【お葬式のマナー!パーフェクトガイド】正式喪服・準喪服・略式喪服の違いは?香典の金額や宗教別の参列作法も解説いたします!

悲しいお知らせ「訃報」とは、ときに突然訪れるものです。いくら急なことだとはいえ「弔事用の服を持っていない」というのは何の理由にもなりません。いざという時に慌てないよう、あらかじめ準備をしておく必要がありますよね。「家族がみんな元気だから大丈夫」という方もいるでしょうが、参列すべきお葬式は親族だけではないのです。親族や友人だけでなく、会社関係での不幸にも備えて準備をしておきましょう。

お葬式について教えてください

突然、親戚の訃報が届いたので、お葬式に参列しなければならなくなった。そのようなことが、今までありませんでしたか?そんな時に悩むのが、弔問の際の服装マナーです。

何を着ていけばいいのか?何をもっていけばいいのか?ご遺族にはどう声をかければいいのか?なかなか周りに聞けない、お葬式のマナーについてご紹介します。

お葬式について

お葬式とは

お葬式とは、人の死を弔うために行われる祭儀のことです。信仰している宗教によって、お葬式が持つ意味が少しばかり異なりますが、おおよそ死者を送り出すための儀式だと考えられています。

また、亡くなった人だけでなく、残された者のために行われる儀式でもあり、生と死について考える場所だという見解もあります。一般的に、通夜・告別式・火葬をすべて合わせたものをお葬式と呼ぶことが多いです。

お葬式の歴史

お葬式は、文明において宗教が発生する以前の旧石器時代から行われてきていた儀式の1つだと言われています。旧石器時代、一部の地域では墓を造って死体を埋葬していたことが、研究によって明らかにされています。

旧石器時代以前には、死者を葬るという宗教的好意は存在しなかったようです。そのため、死者の遺体は野ざらしにされ、やがて腐食していたのかもしれません。

やがて、人間は死体を葬るという儀式を始めるようになりました。初期の頃は単に土をかぶせたり、穴を掘って埋葬するというように簡素なものだったとか。これが、お葬式のルーツだと言われています。

世界のお葬式(キリスト教)

キリスト教とひとくくりに言っても、お葬式の流れは宗派や教会によって異なります。ただし、共通して言えることとして、キリスト教のお葬式では、死の迎え方をとても大切にします。

カトリック教においては司祭・神父、プロテスタントにおいては牧師による立ち会いのもと、参列者は神に祈りを捧げます。キリスト教において死を迎えることは「召天」や「帰天」と呼びます。

地上でおかした罪が許され、神の許に召されることで永遠の安息を得ることができるという思想です。そして、やがて訪れる「復活の日」までの期間を天国で過ごすと考えられています。これは、死生観の基盤にイエス・キリストの復活を置いている考え方です。

一般的に、キリスト教のお葬式には、通夜というものはありません。ここ数年、日本におけるキリスト教式で通夜が設けられていますが、あれは日本独自の文化なのです。

ちなみに、教会とは縁がないがキリスト教でお葬式をしたいという場合には、プロテスタントの教会のほうが受け入れてくれる可能性が高いです。カトリックは伝統的な教義を重んじる宗派であるため、信者でなければ受け付けないということが多いようです。

世界のお葬式(イスラム教)

私たち日本人にとって、イスラム教のお葬式は身近なものではありませんよね。日本では多くの場合、火葬で葬られますが、イスラム教の場合は土葬を行なっています。イスラム教において、死とは永久の別れではなく一時的なものであり、アッラーの審判の日に死者は再び蘇ると信仰されているのです。

日本でお葬式をする際には、故人の遺体を棺に入れて行なうのが一般的です。しかし、イスラム教の場合、葬式を行なうのは遺体を埋葬した後なのです。埋葬を終えた後、遺族の近所にあるモスクにてお葬式が行われます。

どんな場所であれ、葬儀儀礼を行なうのは埋葬が終わってからと決まっています。埋葬の前に葬儀儀礼が行われることは決してありません。ちなみに、お葬式は通常、数日間にわたり続くことが多いようです。ただし、みんなが集まって合同礼拝をするのは初日のみです。

