引越しで必ず必要になるダンボールですが、すべて自分で購入するとなると思った以上の出費になります。引越しが終わったら捨ててしまうモノなのに、わざわざ購入するのはもったいないですよね。なんとかして、少しでも出費を減らしたいならダンボールは無料で揃えたいところです。
そこで、ここでは引越し用ダンボールを無料で入手する方法や、ダンボールの枚数を減らすためのコツなどをまとめてご紹介していきます。まだダンボールを用意していないという人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
引越し用ダンボールのサイズと相場
無料で入手する方法をご紹介する前に、引越し用ダンボールを自分で準備したときに、どれくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。ダンボールにはいくつかのサイズがありますが、引越しで使うのに適しているのは120サイズもしくは140サイズです。
- 1人:10〜15枚
- 2人:20〜30枚
- 3人:30〜50枚
- 4人:50〜80枚
120サイズは1枚300円、140サイズは1枚350円が相場です。家族引越しで50枚使うとなると、15,000〜17,500円もかかってしまいます。引越しは何かとお金がかかりますので、これくらいの出費でも減らせるなら減らしておきたいところですよね。
ただ15,000〜17,500円くらいのために、1日かけてダンボールを集めるというのも非効率です。そこで、ここでは効率的かつ無料にダンボールを準備する方法について詳しくご紹介していきます。引越しを少しでも安くしたい人は、ぜひ参考にしてください。
理想は引越し業者の無料ダンボールを使うこと
何十枚ものダンボールを買ってくるだけでも大変だと思うかもしれませんが、安心してください。大手引越し業者のほとんどが無料でダンボールを提供してくれます。業者によって提供してくれる枚数に多少の違いはありますが、無料ダンボールの目安は下記のようになります。
人数 | 枚数 |
---|---|
単身引越 | 最大10枚 |
家族引越 | 最大50枚 |
引越荷物の量を確認して、業者が必要だと判断した量のダンボールを用意してくれます。もし足りなかった場合には、最大数の範囲内であれば無料で届けてくれます。ただし、すでにお伝えしましたように、単身でも10〜15枚は必要ですし、4人家族だと50枚では足りません。
不足分は自分で用意しなくてはいけません。引越業者から追加分を購入することもできますが、世の中には無料でダンボールをくれる場所があります。無料で集められるのに、お金を払うのはもったいないですよね。
そこで次章では、不足分のダンボールを無料で揃える方法を詳しくご紹介していきます。

無料で引越し用ダンボールを揃える方法
引越し業者が用意してくれるダンボールで足りないときや、無料ダンボールのない格安引越し業者に依頼した場合には、引越し用ダンボールを自分で用意しなくてはいけません。その方法として次のいずれかを選びます。
- 引越し業者から購入する
- ホームセンターやAmazonで購入する
- スーパーやコンビニでもらってくる
最も手間がかからないのが引越し業者からの購入ですが、業者によっては取り扱っていないケースもあります。その場合には最寄りのホームセンターやAmazonなどの通販を使って購入しましょう。ただし、購入ですのでお金がかかります。予算が限られているなら、ダンボールが余っている場所でもらってきましょう。
ダンボールをもらえる場所
ダンボールは世の中のいたるところで使われており、役割を終えたダンボールはリサイクル品として回収されます。ところが業務で使ったダンボールの場合には、リサイクル品とはいえ回収業者にお金を払って回収してもらっているため、その費用を減らすためにも無料で譲ってくれることがあります。
例えば下記のお店なら、比較的簡単に使い終わったダンボールを譲ってくれます。
- スーパー
- コンビニ
- ドラッグストア
ホームセンターや家電量販店でももらえると紹介しているサイトもありますが、ホームセンターはダンボールを売っている場所です。無料で譲るとダンボールが売れませんので、ほとんどのお店でNGとなっています。家電量販店は購入者がダンボールで持ち帰ることも多いため在庫がなく、さらにはお店の判断で譲ってくれない店舗が増えています。
店長の判断で譲ってもいいと決められる、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどは、お願いすると「好きなだけ持っていって」と快諾してくれます。すべての店舗で貰えるわけではありませんが、よく通っているお店などではもらえる可能性が高いので頼んでみましょう。
無料のダンボールをもらうときの注意点
