必要な機能だけを持たせて、最適な広さのランドリールームを手に入れてください。
また、住宅メーカーごとに提案力や実現可能な間取りが異なりますので、最初から1社に絞って進めるのはNGです。「タウンライフ家づくり」を活用して、3〜5社に間取りの提案してもらい、予算の範囲内で理想に近い提案をしてくれた業者に依頼しましょう。