合同礼拝の際、男性はたとえ異教徒であってもモスクに入って礼拝に参加することが出来ます。女性に関しては、遺族と共に後ろで礼拝をするか、遺族の家で過ごすかになります。これを決定する権利があるのは遺族です。

イスラム教においては審判の日に復活するという教えがあるため、祖霊を祀るという感覚は薄いと言えます。そのため、日本のように初七日や四十九日、一周忌、三回忌といった節目の法事を行なうことは一般的ではありません。

日本のお葬式(仏教)

日本のお葬式の6割以上は仏式で執り行われると言われています。仏教のお葬式においては、通夜そして葬儀という流れになります。昔は通夜が夜通しで行われていましたが、最近は午後6時か7時ごろから始まり、1~2時間程度で終わるという半通夜が一般的になっています。また、告別式に参列できない人が故人とお別れをする場にもなってきています。

仏式の通夜は、まず僧侶の読経から始まり、遺族や親族の焼香があり、続いて一般参列者の焼香の順へと進みます。式が終わると、通夜振る舞いの席が設けられます。地方によって習慣に違いがありますが、食事が振る舞われたり、お茶を飲んでいただいたり、お菓子を持って帰ってもらう場合もあります。

葬儀は、遺族や親戚、親しい友人などが故人の成仏を願う儀式です。さらに、告別式は故人にゆかりのある人が、最後の別れを告げる儀式です。近年は葬儀と告別式が続けて行われることが多いため、一般参列者も葬儀から参列するのが通例です。

葬儀は僧侶の読経から始まり、弔辞や弔電の披露、そして遺族や親族の焼香、親しい人たちの焼香が行われます。告別式では僧侶の読経の後に一般参列者の焼香が行われます。告別式終了後は、喪主が挨拶をして出棺となります。

日本のお葬式(神道)

神道のお葬式においては、仏式の通夜にあたる「通夜祭」が行われます。神道では死をけがれとしているため、通夜祭は神聖な神社ではなく、自宅または斎場で行われます。

通夜祭では、参列者が式の前に手水(ちょうず)の儀を行います。身を清めるために手水で手を洗い、口をすすぐのです。通夜祭では斎主(神職)による祭詞奏上(さいしそうじょう)、仏式の焼香にあたる玉串奉奠(たまぐしほうてん)などの儀式が行われます。

玉串奉奠の後、故人の霊を霊璽(れいじ)に移す遷霊祭(せんれいさい)が行われます。遷霊祭によって、故人の霊は一家の守護神になるとされています。神道においては、亡くなった人が神になるのです。

通夜祭の後は、仏式でいう通夜振る舞いにあたる直会(なおらい)が設けられます。忌みの状態から平常に直るという意味があり、そのしるしに飲食を行います。神事の後、神前にささげた神酒・神饌を下げて宴会を行うのです。

そして、神道では仏式の葬儀にあたる葬場祭が行われます。葬場祭とは、けがれとされている死を清めて、死者を神として祀る儀式です。通夜祭と同様、身を清める手水の儀から始まり、修祓の儀(しゅばつのぎ)と呼ばれるお祓いをし、祭詞奏上、玉串奉奠を行います。

そして、葬場祭が終わった後は出棺祭、火葬祭、帰家祭(きかさい)と続き、仏教のお葬式でいう精進おとしにあたる直会が行われます。神前に供えた御饌御酒(みけみき)を、神職をはじめ参列者の方々でいただきます。

日本のお葬式(キリスト教)

通夜のことを、カトリックでは通夜の祈り、プロレスタントでは前夜式と呼び、教会や自宅、斎場で行います。本来ならキリスト教においては通夜が存在しないため、現在キリスト教式で行われている通夜は日本独自のものです。

カトリックのお葬式においては、故人の罪を神に詫びて許しを請い、永遠の命を得られるよう祈りを捧げます。聖書を朗読し、神父の説教を行う言葉の典礼、パンやブドウ酒を祭壇に奉納する感謝の典礼からなるミサが中心となります。

一方、プロテスタントでは少し意味合いが異なります。神に感謝し、遺族を慰める為にお葬式が行われます。それゆえ、祈りは故人ではなく神に捧げるのです。聖書朗読、讃美歌斉唱、牧師の説教が行われます。

