賃貸物件を借りたい時の良い不動産の選び方と探し方

賃貸生活は、不動産屋さんを訪ねることにはじまり、不動産屋さんに部屋の鍵を返すところで終わります。部屋を探しはじめる瞬間から、退室時まで続くので、部屋を選ぶこともさることながら、不動産屋さんを選ぶことも大切な要素。

では、どんなつきあい方をすれば良いのでしょうか。

賃貸の契約に気をつけるべきことについて以下の記事を参考にしてみてください。

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まずは沢山の不動産を訪ねる

彼らは、実際に契約するまで常に無料でみなさんに情報を提供してくれるありがたい存在です。彼らを情報提供者Ⅱエージェントだと考えましょう。

想像してみてください。ひとりのエージェントしかいない場合、そのエージェントの能力が低ければ、待てど暮らせど、良い部屋は手に入りません。しかし、せめてう、6人のエージェン卜がいれば、なかには優秀な人がいて、良い物件を持ってきてくれるかもしれません。

物件紹介は無料なので、積極的に利用すべきです。これが失敗を避ける第一のポイントです。

良い不動産屋と悪い不動産屋

不動産屋さんには、二種類あります。

私たち借り手にとって有益な情報をていねいに提供してくれる不動産屋さんと、大家さんにとって有益である不動産屋さんです。

さて、大家さんにとって有益な不動産屋さんとは、どんなことでしょうか?
簡単にいえば、何カ月も埋まらない空室を埋めてくれる不動産屋さんのことです。
こういった不動産屋さんには何か特別なテク’一ツクがあるのでしょうか?いえ、そうではありません。大家さんにとって有益な不動産屋さんの手法は、

  • 一度来たお客さまを絶対に逃さない
  • 他の店には行かせない
  • その日のうちに契約(捺印)をせまる

といったものです。これを読むと、怖い顔をした人が薄暗い事務所で待ちかまえていて、強引な手法で契約をせまるようなシーンをイメージするかもしれません。

しかし実際はこういった会社は、どこかで聞いたことがあるような社名であったり、かわいいマークが名刺や看板についていたり、会社のイメージキャラクターに有名人を起用していたり、若い熱心そうな営業マンがそろっていたりします。
つまり、入り口では非常にカジュアルな雰囲気を演出しているので、非常にわかりにくいのです。こういった不動産屋さんが、土地勘もなく、あまり情報も持っていない若者を契約に導くのはかんたんなのです。

おそらく、次のような言葉を連発してくるでしょう。

この物件は非常に人気があって、他に二名の方がすでに契約を検討しています。今日中に契約しないと、おそらくなくなってしまいますよ
この物件をこの週末三人の方に案内予定です。おそらくそれで決まるでしょう。もし逃したくないなら、今日中に契約したほうが良いですよ
良い物件ほどどんどん決まってしまいます。こんなに良い物件は、明日になるともうなくなっている可能性が高いですよ

このような営業トークが、時には、真実である場合もあります。しかし、大家さんにとって有益である不動産業者は、基本的に数カ月も埋まらない部屋を埋めようとしているのです。このことを忘れてはなりません。

みなさんは、同じエリアで10〜15件以上の賃貸物件を見て、十分に「見る目」を養った後でなければ、本当に良い物件かどうか判断できるはずがありません。

前記のような言葉が出てきた場合には「あ〜、不動産屋さんのいつものフレーズだな」と、冷静になってください。決してその場で印鑑を押さず、一晩または2〜3日考えてください。

いまはほとんどのエリアで空室の賃貸物件がたくさんあまっています。よほどの人気エリアで特別な物件を探しているわけでもない限り、あせって契約する必要はありません。

不動産屋さんもたくさんあります。契約を強引にその日にさせるようなところは「大家さんにとって有益な不動産屋さんなんだな」という考え方を忘れないことです。

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不動産屋さんを見かけで判断してはいけない

できることなら、やさしく、人当たりがよく、みなさんの条件を第一に考えてくれる不動産屋さんに出会いたいもの。しかしながら、不動産屋さんの価値はやはり「物件情報」です。

態度は横柄で無愛想でも、地元では多くの大家さんの信頼を得ていて、優良な物件を数多く持っている。そんな不動産屋さんも存在します。一見パッとしない地味なオジさんが、驚くべき情報量と経験を持ち、あなたの希望する部屋をぴたりと出してくれる場合もあります。

扱っている物件はごくわずか、小さな間口で細々と営業している不動産屋さん。そんなところにみなさんが探し求めていた部屋が眠っているかもしれません。

良い部屋を見つけるためには、不動産屋さんを見た目や雰囲気だけで選んではいけません。

ただし、気弱な人なら、言葉たくみに押してくるタイプはさけたほうが良いでしょう。ようは自分の性格にあった人としかつきあわないという割り切りをしても、他から物件情報を得ることができれば良いのです。あの手この手で契約をせまる不動産屋さんも存在しますが、契約するまで軟禁されるなどということはありませんから、はっきりと断る勇気も必要です。

