【保険プロ解説】火災保険の解約払戻金はいくら?乗り換えによる返金方法

火災保険は長期契約すると保険料が安くなるため、5年契約や10年契約で加入している人も多いかと思います。ただ、契約途中に他社の火災保険の補償に追加があり、そちらのほうが自分に適しているようですと乗り換えたくなりますよね。

そんなときに気になるのが、未経過分の保険料がいくら戻ってくるのかどうかということですよね。そこでここでは火災保険の解約払戻金がいくらになるのかと、乗り換えをするときの返金方法について詳しく解説していきます。

火災保険はいつでも途中解約できる

意外と知られていないことですが、火災保険は途中解約ができます。違約金も発生しませんし、それどころか消化していない期間の保険料(未経過保険料)が解約払戻金として返金されます。10年契約をしていて、7年経過したことで乗り換えをしたら、3年分の保険料が戻ってくるわけです。

2015年以前に火災保険に加入した人は、35年や36年契約を結んでいるかもしれませんが、このような長期契約であっても、契約期間中に最新の火災保険に乗り換えることが可能で、もちろん解約払戻金も受け取れます。

これは持ち家だけでなく賃貸物件の火災保険でも同様で、契約期間の途中で引越しをして、新居で別の火災保険に加入し直す場合には、これまで入っていた火災保険の未経過分が返金されます。

解約払戻金は未経過料率によって決まる

途中解約で解約払戻金があるとはいえ、大事なのはいくら返ってくるのかということですよね。解約払戻金は保険会社が設定した未経過料率で決まります。このときの計算式が下記になります。

解約払戻金 = 長期契約保険料 × 未経過料率

例えば損保ジャパンの火災保険は、10年契約で5年5ヶ月経過したときの未経過料率は46%になっています。火災保険の保険料が50万円だったとすると、50万円×0.46で23万円が解約払戻金として支払われます。

保険会社ごとに未経過料率は多少の違いはあるものの、それほど大きな差はありません。自分のケースでどれくらい戻ってくるのかは、保険会社のHPやパンフレットなどで未経過料率をチェックしてください。

ちなみに契約したときと現在で、未経過料率が違う可能性があります。正確にいくら返金されるのか知りたい場合には、保険会社もしくは保険代理店の担当者に確認しましょう。

火災保険を乗り換えするときの返金方法

STEP.1
保険会社もしくは保険代理店の担当者に連絡する
STEP.2
解約のための書類が送られてくる
STEP.3
書類に必要事項を記入して書類を返送する
STEP.4
解約手続き完了後、指定口座に解約払戻金が振り込まれる

火災保険の乗り換えるときに、現在加入している保険の返金を受け取るための流れはこのようになります。まずは担当者に連絡してください。保険会社によっては、インターネットのマイページから書類を手配できることもあります。

保険会社から書類が届いたら、必要事項を記入して返信してください。問題なければ解約払戻金が指定した口座に振り込まれます。

乗り換えをする場合には、合わせて契約する火災保険の選定を行ってください。担当者に解約の連絡をするときには新しく加入する火災保険を決めておき、解約の書類を提出する前に新しい火災保険の契約を済ませておきましょう。

火災保険を解約するときの注意点

ここまでの説明で、火災保険の解約払戻金がいくらになるのか、返金方法はどうなっているのかを把握できたかと思います。この解約手続きで、いくつか気をつけなくてはいけないポイントがありますので、どのような点に注意すればいいのかご紹介していきます。

住宅ローン返済中は金融機関の同意を得る

丸尾

住宅ローンがまだ残っている場合は、金融機関が住宅ローンの担保として保険金請求権に対して質権を設定することがあります。この場合は金融機関の同意なしで、火災保険を乗り換えることはできません。

最近は質権を設定するケースも少なくなりましたが、気が付かないうちに設定している可能性もあります。乗り換える前に、質権が設定されていないか金融機関に確認してください。もし質権が設定されていたら、金融機関に同意をしてもらってから乗り換えましょう。

契約の残り期間が1ヶ月未満だと返金されない

火災保険の返金は1ヶ月単位で行います。このため契約期間が残り1ヶ月を切っていた場合には、返金されません。1ヶ月分ですのでそれほど大きな金額にはなりませんが、契約終了まで1ヶ月を切っているなら、契約終了のタイミングで乗り換えましょう。

火災保険の空白期間を作らない

乗り換えをするときに気をつけたいのが、火災保険の空白期間を作らないということです。新しい火災保険を契約してから、現在加入している火災保険を解約するという流れをおすすめしたのはこのためです。

注意
先に解約日を決めてしまって、その日から新しい火災保険をスタートできないとなると、火災保険に空白期間ができます。その期間中に火災などのトラブルがあると、補償を受けることができませんので、すべて自分が費用負担して家を建て直す必要があります。

そうならないために、まずは新しい火災保険の開始日を確定させておき、そこに向けて解約手続きを進めましょう。ちなみに火災保険は申込みをしてから、保険期間開始まで2〜4日営業日かかります。少し余裕をもたせて、乗り換えたい日の2週間前までに申し込みしましょう。

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乗り換えるなら一括見積りサービスがおすすめ

火災保険の乗り換えをするときには、気になった保険会社に見積依頼をすることになりますが、1社ずつ見積依頼をするとなると思った以上に時間がかかります。さらに保険会社ごとに窓口が違うため、複数の担当者の話を聞く必要があります。

1社に絞ったときには、他社の担当者に断りの連絡もしなくてはいけません。そう思うと乗り換えするのが面倒になって、加入している火災保険を継続するというパターンがよくあります。その結果、損害が発生したときに十分な補償を受けられなかったとなると困りますよね。

もっと手軽に乗り換えられたらいいのにと思う人に、おすすめなのが一括見積りサービスです。このサービスを利用すれば、1回の見積依頼で複数の保険会社から見積書を出してもらえます。それだけではなく、サービスによっては保険選びの相談まで受けられます。

火災保険の窓口でも一括見積りサービスだけでなく、現在の火災保険の問題点や最適な火災保険の提案まで行い、さらに保険会社の窓口を1本化できるため、スムーズに火災保険選びができます。乗り換えをしたいけど、火災保険に詳しくなくて不安だという人は、ぜひ火災保険の窓口をご利用ください。

火災保険の窓口で相談する

まとめ

火災保険の途中解約すると解約払戻金がもらえるということを知らず、乗り換えを更新のタイミングまで待っている人がいます。実際には未経過期間分の保険料が戻ってくるので、タイミングを調整する必要はなく、必要に応じしてすぐに移行できます。

解約払戻金を決めるのは未経過料率で、保険会社ごとに設定されています。公開されている数値ですので、自分が加入している火災保険のホームページやパンフレットなどで確認しましょう。

返金方法としては、解約手続きをすれば自動的に入金があるので、特別に何かをする必要はありません。まずは現在加入している火災保険の担当者に連絡し、解約したい旨を伝えましょう。新しく加入する予定の火災保険選びも同時に行っておきましょう。

解約日に新しく加入した火災保険が開始できないと困りますので、まずは開始できる日を確定した上で解約手続きを進めてください。また、住宅ローンの質権に設定されている場合には、乗り換えするのに金融機関の同意が必要ですので、乗り換えを考えたときには、質権設定されているか金融機関に確認するのも忘れないようにしましょう。