カトリック・プロテスタントいずれにおいても、祭壇に白い菊やカーネーションを捧げる献花が行われます。また、キリスト教のお葬式では聖歌や讃美歌を歌うことがありますが、信者でなければ聞いているだけでも構いません。

1つだけ気をつけていただきたいのが、キリスト教では死は永遠の命の始まりであるという思想のため不幸な出来事ではないのです。そのため、遺族に対してお悔やみは述べません。お知らせを頂いたことに対するお礼と「安らかな眠りをお祈りいたします」など挨拶を添えるようにしてくださいね。

お葬式にかかる費用の比較

お葬式にかける費用の国別比較を見ていきましょう。日本と国交がある主要国において、比較的お葬式費用が低いのはイギリスで、平均12万3000円です。ドイツは平均19万8000円、 韓国は平均37万3000円、 アメリカは平均44万4000円です。これらの国に対して、日本は平均231万円です。

周囲の国々と比較すると、かなり高めの金額であることが分かります。葬儀社への支払いが平均142万3000円、料理屋に支払う飲食接待費用が平均40万1000円、お布施や心付け等、お寺などに支払う費用が平均54万9000円だということです。

お葬式をテーマにした映画

お葬式をテーマにした映画で有名なのは、伊丹十三の初監督作品である「お葬式」が挙げられます。1984年公開の日本映画で、公開当初はお葬式という題材を取っていたこともあって、誰も期待していませんでした。

しかし、予想をくつがえす驚異的な大ヒットを記録して、日本アカデミー賞をはじめとする各映画賞を総なめにした。義父のお葬式において自身が喪主を務めた経験をもとに、約1週間でシナリオを完成させた映画だということです。

もう1つ、滝田洋二郎が監督を務めた2008年の日本映画で「おくりびと」があります。第81回アカデミー賞外国語映画賞、第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞した映画です。地上波での初放送は2009年9月21日で、この時に21.7%の高視聴率を記録しています。

お葬式の様式の分類

葬儀の種類

ひとくちに葬儀といっても、密葬、家族葬、一日葬、国葬、社葬、合同葬など、いくつかの種類に分けられます。密葬と家族葬はいずれも親族や親しい者だけで行うことが多い葬儀ですが、密葬は本葬とセットにして行う葬儀です。

亡くなった人が有名人であったり、会社をあげて葬儀を行う社葬であったりと、多くの会葬者がいる場合に、まずは親族や近親者だけで葬儀を行うことがあります。このち差な葬儀を密葬と言います。後日、一般の参列者を招いて行うのが本葬です。

これに対して、家族葬は本葬がなく単独で行う葬儀です。家族や親しい友人など、少人数で執り行います。家族葬を行う場合は、会葬者なみならず、他の方々へもしっかりとお知らせを出して、弔問・供花・香典などを辞退しなければなりません。密葬と家族葬は別のものなのです。

また、国に功労があった人が亡くなった際には、国家儀式として葬儀を行います。これが国葬です。国葬に関しては、国費を使って行う葬儀になります。国が経費を負担して執り行う葬儀ということです。

遺体の処理方法

遺体の処理方法として、土に穴を掘って埋める埋葬があります。埋葬のうち、遺体をそのまま土に埋めることを土葬と言います。キリスト教、イスラム教、儒教などにおいては、宗教的な理由から火葬が避けられ、土葬されることが多いようです。

日本では火葬が義務づけられていますが、昔は土葬による埋葬が主流でした。もともと主流だった儒教の価値観では、身体を傷つけることがは大きな罪であった為、土葬が一般的な埋葬法だったのです。

仏教の普及と共に、火葬が日本に伝わったと言われています。遺体を焼くためには専門的な技術が求められるため、火葬は比較的費用がかかる葬儀様式だと言えます。

遺骨の処理方法

日本においては遺体を火葬した後、死者の遺骨を霊場に納めて魂の成仏鎮魂を祈ります。遺骨を骨壷に入れること、または骨壷などに入れた遺骨をお墓や納骨堂に納めることを納骨と言います。

