家の中にカビを発見してしまうと気分が沈みますよね。しかし、そのままカビを見ないふりして放置しては、さらにカビが悪化してしまうことになります。カビが生えてしまった時にはどうしたらよいのか、正しいカビ取りの手順と、予防法とはどんなものなのか、この記事ではカビが生えやすいポイントに絞ってご紹介しています。

住まいの大敵!カビを取り除く方法

綺麗に掃除しているはずなのに、いつの間にか発生しているカビ。一言でカビと言っても、生えた場所によってその対処法は大きく異なります。対処を誤るとカビが生えている素材にダメージを与え、捨てたり、大掛かりなハウスクリーニングをしなければならなくなる場合もあります。

この記事では、家の中でカビが発生しやすいポイントのカビ取り方法をご紹介しています。

浴室のカビ取り方法

重曹と酢を使ったカビ取り方法

酢と重曹でカビ取りを行う場合には、まず「酢スプレー」を作ります。酢1に対して水2を加えてスプレーボトルに入れ、よく混ぜれば完成です。この酢スプレーをカビに直接かけたら、その上から重曹を振りかけます。軽いカビならばそのまますぐに、頑固なカビの場合には1時間ほど置いてからふき取ります。最後に軽く水で流しておけば綺麗にカビが取れているはずです。

天井のカビの場合には、酢スプレーや重曹をスポンジに乗せて、同じ手順で行いましょう。直接スプレーすると目に入る可能性があり危険です。最後に水で流す時には、自分が水をかぶらないように注意してください。

ゴムパッキンのカビ取り方法

ゴムパッキンのカビ取りを行うには、まず酢スプレーをカビが生えている部分にふりかけます。その上から重曹を振りかけ、キッチンペーパーなどで覆ってさらに酢スプレーをかけます。最後に、サランラップなどで覆ってパックをし、そのまま2時間ほど放置します。

時間が経ったら、パックを外して古い歯ブラシなどで軽くこすります。この時、力を入れるとゴムパッキンが傷つき余計にカビが生えやすくなる原因となりますので注意してください。最後に、水で流して完了です。

これで綺麗になるとは思いますが、万が一綺麗になっていない場合でも直後に塩素系漂白剤を使うことは避けてください。塩素系漂白剤と酢が混ざると有毒ガスが発生する可能性があり危険です。

浴室のカビの予防法

浴室のカビを予防するために重要なことは、温度と湿度をカビの快適範囲からなるべく早く外すことです。風呂から上がったら、まずはシャワーをかける習慣をつけましょう。最初に45℃以上のシャワーを風呂場全体にかけてカビの活動を停止させます。その後、冷水のシャワーをかけることで風呂場の温度を下げ、水蒸気として漂っていた水分を液体にして落とすことができます。

その後、タオルなどで壁や天井の水分をふき取ります。最後に換気扇をかけておくことで、浴室に湿気が滞在する時間をなるべく少なくし、カビが生えるのを予防することができるでしょう。

畳や壁のカビ取り方法

エタノールと酢を使ったカビの取り方

畳や壁にカビが生えてしまった場合には、エタノールと酢を使ってカビ取りを行います。カビキラーなどの塩素系漂白剤は、色落ちを引き起こすためこれらの場所に使ってはいけません。まずは、エタノールをカビが生えた部分に直接スプレーし、古い歯ブラシなどでこすります。強くこすると逆にカビを押し込んでしまうことになりますので軽くこすってください。

カビが浮いて来たら、かたく絞った雑巾などを使ってやさしくふき取ります。この時も、カビを押し込まないよう注意してください。最後に酢スプレーを吹きかけておくと新たにカビが生えてしまうことを予防できます。

頑固なカビには重曹と酸素系漂白剤

頑固な黒カビが生えてしまった場合には、重曹と酸素系漂白剤でペーストを作って対処します。まずは、酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜ、さらに水を少しずつ加えてペースト状にします。作業をする際には必ずゴム手袋を使用してください。完成したペーストを、綿棒などを使って黒カビの部分にだけ塗ります。

塗った後は、かたく絞った雑巾などで叩くようにしてふき取ります。こするとカビを伸ばしてしまうことになりますので避けてください。漂白剤のにおいがしなくなるまで綺麗にふき取れば完了です。