無料だからといって、何も考えずにダンボールをもらってくると、引越しに使うことができず、ゴミを増やしただけということにもなりかねません。そうならないために、無料のダンボールをもらってくるときには、下記のポイントを意識してダンボールを選びましょう。
- ダンボールの状態を確認する
- 十分な強度があるダンボールを選ぶ
- ダンボールのサイズを揃える
ダンボールが屋外の資材置き場にある場合には、濡れていないかチェックしましょう。ダンボールは濡れてしまうと強度がかなり低下します。また開梱するときに強引に開けてしまい、ダンボールが破れていることもあります。このように状態の悪いダンボールは選ばないようにしましょう。
そもそもコンビニやスーパーでもらえるダンボールは強度が弱く、重たいものを運ぶのには適していません。何を入れるのかにもよりますが、あまりにも薄くて弱いダンボールは選ばないようにしましょう。どうしても使いたい場合には、軽めの荷物専用ダンボールとして使ってください。
そしてサイズも重要です。トラックに積み込むときにサイズがバラバラだと、いくらプロの業者でも上手く積むことができません。そうなると荷崩れする可能性がありますので、可能な限り同じサイズのダンボールで揃えてください。
また、小さすぎるダンボールも作業効率が悪くなります。できるだけ大きめのサイズのダンボールをもらってきましょう。
引越しのダンボールを減らすコツ
スーパーやコンビニなら無料でダンボールをもらえますが、サイズが不揃いになりやすく強度も不安ですので、できるだけ引越し業者のくれるダンボールで足りるようにしたいところです。そこで、ここでは引越しのダンボールを少しでも減らすコツをご紹介していきます。
衣装ケースはそのまま運んでもらう
もし衣類を衣装ケースに収納しているのであれば、そのまま運んでもらいましょう。衣類はとても軽いのでダンボールに移す必要がありません。衣装ケースに衣類を詰めて、開かないように養生テープで十字に封をしておけばOKです。ガムテープでも問題ありませんが、粘着力が強いと跡が残るので養生テープがおすすめです。
ポイントは重くなりすぎないようにするということです。そのまま運んでもらえるからといって、電化製品や書類などの重たいものを入れないようにしましょう。衣類のような軽いものだからこそ、そのまま運んでもらえるので、自分で持って重たいと感じたなら、中身を減らしましょう。
ハンガーボックスの無料レンタル品を借りる
同じく衣類ですが、大手引越し業者ならハンガーボックスを無料レンタルしてくれます。どれだけ無料で貸してくれるかは業者ごとに違いますが、スーツなどなら10着程度、コートでも7着くらいはまとめて運べます。これだけでもダンボールを2箱くらいは減らせます。
ハンガーボックスを使えば、衣類がシワだらけになるのを防げますし、何よりも引越しの作業効率が上がります。ダンボールを減らす以外にもメリットが多いアイテムですので、引越し業者が用意してくれるというのであれば、できるだけ多く借りてしまいましょう。
食器専用ボックスやシューズボックスなどを借りられるケースもありますので、引越し依頼をするときにどのような資材があるか確認しておくといいでしょう。
断捨離して新居に持っていく荷物を減らす
ダンボールを減らすには、やはりなんといっても断捨離が1番です。引越しは使わなくなったものを手放す最大のチャンスです。「いつか使うかも」と取っておいたものや、読み返すことのない書籍や必要のない書類を全て捨ててしまいましょう。
ポイントは引越し業者を決める前に手放すということです。そうすれば引越し荷物を減らせるので引越し料金も安くなります。新居に持っていかない荷物を捨てた上で、見積もりをしてもらえば僅かとはいえ料金が下がり、さらにはダンボールの数も減らせます。
衣類・タオル・書籍・書類・食器・調理器具
これらを徹底して減らしてみましょう。捨てるかどうか迷ったら、とりあえず手元に残しておいても構いませんが、基本的には「いま使っているものだけを持っていく」のスタンスで無料ダンボールに入りきらないものは、思い切って断捨離しましょう。
まとめ
引越し用ダンボールは、引越し業者に提供してもらうのが基本です。ただし、もらえる枚数に限度があり、さらには格安業者のようにダンボールをもらえないケースも増えています。その場合には、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでダンボールを調達してください。
ただし、無料でもらえるスーパーなどのダンボールは強度が弱いものが多く、サイズも小さめです。荷崩れや落下による損傷を防ぐためにも、食器などの壊れやすいものだけでも、ホームセンターや通販などで売っている強度の高いダンボールを購入しましょう。
新居に持っていく荷物を減らして、引越し業者の無料ダンボールの範囲内に抑えるというのもおすすめです。使っていないモノや着ていない服などは思い切って手放し、それでも業者の段ボールに収まり切らなかった分だけ、スーパーやコンビニなどの無料ダンボールを活用しましょう。