亡くなった人の遺骨を2ヶ所以上に分けて葬ることを分骨と言います。先祖代々の墓とは離れた場所に暮らしているため、中々お墓参りに行けないということもあるでしょう。その際に、先祖代々の墓とは別の近場にお墓を作り、分納するような場合も多く見られるのです。

また、散骨という方法もあります。散骨とは、遺体を火葬した後に遺骨を細かく粉末状にし、海や空、山などに撒く方法です。 「死後は自然に還りたい」という遺志のある人や、様々な事情でお墓に入れない人が選ぶようです。

お葬式の基礎知識

お葬式の基本的な流れについて

お葬式の基本的な流れについて説明しましょう。まず、親族や故人と深い関わりがあった近親者が、故人の霊を夜通し慰めるのが通夜です。ここ数年は夕刻に始まり、遅くとも21時頃までには終了する半通夜が一般的です。

通夜の翌日、葬儀と告別式が行われます。葬儀は故人の冥福と成仏を祈る儀式で、告別式は故人との最後のお別れをする儀式です。近年は葬儀と告別式を続けて行い、午前10~11時頃から始まるのが一般的だとされています。

通夜とは

まず、通夜とは葬儀の前夜に、近親者が集まって故人の魂と一緒に一夜を過ごすことです。それによって邪霊の侵入を防ぎ、夜通しで別れを惜しむのです。親族・知人などが、故人の遺体のそばで過ごします。

以前は夜通しで行われていましたが、現在のは1時間から3時間程度で終わる半通夜が主流になっています。また、翌日の告別式に参列できない人が、故人とお別れをする場にもなっています。

葬儀とは

通夜の翌日に行われるのが葬儀です。葬儀では親族や知人が故人の冥福を祈り、死者を葬ります。宗教・宗派によって葬儀の流れは異なりますが、仏式だと僧侶による読経や焼香、神式では神官による祭詞や祈祷、キリスト教式だと偲びの歌の奉唱や聖書の朗読、そして3つに共通する火葬などが葬儀にあたります。

告別式とは

告別式は、親族や知人が故人に対して最後の別れを告げる儀式のことを言います。焼香や玉串奉奠、祈祷、献花などが告別式にあたります。現在では葬儀と告別式を一緒に行うのが主流なので、葬儀といった場合に告別式を含んで使われることも多いです。

弔問のタイミング

弔問のタイミングは、故人とどのような関係にあったかで異なります。近親者である場合と自他ともに認める親友のような仲であった場合は、訃報の知らせを聞いた際、すぐに駆けつけます。お悔やみを述べたら「出来ることがあれば何なりとお申しつけください」と、手伝いを申し出ると良いでしょう。

故人と親しい友人であった場合には、可能であれば通夜と葬儀・告別式に出席します。香典は最初の弔問である通夜の席に持参し、葬儀・告別式の際は記帳だけで大丈夫です。

故人とそこまで親しい訳ではなかった場合は、通夜か告別式のどちらかに出席すると良いでしょう。友人や会社関係者の親族が他界された場合は、告別式に出席するのがマナーだとされています。自身の仕事の都合などで告別式に出席できない場合は、通夜だけでも出席すれば良いと思います。

あらかじめ「一般弔問18時より」「葬儀・告別式10時より」と、時間が決められている場合には、極力遅刻はしないようにしてくださいね。遅刻はご遺族に対して失礼な行為にあたります。

香典の金額

今までのお葬式で、香典の金額に迷ったことがあるという方も多いでしょう。香典の金額は、故人とどのような関係にあったかと、参列する自分自身の年齢に応じて目安が異なります。

例えば、親しい友人が亡くなった場合は20代なら5,000円、40代なら1万円が妥当でしょう。勤務先の上司が亡くなった場合だと、20代なら5,000円、50代なら1万円が目安とされています。

香典の金額に関しては住んでいる地域によって若干の違いもあると思いますので、参列経験の少ない方は周りに尋ねてみたほうが良いかもしれません。周囲と足並みを揃えたほうが無難でしょう。