畳や壁のカビ予防法

畳や壁のカビを予防するためには、まず第一に換気を行うことが重要です。晴れた日には窓をあけて外の空気を取り入れるようにしましょう。ただし、畳は湿気を吸いやすいため、雨の日の換気は逆効果となりますので注意してください。仕事などで昼間不在になる場合には、換気扇を回しておくだけでも効果があります。

また、結露にも注意が必要です。結露が出た時にはなるべく早くふき取りましょう。なるべく外気との温度差をなくし、二重窓などを使うことで結露を予防することができます。また、飲み物をこぼすなどして畳や壁に水分が触れた時にもすぐにふき取ることが必要です。

フローリングのカビ取り方法

エタノールを使ったカビの取り方

フローリングにカビが生えてしまった場合には、エタノールでカビ取りを行います。エタノールをスプレーボトルに入れてカビに直接かけ、かたく絞った雑巾などでふき取るとカビを落すことができます。広範囲の場合には、逆性石鹸を使用するのもオススメです。

あまりにも広範囲で根が深いカビの場合には、業者に頼んでフローリングの張り替えが必要となる場合もあります。長く放置するとカビは悪化しますので、発見した時点ですぐに対処するのがよいでしょう。

フローリングのカビ予防法

フローリングのカビを予防するのにも、換気は効果的です。晴れた日には積極的に換気を行いましょう。また、フローリングに直接布団を敷くことはカビが生えてしまう大きな原因となります。フローリングに布団を敷く場合には、すのこや除湿マットなどを使って湿気を予防しましょう。

また、こまめに掃除を行うことによってカビの栄養源となるホコリなどの汚れを取り除くことができます。家具を壁から少し離しておくと掃除しやすくなりますので、家具の配置にも気を使うと良いでしょう。

衣類、布製品のカビ取り方法

軽いカビならブラッシングとエタノール

靴やバッグなどに生えた軽いカビは、ブラッシングとエタノールで落とすことができます。まずは、ブラッシングをしてなるべくカビを落します。この時、周囲にあるものにカビが付着するとそこから新たなカビの繁殖を生むことがありますので、屋外の広い場所で行いましょう。

次に、消毒用エタノールを含ませた布などで軽くふき取ります。ただし、変色を引き起こす可能性がありますので、必ず目立たない場所で一度試してから広い場所のふき取りを行うようにしてください。スーツなど、表面がつるつるした衣類も、同様の手順でカビを落すことができます。

しつこいカビには酸素系漂白剤

水に濡らしても平気な衣類であれば、しつこいカビには酸素系漂白剤を使用することができます。漂白剤に書かれているつけ置き用の濃度で漂白剤を水に溶かし、カビが生えた衣類を1時間ほどつけ置きしておきます。

それでも取れない場合にはクリーニングに出すのが良いでしょう。カビ取りは別料金となる場合もありますが、プロですから綺麗にカビを落してくれます。高価なものやお気に入りのものなど、自己流のカビ取りで万が一ダメージを与えてしまうことが不安な場合にも、クリーニングを利用すると良いでしょう。

衣類、布製品のカビ予防法

どんな場合でも、カビ予防には換気が有効です。晴れた日には下駄箱やクローゼットの扉を開けて空気を通しておきましょう。また、雨や雪などで濡れた靴やコート、カバンなどをそのまま収納しないことも重要です。塗れた布製品は一度きちんと乾かしてから収納することでカビ予防につながります。

カーテンのカビ取り方法

重曹と漂白剤を使ったカビ取り法

カーテンにカビが生えてしまった場合には、重曹と漂白剤を使ってカビを落すことができます。まず、浴槽に70℃ほどの熱いお湯を張ります。そのお湯に対して1~2%の量の漂白剤を溶かします。キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使用してください。さらに、洗剤と小さじ1杯程度の重曹を入れてかき混ぜ、カーテンをひたします。

10分ほど付け込んだら取り出し、洗濯機で脱水します。この時、やけどをしない様に注意してください。付け込みすぎるとカーテンの繊維が傷んでしまうことがありますので、忘れて放置しないよう、タイマーをかけるなどの対策をしておいてください。