広域タイプの不動産業者におけるメリット・デメリット

ここでいう広域タイプの不動産業者とは、デベロッパーや建設会社などを母体にし、広域に支店展開しているところ、またフランチャイズ形式で広域に展開しているところです。

大手企業

住友不動産販売、東急リバブル、エイブルなど

フランチャイズ企業

三井のリハウス、ピタットハウス、センチュリー12、アパマンショップ

これらの不動産業者のメリットは次の3つです。

効率よく賃貸物件が探せる

沿線上の情報が集結しており、コンピュータで管理しているため手際よく、必要に応じて系列の支店から情報を取り寄せてくれます。情報量が豊富なので、たくさんの物件のなかから効率よく探せるという利点があります。

また、ターミナル駅に店をかまえ、乗り入れている沿線の物件の仲介業務を中心にしている不動産屋さんも、効率よく探せるという点ではこのタイプに入ります。

安心感がある

しっかりと従業員教育をおこなっているため接客が行きとどいており、しかも有名企業なので社内ルールが画一されているこ‐とが多く、総じてモラルが高い,というメリットがあ‐ります。

サービスに力を入れている

たとえば「仲介手数料0.5カ月分」や、「敷金全額返還」などのサービスがあります。

そもそもこうしたサービス合戦がはじまった背景には、「競争激化」があります。空室物件の過剰度合は言うまでもなく地元企業が中心だった賃貸仲介業界に、売買仲介企業や大手電鉄系、大手デベロッパー系などが参入して競争が激しくなりました。その副産物として借り手であるお客さまサイドに立ったサービスの競争が生まれたわけです。

こういった不動産業者には、落とし穴もあります。大手だから、有名だから「良い物件を扱っている」という先入観を持ってしまうことです。「大手・有名Ⅱ優良物件」ではないということを知っておきましょう。

また、いくらサービスが魅力的でも、とにかく契約させようする強引さを感じた場合(ノルマ制の会社に多くあります)には注意が必要です。物件本来の良し悪しとはまた別問題です。

お宝物件に出会いやすい「地元密着タイプ」の不動産屋さん

一般的にイメージされる、沿線駅前にある不動産屋さんのことです。沿線の駅前一等地に店舗をかまえる老舗店や、狭域(駅、エリア限定)で展開する個人経営店がこれにあたり、大家さんと直結した物件を数多く扱っているケースもあります。

大手業者と比べると物件数は多くありません。また、条件をうまく伝えられなかったり、相場がわかってないと、「そんな部屋はないねえ」と相手にされないこともあるかもしれません。

広域タイプが万人向きだとすれば、少し入店しづらいかもしれません。

このタイプの不動産屋さんのメリットは、次の2つです。

融通がききやすい

地元の地主さんとのつきあいが長い可能性が高く、信頼も厚く、いろんな融通をきかせてくれる可能性があります。

営業年数が長いか短いかは、掲げてある不動産免許を見て判断します。不動産屋さんは、2っ以上の都道府県に支店を持つ場合には大臣免許、一都道府県のみの場合は知事免許を持っていますが、免許番号の()が更新回数を表しており、5年ごとの更新を繰り返してその数が
増えていきます。数字が大きければ大きいほど、昔からある老舗不動産屋さんということになります。

お宝物件に出会いやすい?

これは、まさに地元密着タイプ最大のメリット。大手の進出で大家さんを引き抜かれているとはいえ、まだまだ、まれに古い地主さんから直接委託されたお宝物件が眠っているケースもあります。嘉宝」と思えるようなローカル物件は、インターネットにも情報誌にも載っていません。地域で長く、地主さんともつきあいが長い地元密着型の不動産屋さんを訪れることで出会うことができるかもしれません。

住みたい駅が決まっているのでしたら、その駅にある不動産屋さんはすべてまわるようにしましょう。

地元密着タイプの不動産のデメリット

地元密着タイプのデメリットは、得意とするエリアがせまく限られていること。

当然、物件数も限られます。従業員が少ない場合、不在がちだったり、希望する日時に内見できなかったりすることもあります。

また、不動産業者としてのモラルの差が大きいかもしれません。

一方、入居を断られがちな身の上の人の相談にのったり、入居が決まってからも、親身になっていろいろな相談に乗ってくれたりする不動産屋さんもあります。
つまり、当たりはずれが大きいのが、地元密着タイプの特徴です。

広域タイプと地元密着タイプという分け方は、あくまでも大まかなもの。その中間的な業者もありますし、両方に足を運んだほうが、良い部屋と出会える可能性が高くなることはいうまでもありません。