香典のマナーについて

香典におけるお金の入れ方や包み方についても頭に入れておきましょう。熨斗袋の中袋にお札を入れ、外包みで包みます。中袋を包む際、最後の折り目は上から下へかぶせます。お札を入れる場合、向きには厳密な決まりはないと言われていますが、顔のある表面が見えないようにするという説もあります。

ただし、お札の向きについて気にしない場合でも、2枚以上のお札を入れる時には向きを揃えて入れるようにしましょう。新札を用いると不幸を見越して用意していたような印象を与えるという理由から、ピン札は用いない方が良いとされています。

参列できない場合の対応方法

通夜や葬儀に参列できない時は、弔電でお悔みを伝えるようにするのがマナーです。葬儀・告別式の前日までに届くよう手配するとよいでしょう。弔電は形式的なもので、申し込みは、NTTで申し込む方法とインターネットサービスを利用する方法があります。

参列できない場合は、仏様または故人に備えるお花である供花を贈ることも出来ます。白い色の生花を贈ることがマナーとなっていて、百合・蘭・菊などが一般的だとされています。

やむを得ない事情で参列できない場合、香典は他の参列者に託して届けてもらうことも出来ます。どうしても当日に手渡しすることが出来ない場合は、後日伺うことも失礼にはあたりませんので、その際に持参しましょう。

知っておきたいお葬式の作法

お悔やみの言葉について

お葬式に参列する際、ご遺族にお悔やみの言葉をかけるかと思います。そのご挨拶が失礼にならないよう、事前にルールを覚えておいてください。故人を偲ぶ思いと、遺族をいたわる意が相手に伝わるようにしてくださいね。例として、いくつかあげてみましょう。

「この度は、思いがけないことでさぞかしお力落としのこととお察しいたします。心よりご冥福をお祈り申し上げます」「突然の出来事で、さぞかしお嘆きのことでしょう。お悔やみの申し上げようもございません」などがあげられます。

お悔やみの言葉を伝える際に気をつけたいのが、忌み言葉を使わないようにするということです。忌み言葉とは「かさねがさね」「たびたび」のように同じ言葉が2回重なるものであったり、「し=死」というワードを含む「さしみ」や「しょうゆ」も忌み言葉です。

参列する場合に気をつけたいこと

通夜の後には通夜振る舞いが、火葬後の遺骨迎えの法要には精進落としが催されます。遠慮せずにひと口だけでも箸をつけるのがマナーですが、長居は無用です。また、宴会ではありません。小声で話すように気をつけ、お酒の飲み過ぎにも注意してください。

焼香の作法

仏教のお葬式で行う焼香には「立礼(りつれい)焼香」「座礼(ざれい)焼香」「回し焼香」があります。焼香の作法は、宗派や地域によって異なってきます。立礼焼香は、立った姿勢で行う焼香です。自分の番が来たら次の人に軽く会釈をして祭壇に向かいます。祭壇の前で遺族と僧侶に一礼し、祭壇前に進んで遺影に一礼しましょう。

左手に数珠を持ち、右手の3本指を使って香をつまみます。つまんだ香を目の高さに持って行き、香を静かに香炉へくべます。宗派よって数回繰り返します。焼香後は遺影に向かって両手を合わせ、故人の冥福を祈ってください。

座礼焼香は座って行う焼香です。主に式場が畳の場合に用いられます。回し焼香は、自宅で葬儀や法要を行う場合に用いられることが多いです。香炉がのった盆が回ってきたら焼香をし、済んだら盆を両手で持って次の人へ渡します。

神式玉串奉奠の作法

神道における通夜祭や葬場祭では、玉串奉奠が行われます。玉串とは、榊の枝に紙垂(しで)という白い紙片をつけたものです。玉串を祭壇に捧げ、故人の霊が安らかであることを祈ります。

自分の順番が回ってきたら、斎主に一礼して玉串を受け取ります。受け取る際には、右手で根元を上からつまみ、左手で枝先を下から支えるようにしましょう。受け取った形のまま玉串を目の高さまで持って行き、根元が手前に来るよう時計回りに90°回転させます。そして、左手を枝先に移動して、持ち手を変えましょう。

180°水平に回して根元を祭壇に向けて、玉串を玉串案と呼ばれる台へ置きます。玉串を置いたら数歩退いて、しのび手で二礼二拍手一礼を行います。済んだら遺族に一礼して下がりましょう。

