業界トップクラスの省エネ性能と快適性能を兼ね備えた、一条工務店のアイスマート。せっかく家を建てるなら、快適さにこだわりたいという人にとっては理想の注文住宅ですが、気になるのはその価格ですよね。さらに自由設計ということで、どのような間取りにすればいいのか迷っている人もいるかと思います。
そこで、ここではアイスマートの価格について詳しくご紹介し、さらには人気の間取りや間取りを決めるときに失敗しないためのポイントを解説していきます。アイスマートで家を建てようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
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アイスマートの特長

アイスマートは一条工務店の注文住宅ブランドのひとつです。心から癒やされる住空間を目指して、機能面では外内ダブル断熱構法を採用するなど快適性を重視しつつも、細部にまで美しさにもこだわったハイグレードタイプの注文住宅です。
間取りは自由設計となっており、自由度の高さがアイスマート魅力のひとつになります。80%を工場で生産を行っているので、基礎工事から完成までの期間が短いといったメリットもあります。工場生産ですので組立精度も高く、建ててからのトラブルも回避できます。

さらには断熱性・気密性に優れており、一般的な高気密・高断熱住宅よりも冷暖房費を1/5に抑えられます。太陽光発電システムを導入することで、電気代を大幅にカットすることも可能です。耐震性にも優れており、アイスマートには注文住宅に求められる機能がすべて揃っています。
アイスマートで家を建てたときにかかる費用
一条工務店のアイスマートで家を建てたときかかる費用は、立地条件などによって変わりますが、平均的な金額は坪単価から推定できます。アイスマートの坪単価は60万〜68万円で、建坪が大きいほど坪単価が安くなります。
この坪単価から算出した建物本体工事費用は下記になります。
建物本体工事費用 | |
30坪 | 1,900万円 |
40坪 | 2,500万円 |
50坪 | 3,100万円 |
これらの金額はあくまでも目安ですが、建物の価格としては全国どこで建ててもこの金額に近い費用が発生します。ただ、この金額で家が建つのかというと、そういうわけではありません。家を建てるときには、建築確認申請、設計・工事監督、付帯工事、オプションなどの費用が発生します。
こちらも建物ごとに違いますが、相場としては下記費用が必要になります。
建築確認申請費用 | 35万〜45万円 |
---|---|
設計・工事監督料 | 10万円 |
付帯工事費用 | 100万〜200万円 |
オプション費用 | 50万〜330万円 |
合計が195万〜585万円で、建物本体工事の10〜20%程度の追加費用が発生することになります。さらに、家を建てる土地の地盤が弱かった場合には、地盤の改良や基礎を作るのに100万〜200万円かかります。そして10%の消費税も発生します。
これらも含めた土地代を除いた住宅取得費用は、次のようになります。
土地代を除いた住宅取得費用 | |
30坪 | 2,300万〜3,000万円 |
40坪 | 3,000万〜3,600万円 |
50坪 | 3,600万〜4,300万円 |
オプションをどこまで抑えるかにもよりますが、思ったよりも高額になりますよね。これに土地代が発生することを考えると、坪単価が60万〜68万円とはいえ思った以上のお金が必要になります。住宅ローンの返済で困らないように、きちんと諸経費も含めて予算を組みましょう。
アイスマートで実際に家を建てた人の実例

アイスマートで家を建てたときにかかる概算は分かったけど、実際に他の人がどれくらいの費用でどの規模の家を建てたか気になりますよね。そこで、ここではいくつかの費用例をご紹介していきます。
建物本体工事:2,700万円
諸費用:50万円
付帯工事:125万円
オプション:365万円
消費税(10%):324万円
合計:3,564万円
建物本体工事:2,000万円
諸費用:35万円
付帯工事:125万円
オプション:200万円
消費税(10%):236万円
合計:2,596万円
建物本体工事:2,400万円
諸費用:40万円
付帯工事:160万円
オプション:240万円
消費税(10%):284万円
合計:3,124万円
外構工事やアンテナ設置などでさらに追加費用が発生する
3つの事例を見ていただきましたが、ほぼ想定内の金額に収まっています。ただし、外構工事を追加すると100万円、アンテナ設置で8万円程度の追加費用が発生します。さらに太陽光発電システムを導入する場合には150万円程度必要です。
もちろん土地の代金もかかります。ハウスメーカーの中でも比較的安価な一条工務店ですが、高機能住宅であるアイスマートを建てるとなると、思った以上の出費になります。住宅ローンで借りられそうな金額をオーバーするようでしたら、オプションの見直しをしてみましょう。
アイスマートのおすすめ間取り

