冬は暖炉のあるリビングに家族が集まって、木のぬくもりを感じながらのんびりと過ごす。夏は窓を全開にし、リビングとウッドデッキを繋げてプチアウトドアを楽しむ。そんな暮らしを思い描いている人たちに人気の注文住宅がbessです。
理想の暮らしが手に入るということで、家を建てるならbessのログハウスと決めている人もいるようですが、bessの坪単価は安くなく、しかもコストパフォーマンスも高くありません。このため、見積もり金額を見て諦めてしまうということがよくあります。
そこで、ここではbessの注文住宅の坪単価をご紹介し、坪単価に見合うだけの魅力があるのかどうか、建てるときに満足度を高めるためにどうすればいいのかについて、わかりやすく解説していきます。
この記事の目次
bessの坪単価と商品ラインナップ
注文住宅を建てるときに、まず気になるのが坪単価ですよね。自分の予算内で建てられるかどうかの目安にもなりますし、ハウスメーカーを比較するときの参考にもなります。そこで、まずはbessの坪単価がどれくらいなのか見ていきましょう。
bessの坪単価は50万〜70万円です。建てる地域や広さによって多少変わってきますが、60万円/坪くらいで考えておきましょう。30坪で1,800万円前後、これに土地の取得費用や付帯工事、オプション費用などが追加されます。ログハウスであることを考えると妥当な価格ですが、設備は必要最低限しかないことを考えると、一般的な住宅よりも割高感があります。
そんなbessの注文住宅には5種類のラインナップがあり、それぞれに個性があります。商品によって坪単価も変わってきますので、それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
WONDER DEVICE
WONDER DEVICEは暮らす人のライフスタイルやセンスに合わせて、時間とともに変化していく注文住宅です。開放的な外観のFRANKと、内側を隠す外壁が特長のPHANTOMの2種類がラインナップされ、家に何を求めるかによってベースモデルを選ぶことになります。
開放的に暮らしたいというのであれば、人が集まってくるFRANKが適しており、家族の暮らしや時間を大切にしたいのであれば、外の世界との間に明確な境界線を作ってくれるPHANTOMがおすすめです。
いずれも大きな吹き抜けがあり、見せる収納が似合う作りになっています。薪ストーブが家の中心にあり、ウッドデッキをリビングの一部として使えるようにデザインされています。家族が自然と集まれる場所がある。WONDER DEVICEはそんな注文住宅になります。
WONDER DEVICEの価格
WONDER DEVICE FRANK | 面積 | 標準価格 |
---|---|---|
フランク6 WF-6 | 101.09㎡/30.6坪 | 1692万円(税抜き) |
フランク7 WF-7 | 131.99㎡/39.9坪 | 1920万円(税抜き) |
フランク8 WF-8 | 151.03㎡/45.7坪 | 2136万円(税抜き) |
WONDER DEVICE PHANTOM | 面積 | 標準価格 |
---|---|---|
ファントム6 WP-6 | 91.69㎡/27.7坪 | 1638万円(税抜き) |
ファントム7 WP-7 | 117.58㎡/35.6坪 | 1817万円(税抜き) |
ファントム8 WP-8 | 133.31㎡/40.3坪 | 2099万円(税抜き) |
WONDER DEVICE VOID | 面積 | 標準価格 |
---|---|---|
ワンダーボルド | 108.09㎡/32.7坪 2Fスケルトン | 1545万円(税抜き) |
ワンダーボルド | 108.09㎡/32.7坪 2F個室2つ+オープンスペース | 1590万円(税抜き) |
WONDER DEVICE GANG | 面積 | 標準価格 |
---|---|---|
ワンダーデバイスギャング | 94.56㎡/28.7坪 | 1434万円(税抜き) |
G-LOG なつ
樋口一葉の実名である「奈津」が名前の由来である「G-LOG なつ」です。ログハウスでありながらも、日本人の感性を大切にしてデザインされた注文住宅です。大きな三角屋根が特長で、天窓からは柔らかな陽射しと風を取り入れることができます。
三角屋根の下には空中に浮いているかのようなベランダ空間「NIDO」が人気で、2階のロフトとつながった外でもなく内でもない空間で、ホームパーティやハンモックでのお昼寝、趣味の時間を楽しめます。
また、ウッドデッキと庭との一体感が美しい建物で、広い庭のある土地に適しています。休日は家でのんびりと過ごしたい。友人を呼んでBBQを楽しみたい。そんな人におすすめのモデルです。
G-LOG なつの価格
G-LOG なつ | 面積 | 標準価格 |
---|---|---|
ヒガラ Y | 111.45㎡/33.7坪 | 1890万円(税抜き) |
セッカ Y・K | 128.48㎡/38.9坪 | Y/2107万円・K/2013万円(税抜き) |
アオジ Y・K | 140.15㎡/42.4坪 | Y/2211万円・K/2107万円(税抜き) |
ミサゴ Y・K | 162.65㎡/49.2坪 | Y/2521万円・K/2401万円(税抜き) |
COUNTRY LOG