ちなみに、音を立てない拍手のことをしのび手と言います。弔事の場合の拍手は、必ずしのび手で行います。二礼二拍手一礼とは、礼を2回して2回手を合わせ、最後に深く1回一礼をすることです。

キリスト教式礼拝献花の作法

献花は、喪主から始まり、遺族、親族、参列者の順で行われます。自分の番がまわってきたら祭壇へ進み、献花を渡す係の人から花を受け取ります。この際、花が右手にくるようにして両手で受け取りましょう。

まずは遺影に向かって一礼し、祭壇に根元がくるよう、花を右回り(時計回り)に回します。左手の甲を下に向けて、右手を茎の下から添えるようにし、献花台にそっと置いてください。献花が終わったら、遺族、神父や牧師に一礼して席に戻りましょう。

お葬式の服装について

正式な服装を着るべき人とは

喪服には正式(和装、モーニング)と略式(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)があります。一般的に喪主や遺族は正式な服装、参列者は略式を着用するのが基本です。ただし、親族のみで行う家族葬をはじめ、小規模の葬儀では喪主や遺族も略式喪服を着用することが多いです。

男性の正式喪服

和装の正式喪服は、黒羽二重の染め抜き五つ紋付の長着に羽織袴のある黒紋服です。下着、長襦袢は白かグレーの羽二重になります。さらに、帯は落ち着いた色の角帯です。

ちなみに、羽織の紐は黒丸打ち組みで、草履は畳表で鼻緒と足袋は白または黒を使用します。お葬式の際には扇子は持ちません。遺族は喪服に喪章はつけません。喪服そのものが喪に服する意味を表しているためです。

洋装の正式喪服は黒のモーニングコート、ズボンは地味な縞柄が基本です。ベルトは使用せず、サスベンダーを使います。ワイシャツは白です。ネクタイは黒で光沢のないものを着用します。靴と靴下は黒色で揃えてください。正式喪服の場合、ネクタイピンは不要です。

女性の正式喪服

女性の正式喪服は、和装だと黒羽二重で染め抜きの五つ紋付き長着を着用します。帯は黒無地の丸帯となります。半襟、下着、襦袢、足袋は白でそろえます。草履は布製の黒草履か、畳表の黒い鼻緒ものにしてください。

洋装の正式喪服は黒のアフタヌーンドレスです。昼間は黒い縁無しの帽子を被り、ベールを掛けることがあります。黒の手袋も着用します。スカートの長さは膝下ほどの長さ以上にしましょう。

ストッキング、靴下、手袋は黒で統一します。靴は布製かスエードのような皮製パンプスにし、飾り気の無いものにしてください。アクセサリーは、婚約指輪と真珠のみがOKです。

男性の略式喪服

略式喪服に関しては、和装だと色無地の三つ紋か一つ紋付きの羽織と対の長着です。羽織紐と半襟は黒かグレーで、この際、袴は着用しません。

洋装の略式喪服は、ブラックスーツか濃紺、ダークグレーのスーツを着用します。ワイシャツは白、ネクタイと靴は黒で揃えます。そして、靴下は黒か紺を選びましょう。ちなみに、結婚式では欠かせないポケットチーフは、お葬式ではつけません。

女性の略式喪服

和式の略式喪服は、無地の一つ紋・三つ紋に無地の黒帯、落ち着いた色合いの小紋に黒の一つ紋の羽織です。色無地や小紋の地味な着物に、黒の紋付の羽織でも大丈夫だとされています。

洋式の略式喪服は、黒や紺などの落ち着いた色合いのワンピースかスーツ、アンサンブルにします。ブラウス着用の際には、レース地は避けましょう。ストッキングや靴下は、黒色のものを着用します。黒色で無光沢のハンドバックを用意し、髪型も控えめに整えていきましょう。派手な髪留めなどを使うのは避けてくださいね。

参列者の服装について

親族ではなく、一般参列者として通夜・葬儀に参列する場合は準礼服を着用することが一般的です。男性ならブラックスーツ、女性であれば黒など地味な色合いのスーツやワンピースとなります。