アイスマートの価格が予算内に収まるなら、次はいよいよ一条工務店に相談することになりますが、まったくの白紙で相談しても迷うことばかりで、何も決められないまま戻ってくることになりかねません。そうならないために、ある程度の間取りイメージを固めておきましょう。
アイスマートでおすすめの間取り例を、いくつかご紹介していきます。
LDKは16畳以上

建坪が小さくても、LDKは十分な広さを確保しましょう。少なくとも16畳は確保してください。LDKは家族が集まる場所でもあるのですが、そこが窮屈だと居心地が悪くなり、家族がそれぞれの部屋から出てきてくれなくなります。
理想は20畳以上ですが、あまりに広くしすぎると、他の部屋が狭くなったり、十分な収納スペースを確保できなくなったりします。バランスを考えて16〜20畳くらいの範囲で、ゆったりとしたLDKを確保しましょう。
明るい家にしたいなら吹き抜けをつける

アイスマートに限らず、一条工務店の注文住宅で人気なのが吹き抜けです。吹き抜けにすると冷暖房効率が下がるので、通常の注文住宅では採用するのを躊躇するケースもありますが、一条工務店は気密性も断熱性も高いので、吹き抜けをつけても快適に過ごせます。
リビングに開放感があり、さらには光を取り入れやすくなるので明るくなります。16畳以上のLDKと吹き抜けがあれば、家族は自然とリビングに集まるようになり、コミュニケーションを取る時間が増えるといったメリットもあります。
玄関・洗面所・お風呂は広く
LDKを広くすると、しわ寄せがくるのが「玄関・洗面所・お風呂」の3ヶ所です。ただ、この3ヶ所は毎日使う場所で、あまりに狭くなりすぎると小さなストレスが積み重なってしまいます。最優先すべきはLDKですが、「玄関・洗面所・お風呂」も広くなる間取りを目指しましょう。
お子さんが小さいなら、お風呂は1.5坪タイプの広いものを選んでください。洗面所も朝の準備をストレスなく行うには、2人が入っても狭さを感じないサイズを確保しましょう。玄関は来客があることも想定して、ゆとりのある広さにしましょう。
玄関から洗面所への動線を考慮する
玄関と洗面所を広くするのも大事ですが、この2つの動線を考慮することも重要です。風邪予防、ウイルス予防に手洗い・うがいがとても重要ですが、玄関と洗面所が離れていると、どうしても手を抜きがちです。
玄関からリビングに向かう途中に洗面所があれば、毎日のルーチンとして自然と手洗い・うがいが身につきます。必ずしも玄関とリビングの間に設置する必要はありませんが、スムーズに洗面所に行ける間取りにしましょう。
全体の15%を収納スペースにする
快適な暮らしを手に入れるには、収納スペースも重要です。全体の15%が収納スペースになるように間取りを決めてください。寝室や子ども部屋を少し狭くしてでも、収納スペースを確保しないと、部屋に物が溢れてしまい、それがストレスの原因になります。
収納がないと棚などを購入することになり、家具が住空間を圧迫することになります。これでは居心地のいい部屋にはなりません。ついつい部屋のサイズから先に決めてしまいがちですが、満足度の高い間取りにしたいのであれば、まずは収納スペースを確保しましょう。
間取りで失敗しないための4つのポイント

おすすめの間取りをいくつかご紹介しましたが、これだけで理想通りの家になるわけではありません。アイスマートの理想の住まいに近づけるために、下記4つのポイントを意識して間取りを決めましょう。
- モデルハウスで実際の家をチェックする
- 要望を箇条書きにしてまとめておく
- 標準装備でも無理に詰め込まない
- タウンライフ家づくりで間取りの相談する
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
モデルハウスで実際の家をチェックする