最後に、2回すすぎをして軽く脱水したら完了です。

カーテンのカビ予防法

カーテンのカビを予防するためには、部屋の換気を行うことに加えて、こまめにカーテンを洗濯することが重要です。これによって、カビのエサとなる汚れを落とし、カビの繁殖を防ぐことができます。また、カーテンが結露で濡れていないかを確認しておくことも重要なポイントとなるでしょう。

布団、マットレスのカビ取り方法

エタノールと塩素系漂白剤

布団やマットレスのカビを退治するには、エタノールと塩素系漂白剤を使用します。まずは、エタノールをカビが生えた部分に湿る程度につけ、1時間ほど放置します。その後、かたく絞った雑巾でふき取ります。風通しの良い場所に陰干しし、完全に乾いたらカビの殺菌は完了です。

黒カビが残ってしまった場合には、塩素系漂白剤を使って落します。黒い部分にキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を染み込ませたら、カビの色がなくなるまで待ちます。その後、お湯で濡らしたタオルで叩くようにふき取り、次に乾いたタオルでふき取ります。この手順を、漂白剤のにおいがしなくなるまで繰り返します。

ただし、この方法では色落ちが発生します。色落ちしても使えれば良い布団にのみ使用してください。色落ちを避けたい場合にはクリーニングを利用しましょう。

布団、マットレスのカビ予防法

布団やマットレスのカビを予防するには、晴れた日に外に干すのが最も効果的です。干せない場合には、布団乾燥機を利用すると良いでしょう。また、シーツや枕カバーなどをこまめに洗濯することで、カビのエサとなる角質などの汚れを落とすことができ、カビの繁殖を防ぐことができます。

また、押し入れに布団を収納している場合には、押入れ用の除湿剤を使うのも効果的です。晴れた日には、寝室や押入れの換気も忘れずに行ってください。

洗濯機のカビ取り方法

重曹と酢を使ったカビ取り方法

洗濯機にカビが生えてしまった時には、重曹と酢を使ってカビ取りを行うことができます。洗濯槽の中に重曹コップ1杯とお酢を30ml入れ、そのまま洗濯機を回します。その後1時間ほどおいたら水を流し、すすぎをしたら完了です。お酢の代わりにクエン酸を使うことでもカビ取りができます。

また、10リットルに対して100gの粉末のワイドハイターをとかしても同様の手順でカビ取りを行うことができます。この場合、一晩放置すると大量のカビが取れることがあるようです。大量に浮いてきた場合には、すくい取って処分してからすすぎを行うと良いでしょう。

洗濯機のカビ予防法

洗濯機のカビ予防には、洗濯機を使用した後に乾かしておくことが重要になります。できればふたを開けておくのが良いでしょう。ただし、お子さんがいる家庭などでは事故の心配もあります。そんな場合には、定期的に洗濯槽を清掃してカビを予防しましょう。普段の洗濯の際に粉末のワイドハイターを使用したり、洗剤を使用しすぎない様に注意することも効果的です。

食べ物にカビが生えた場合

カビを取り除いて食べるのはNG

食べ物にカビが生えた場合、カビの部分だけを除去して食べてしまうという人もいるのではないでしょうか。しかし、カビが生えた時に人間の目に見えている部分はほんの少しです。見えている部分だけを除去しても、その奥にはびっしりとカビの根が入り込んでいます。

カビだけを取り除いて食べるということは、この根の部分を食べてしまうことになります。吐き気や下痢などの食中毒症状を引き起こすこともありますので、こうした食べ方をするのはやめた方が良いでしょう。

カビは熱処理しても死なない

ダメになってしまった食べ物でも、加熱すれば食べられるのではないかと考える人もいるかもしれません。しかし、カビは熱処理しても死なないと言われています。また、仮にカビが死滅したとしても、カビがすでに出した毒素はその食品に残っています。

一度カビが生えてしまった食品は、残念ですが捨てるしかありません。カビを生やさない様に、賞味期限などをきちんと管理して食べきれるようにするのが良いでしょう。

まとめ

カビを予防するのに最も効果的なのは換気です。晴れた日には家中を換気する習慣をつけておくと、カビが発生する確率を大幅に下げることができるでしょう。生えてしまったカビの対処法は、その場所や素材によって様々です。正しい手順を身に着けることによって、素材にダメージを与えることなくカビ退治ができるようにしてみてください。