急な訃報で準備が間に合わない場合は

急な訃報を受けて駆けつける際には、礼服の準備が間に合わないということもあるでしょう。衣装レンタル店で借りることも出来ますが、もしレンタルをしない場合は持ち合わせの洋服で、色合いが黒のものを選ぶようにしましょう。一般参列者として弔問する場合は、カジュアル過ぎないものであれば大丈夫でしょう。

赤ちゃんや子供の服装について

子どもが学生である場合は、学校の制服が喪服となります。制服が無い学校ならば、男の子はジャケット・ブレザーに白シャツ、黒のネクタイを着用します。ズボンも黒系の地味なもの、靴は光沢の無い黒色、靴下は白または黒を着させましょう。

女の子の場合は、黒系のワンピースを着させましょう。または黒や紺系のブレザーに黒のスカート・白のブラウスを選びます。靴は光沢の無い黒色、靴下は白または黒にしてください。

お葬式の服装についての疑問

洋服と和服、どちらの方が格が高い?

洋装と和装、どちらが格が高いのか?という疑問があるでしょうが、特に格式の差はありません。和装・洋装どちらでも構いませんので、どちらか1つ持っておくと良いでしょう。

ハンカチは何色でもいい?

ハンカチは、白の無地か黒のフォーマル用を使いましょう。色物のハンカチはマナー違反です。

普段使いの傘を使ってもいい?

傘は黒や紺、グレーなど、地味な色の物を使用しましょう。色物や柄物を使うと、場にそぐわない装いとなってしまいます。

お化粧に関して気をつけるべきことは?

和装・洋装どちらの場合においても、化粧は紅がNGです。マスカラやアイシャドウ、赤いマニュキュアは使わないようにしましょう。口紅はリップクリーム程度にし、髪型も出来るだけ控えめで地味にしてください。

アクセサリーや腕時計は付けてもいい?

身につけるアクセサリーは、男性ならば時計のみ大丈夫です。しかし、見るからに高額とわかるような時計や、光沢のあるものは避けましょう。女性に関しては、結婚指輪と真珠以外はNGだというのが一般的な考えです。真珠においても派手なものは避けましょう。

靴やストッキングの選び方は?

靴やストッキングは黒色を選ぶのが基本です。一般参列者として出席する場合、通夜においてのみ肌色のストッキングでも大丈夫でしょう。しかし、黒色のほうが無難だと言えますので、出来れば普段から1足は準備しておきましょう。

香水はつけてもいい?

お葬式において、香水をつけるのはNGです。どの香りなら大丈夫ということは一切ありませんので、つけていかないようにしましょう。

お葬式の小物について気をつけたいことは?

不祝儀袋を持参するときは、ふくさに包むのがマナーですが、ふくさの色にも注意が必要です。お悔やみの際は、緑色・藍(青)色・グレーなどを用います。また、手袋をつける場合は黒色のものを持参しましょう。

新しいお葬式のかたちについて

小さなお葬式

ここ数年は家族葬など、身内で行うお葬式も主流になってきています。葬儀ブランド「小さなお葬式」では、料金プランが明確に提示されていますので、希望にそって選ぶことが出来ます。直葬にするのか、通夜や葬儀は行うのか、ニーズによってプランを選びましょう。

イオンのお葬式

全国の斎場と提携している「イオンのお葬式」も選択肢の1つとしていかがでしょうか。その日、その時間帯で、葬儀社の空いている葬儀ホールを利用するため、低価格で高品質の葬儀を行うことが出来ます。

葬儀社から提示された見積り書や請求書は、必ずイオンライフが間に入ってチェックします。お葬式の内容と請求書に食い違いがないかどうか調べてもらえるので、安心して施行を任せることが出来ます。

まとめ

お葬式に参列することは、一生のうちに数回しかないという方もいるでしょう。馴染みのないことだからこそ、マナーをよく知らないというのも当然です。しかし、いざ参列するとなった時、しっかりとした服装で出席したいですよね。

服装や香典など、弔問のマナーを押さえて、事前にある程度の準備をしておけば、いざという時に慌てずに済みます。この機会に、1度しっかりと喪服や小物を揃えてみてはいかがでしょうか。