注文住宅を建てるときに重要なのが、ハウスメーカー選びです。同じ間取りでもハウスメーカーによって坪単価もデザインも違ってきます。予算の範囲内に収まる価格で、なおかつ満足できるデザインを提案してくれるハウスメーカーを選びたいところです。
数あるハウスメーカーの中でも知名度が高く、そして坪単価の安さに定評があるのがアイフルホームです。他の大手ハウスメーカーよりも、低予算で満足度の高い家を建てることができますが、具体的にどれくらいの坪単価なのか知りたいという人もいますよね。
そこで、ここではアイフルホームの注文住宅の坪単価についてご紹介しつつ、商品の魅力やさらに安く建てるためのコツをお伝えしていきます。これから家を建てるという人は、ぜひ参考にしてください。
アイフルホームの坪単価と商品ラインナップ

FAVOシリーズ | 40万〜50万円/坪 |
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web housing「i-Prime7」 | 25万〜35万円/坪 |
web housing「五世代」 | 90万〜100万円/坪 |
アイフルホームは2020年に製品体系を変更したばかりで、商品ごとの坪単価情報がありません。ただし、従来のモデルがFAVOシリーズにまとめられただけですので、過去のデータを参考にして算出すると、FAVOシリーズの坪単価は40万〜50万円程度になります。
インターネットでシミュレーションできるweb housing「i-Prime7」は、完全規格化住宅ですので自由度が低いというデメリットはありますが、坪単価が25万〜35万円と安く、1000万円程度の予算でも家を建てることができます。
同じweb housingでも「五世代」は4世代同居できるため、キッチンや浴室などの設備に費用がかかり、坪単価は90万〜100万円と高くなっています。それでも高機能住宅であり、3〜4軒の家を建てると考えればリーズナブルに家を建てられます。
それぞれのラインナップについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
FAVOシリーズ

参照:アイフルホーム
アイフルホームの注文住宅で主力となっているのがFAVO(フェイボ)シリーズです。こだわりのライフスタイルに適した間取りプランを提供してくれます。例えばFAVO for KIDSでは、子育てをしやすく、子どもの想像力や自主性、好奇心を伸ばせるような工夫が施されています。
平屋タイプのFAVO for HIRAYAや、3階建てのFAVO for URBANなど、土地サイズや予算に合わせたプランも用意されています。
コンセプトは「一人ひとりのライフスタイルに合ったこだわりの暮らしをカタチにする住まい」で、下記の11タイプから選ぶことができます。もちろんこれらはベースであり、理想の家に近づけるために様々なオプションも用意されています。
FAVO for OUTDOOR | FAVO for PARTY | FAVO for KIDS |
FAVO for DAYS | FAVO for HIRAYA | FAVO for SKIP |
FAVO for COURT | FAVO for SKY | FAVO for ZEN |
FAVO for URBAN | FAVO for WUTH |
web housing「i-Prime7」

参照:アイフルホーム
web housing「i-Prime7」は基本本体価格が1000万円からの格安完全規格化住宅です。小さな家でも大人数が集まれるような構造になっており、家族がゆっくりとした時間を過ごせるプランを提供してもらえます。
格安を実現できている理由がインターネットでのシミュレーションにあります。専用マイページで希望の条件に適したプランを選ぶことができ、建築総費用や家づくりのスケジュールを確認できます。専用のマイページに登録しても営業のアプローチもなく、自分のペースで家づくりをはじめられます。
インターネット上で仕様がほぼ決まるため営業担当との打ち合わせもほとんどなく、さらにアイフルホームのフランチャイズが施工するため、他社のように中間マージンが発生しません。このような仕組みによって、坪単価25万〜35万円という格安価格を実現しています。
ただし規格を統一しており、間取りが限定されるなど自由度は低いというデメリットがあります。コンパクトな家を安い坪単価で建てたいという人におすすめの商品です。
web housing「五世代」

参照:アイフルホーム
web housing「五世代」は人生100歳時代に適合した未来型の住宅です。家族五世代がそれぞれのライフスタイルに合った暮らしをしつつも、ひとつ屋根の下で、お互いに助け合える暮らしを目指して提案された商品です。
外観は1つの大きな家ですが、その内部は世代ごとのユニットになっており、独立しつつも必要なときに繋がれる構造になっています。さらにIoT技術を導入しており、スマートフォンやタブレットなどで家電製品の電源や玄関ドアの施錠を遠隔操作できるなど、最新テクノロジーが詰まっています。
災害に対する対策もできており、安心して未来に受け継いでいけるというのもweb housing「五世代」の魅力です。坪単価は90万〜100万円/坪と安くはありませんが、機能性の高さや長く暮らし続けることを考えるとコストパフォーマンスに優れた商品です。
アイフルホーム注文住宅の3つの魅力