間取りを決めるときには、実際の建物を見るのが1番です。まずはモデルハウスをチェックして、ベースとなるイメージ作りを行いましょう。一条工務店のアイスマートをチェックするのはもちろんですが、他のハウスメーカーのモデルハウスも確認してください。
間取りを決めるときには、できるだけ多くのパターンに触れることが重要です。多くのモデルハウスをチェックすれば、それだけ自分の引き出しが多くなります。アイスマートは自由設計ですので、他社のモデルハウスの良いと感じたところを取り入れることもできます。
家づくりのプロがモデルハウスには常駐していますので、疑問に感じた点を質問して、自分の理想となるイメージを固めてください。
要望を箇条書きにしてまとめておく
モデルハウスをチェックしたら、次はどのような家にしたいのかについて、具体的な要望を箇条書きにしてください。このとき「必須項目」と「可能であれば導入したい項目」の2種類に分けて書き出しましょう。
・吹き抜け
・脱衣所に収納スペース
・カウンターキッチン
・広いお風呂
・2階にもトイレと洗面台の設置
・オープンステア
・キッチンから
このように箇条書きにしておいて、手書きでもいいので、自分の理想とする間取りを書いておくと設計者にイメージが伝わりやすくなります。ちなみにアイスマートは総2階建てで、1階と2階は同じ広さになっています。1階を広くすると2階もそれに合わせて広くなり、価格が高くなるので気をつけましょう。
標準装備でも無理に詰め込まない
アイスマートには標準で様々な装備がついていますが、無理にすべての装備を使わないようにしましょう。使わないともったいないと思って詰め込むと、空間に圧迫感が生まれて、見た目も落ち着かなくなります。特に気をつけたいのは収納です。
収納は建坪に合わせて数ユニット選べますが、その選べる数をすべて使い切ったら、収納だらけの壁になったしまったという失敗例がいくつかあります。間取りによっては収納を取り付けるよりも、窓を取り付けて採光したほうが快適な空間になることもあります。
もったいないから付けるという考え方ではなく、必要なものを必要な場所に設置するようにしましょう。
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タウンライフ家づくりで間取りの相談する

ここまでの説明を聞いて、アイスマートで家を建てるのが大変そうと感じた人もいると思います。間取りを決めるといっても、専門的な知識がないと見当違いな間取りになってしまいそうで、できることなら、まずはその道のプロにアドバイスしてもらいたいところですよね。
そういうときにおすすめなのが「タウンライフ家づくり」です。タウンライフ家づくりは間取りプランや資金計画、土地探しのサポートまでを行ってくれる無料サービスで、全国910社の登録業者に対して、一括で提案書の作成を依頼できます。

いくつもの提案を入手できるので、間取りを決めるときの参考になります。何よりも一条工務店よりも良い条件を提案してくれる地域密着型の工務店などもあり、予算に収まりきらなくて困っている人も理想の間取りで家を建てられます。
アイスマートで家を建てると決めている人も、まずはタウンライフ家づくりを利用して、間取りに関する情報収集を行っておきましょう。
まとめ
坪単価が安い一条工務店の注文住宅の中でも、坪単価が60万〜68万円とやや高価格帯になるアイスマート。40坪の家を建てようと思うと、土地代を除いて3,000万〜3,600万円もかかります。外構工事などもお願いすると、さらに高額になります。
ただし建物の性能は高く、標準装備も充実しています。そしてなによりも、自由設計で自分の理想とする家づくりができます。ただし、間取りを決めるのには情報収集が欠かせません。できるだけモデルハウスをチェックして、しっかりとイメージを固めておきましょう。
設計者に伝わりやすくするために、要望を箇条書きにして、手書きでもいいので自分で間取り図を作っておくといいでしょう。自分で間取り図を考えるのが難しいのであれば、タウンライフ家づくりを活用して提案してもらいましょう。