COUNTRY LOGは住宅の常識を無視し、自由に暮らせることをコンセプトにした注文住宅です。家に入るとそこにあるのは玄関ではなく、薪ストーブのある広い土間。そこをリビングにするのも、作業スペースにするのも自由です。
コンセプトは「不常識人」で、常識にとらわれず、かといって非常識にもならないという、自分らしさを追求していくためのログハウスになります。家にいると好奇心が湧いてきて、やりたいことが次々と増えていきます。誰かの真似ではなく、自分だけの暮らしを手に入れたい。COUNTRY LOGはそんな人におすすめの住宅です。
COUNTRY LOGの価格
COUNTRY LOG | 面積 | 標準価格 |
---|---|---|
コーリー | 90.83㎡/27.5坪 | 1809万円(税抜き) |
クミン | 117.14㎡/35.4坪 | 2121万円(税抜き) |
カラマス | 126.49㎡/38.3坪 | 2268万円(税抜き) |
クリナム | 120.41㎡/41.7坪 | 2439万円(税抜き) |
クレセント | 150.58㎡/45.6坪 | 2633万円(税抜き) |
程々の家
bessはログハウスの印象が強いかもしれませんが、程々の家はログハウスのコンセプトを持ちつつも、古き良き時代の古民家を思い出させるデザインをもった注文住宅です。「程々」であることを大切にし、デザインも居心地も極端にいき過ぎない潔さを備えています。
広緑とつながる大きな土間があり、自然と人が集まるように設計されています。ただ、造りすぎることなく、たくさんの余白が残されていて、住む人の暮らしに寄り添ってくれるのも程々の家の特長になります。
大勢の友人を招くようなオープンな暮らしではなく、家族との時間、自分の時間を大切にしたい。そんな人たちに最適な注文住宅です。
程々の家の価格
倭様「程々の家」 | 面積 | 標準価格 |
---|---|---|
七色 | 106.05㎡/32.1坪 | 2376万円(税抜き) |
八風 | 122.55㎡/37.1坪 | 2590万円(税抜き) |
十霧 | 153.18㎡/46.3坪 | 3053万円(税抜き) |
BESS DOME
BESSの代名詞ともいえる注文住宅がBESS DOMEです。家は四角いものという常識を覆し、遊び心が詰まったドーム形状のデザインが特長のログハウスです。外観ばかりが注目されていますが、柔軟性を備えているため地震にも強く、風を逃すことができるので台風にも強い合理的な構造となっています。
それだけでなく自然対流が起こりやすいため、熱効率に優れているというメリットもあります。音が広がりやすいため、家全体を特別な音空間に仕上げるなんてこともできます。使い勝手に難がありそうなデザインですが、暮らしてみると不便に感じることはありません。
せっかく建てるなら個性的な家にしたい。そんな人にまずチェックしてもらいたい注文住宅のひとつです。
BESS DOME | シェルキット | ハウスキット |
---|---|---|
8.2 | 660万円(2×6 )860万円(2×10 ) | 1050万円(2×6 )1210万円(2×10 ) |
9.5 | 770万円(2×6 )970万円(2×10 ) | 1160万円(2×6 )1340万円(2×10 ) |
11 | 1120万円(2×10 ) | 1580万円(2×10 ) |
※価格は税抜き
bess注文住宅の3つの魅力
商品のラインナップをチェックするだけでも、bessの注文住宅が他社とはまったく違うコンセプトを持つことを感じてもらえたかと思います。さらにbessの注文住宅は、下記のような3つの魅力を備えています。
- リーズナブルにログハウスが手に入る
- 自然を身近に感じながら暮らせる
- 暮らしながら理想の家に近づけることができる
それぞれの魅力について、詳しく見ていきましょう。
リーズナブルにログハウスが手に入る
ログハウスに憧れる人は多いのですが、実際に建てる人が少ないというのもあり、一般的な住宅と比べると価格が高くなる傾向にあります。bessのログハウスは坪単価が50万〜70万円とご紹介しましたが、他社で同等のログハウスを建てようとすると、80万〜100万円/坪くらいになります。
- 建材を大量生産できない
- 本格的なログハウスは対応できる業者が限られている
ログハウスが高額になる理由はこの2点にあります。ニーズが少ないので建材が割高になるというのと、本格的なログハウスは対応できる業者が少ないというので、デザインや間取りなどもこだわっていくとどんどんと坪単価が上がります。
ところがbessのログハウスは年間1000棟ものログハウスを建てており、建材を安く揃えることができます。さらにログハウスの建築に慣れているため、高品質でありながらも出費を抑えて建てることができます。
自然を身近に感じながら暮らせる
一般的な注文住宅では快適な暮らしのためにナチュラルさを切り離し、機能性を重視していますが、bessの注文住宅は自然との一体感を重視しています。このため、いつも風や光を感じながら暮らすことができます。
最新のテクノロジーを導入して便利に暮らすのではなく、できるだけ自然機能を活用し、不便を楽しむことで遊び心を育む。あたり前のように暮らしているだけなのに、いつの間にか感性が豊かになっていきます。bessの注文住宅には、そんなメリットもあります。
暮らしながら理想の家に近づけることができる
通常の家は購入したときが完成品で、そこから徐々に劣化していき30年で寿命を迎えます。ところがbessの注文住宅は購入したときは、まだ未完成で不便なところがたくさんあります。ただ、そこから手を加えていき、10年20年後に購入したときによりも快適になります。
自分たちの手で家を育てることができるのがbessの魅力で、メンテナンスに手間はかかりますが、それだけ自分の家に愛着を持つことができます。「家は、道具」というのがbessのコンセプトのひとつで、暮らしていくうちに家がどんどん馴染んでいきます。
経年することで味わいが出てくる。こまめに手を加えることで理想の家に近づいていく。将来の姿が楽しみになるのが、bessの注文住宅です。
bessで満足度の高い注文住宅を建てるコツ
ログハウスで暮らしたい。そんな夢を現実にしてくれるのがbessの家ですが、実はbessでログハウスを建ててから後悔しているという人もいます。bessのコンセプトを理解せずに、憧れだけで建ててしまった人がそうなる傾向にあります。
そこで、ここでは建ててから後悔しないために、bessで満足度の高い注文住宅を建てるコツをご紹介していきます。
完成度の高い家を目指さない
まず大事なのが、家づくりの段階で完璧を目指さないことです。引き渡してもらったときの完成度が50%くらいで、あとの50%は暮らし始めてから自分たちで手を加えていくつもりでいましょう。それがbessの注文住宅の特長であり、魅力でもあります。
完成度が高い状態で引き渡されたのでは、手をかけていくという楽しみがなくなってしまいます。できるだけムダや余白が残るように設計してもらいましょう。ただし、無計画に設計したのではただの不便な家に仕上がってしまいます。
将来的にどのような家にしたいのか、そのイメージを担当者と共有し、自分たちでは手を加えることが難しそうな場所だけを作り込んでもらいましょう。そこで暮らすようになり、手間を掛けて家を育てることで愛着が高まり、満足度がアップします。
建物ではなくライフスタイルを購入する
ライフスタイル
bessが他のハウスメーカーと大きく違うのは、売っているのは建物ではなく、ライフスタイルだということです。これを理解していないと、暮らし始めてからメンテナンスに手間がかかることにストレスを感じることになります。
ログハウスは木材で作っているため、どうしても傷がつきやすく、カビや腐食も発生します。建物を買ったと考えると、それらは欠陥ということになり「やっぱり日本でログハウスは無謀だった」と後悔します。ところが、bessはその欠陥を自分で直すという行為を大切にしています。
トラブルにより不便を感じても、手間や工夫によって改善していく。それを楽しむという経験を売っているわけです。使いづらさやトラブルがあるのは当然というのが基本スタンスで、だからこそ毎日がおもしろくなると考えています。
bessで家を建てるというのは、不便さを楽しむライフスタイルを購入するのだと考えてください。もしそれを望まないのであれば、他のハウスメーカーや工務店で家を建てたほうが快適で満足度の高い暮らしを手に入れることができます。

ログハウス以外の注文住宅と比較検討する
bessで家を建てるという人はログハウスへの憧れが強く、最初からbessにだけ相談するという人が多いのですが、それはあまりおすすめしません。bessに依頼するにしても、まずは複数のハウスメーカーや工務店に相談をして、家を建てる上での知識の幅を広げましょう。
同じ坪単価であえば、かなりグレードの高い注文住宅に仕上げることができますし、もっと格安でログハウスを建ててくれる地域密着型の工務店もあります。それらを知っていて、あえてbessを選ぶのであれば後悔することもありませんが、建ててからそのそのことを知ると、損したような気分になります。
最近は「タウンライフ家づくり」のように簡単に複数の業者からの提案を受けられる無料サービスもあります。いくつもの業者に相談するのが面倒だという人も、このサービスを使うことで手間を掛けることなく提案の比較検討を行えます。
満足度の高い家づくりをするためには、情報収集と比較検討が必須です。数千万円もする大きな買い物ですので、面倒でも手間と時間をかけて本当にbessでいいのかを判断してください。
\最大400万円安くなった/
まとめ
bessの坪単価は50万〜70万円で、高品質なログハウスをリーズナブルな価格で購入できます。ただし同じ坪単価であれば、高機能な設備が充実している注文住宅を建てることができますので、家を建てるということだけを考えると割高ではあります。
ログハウスですので耐震性が高いというメリットはありますが、木で作られた家ですので腐食やカビが発生しやすく、必ずしも快適な暮らしを得られるわけではありません。むしろ不便であることを楽しむというのがコンセプトで、それを理解していないと購入してから後悔することになります。
まずは他のハウスメーカーとは方向性がどう違うのかをきちんと理解し、bessのコンセプトに同意しましょう。そのために大切なのが情報収集です。「タウンライフ家づくり」を使って、他社の提案を参考に比較検討をして、幅広い情報を集めてください。
憧れだけで選ぶと、後悔する可能性が高くなります。他の注文住宅と比べてどれくらい不便なのかをしっかりチェックをし、それでもbessでの家づくりをしたいと思えたなら問題ありません。あとは担当者を信頼して家づくりを進めていきましょう。