アイフルホームはCMやメディアなどの露出が多く、知名度の高いハウスメーカーですが、どのような特長があるのかまで把握している人は少ないようですので、ここではアイフルホームの特に優れている3つの魅力についてご紹介します。
- 坪単価が安く低予算で家が建つ
- LIXILの高品質設備機器から選べる
- 安くても最高等級3の耐震性能
これらがアイフルホームの魅力になります。それぞれの魅力について、詳しく解説していきます。
坪単価が安く低予算で家が建つ
人気の高い大手ハウスメーカーに注文住宅を依頼すると、坪単価が60万円以上はかかります。こだわりの注文住宅ですと、坪単価が100万円になることも珍しくありません。家を建てるとなるとさらに土地代もかかりますので、かなり無理をして家を建てることになります。
ところがアイフルホームの坪単価は40万〜50万円と安く、地域密着型の工務店に依頼するのとそれほど変わりません。品質が悪いから安いのでは?と思うかもしれませんが、アイフルホームはすでにお伝えしましたようにフランチャイズシステムを採用し、中間マージンをカットしています。
さらに規模の大きさを活かして資材の一括購入を行っているため、建物の原価を抑えています。最長30年保証などの保証が充実していることからも、品質の高さに自信を持っているメーカーですので、安物買いの銭失いになることはありません。
LIXILの高品質設備機器から選べる
アイフルホームはLIXILグループのハウスメーカーですので、注文住宅は当然LIXILの設備機器から選ぶことになります。住宅サッシ、玄関ドア、トイレ、キッチン、バスルームなどすべてLIXIL品質で、予算に合わせて幅広い商品から選ぶことができます。
また、LIXILで揃えることになりますので、全体的に違和感のない空間に仕上がります。アイフルホームはLIXILの設備が合うようにデザインされているため、建物全体がすっきりとして違和感のない仕上がりになります。
もちろんグループ会社からの仕入れですのでコストを抑えることができ、アイフルホームの坪単価が安い要因のひとつにもなっています。品質が高く、選択肢も多い、さらに安く仕入れられるということで、LIXILグループであることがアイフルホームの強みのひとつになっています。
安くても最高等級3の耐震性能
いくら坪単価が安くても安心して暮らせない家では困ります。日本は地震の多い国ですので、耐震性能の高さは注文住宅でも必須です。アイフルホームの注文住宅は、実物大実験を行っており、安全性の高さが実証済みです。
数百年に1度の大地震であっても耐えられる耐震等級3相当であることも、設計するすべてのプランをLIXIL住宅研究所で強度解析を行い確認しています。
また自然災害だけでなく、家庭内事故を防ぐために滑り止めクッション付き階段や、ぶつかったときのケガを軽減するためのR出隅、指はさみを防止するためのWソフトモーション引き戸など、大人から子どもまで安全に暮らせるための工夫が充実しています。
このように、安いだけでなく高い耐震性能や安全性を持ち、安心して暮らせる家であることもアイフルホームの注文住宅の魅力です。
アイフルホームで満足度の注文住宅を建てるコツ

アイフルホームは格安で安全性の高い注文住宅を建てられますが、間取りの自由度が少なく、さらには外観も高級感に欠けるなどのデメリットもあります。そのようなデメリットも考慮しつつ、満足度の高い家づくりを行うにはちょっとしたコツがあります。
そこで、どのような点に注意すればアイフルホームで満足度の高い家づくりができるのか、そのコツをご紹介していきます。
自分のライフスタイルの絞り込みを行う
アイフルホームは間取りの自由度が低く、思い通りの家づくりが難しいという問題があります。ただし、FAVOはライフスタイルごとに11種類のプランを用意しており、自分のライフスタイルに適したプランを選ぶことで、暮らしやすく高い満足度を得らるようになっています。
イメージが固まったら住宅展示場で実物をチェックし、最適なプランを選びましょう。方向性がはっきりしている方が担当者も提案しやすく、迷いのない家づくりができます。
安さにこだわらず必要に応じてお金をかける
家は高額な買い物ですので少しでも出費を抑えたいところですが、あまりにも予算を抑えすぎると暮らし始めてから後悔することになります。アイフルホームは坪単価が安く、建物の価格を抑えることができるわけですから、こだわりたい部分にはしっかりとお金をかけましょう。
例えば料理好きであれば、キッチンだけはこだわって高品質高機能な設備を選び、お風呂好きなら浴室設備にお金をかけましょう。アイフルホームはオプションの価格がやや高い傾向にあるので、すべての設備をグレードアップするのではなく、譲れない箇所だけこだわるのがおすすめです。
複数のハウスメーカーで比較検討する
予算の関係で最初からアイフルホームで施工すると決めている人もいるかと思いますが、満足度の高い家づくりをしたいのであれば、複数のハウスメーカーに相談して、それぞれの提案を比較検討しましょう。
他のハウスメーカーの提案を見ることで、アイフルホームの提案に足りていないもの、暮らし始めてから不満を感じそうなポイントが見えてきます。家は人生最大の買い物ですので、そのような部分に妥協せず要望を伝えるためにも、他社の提案を見るというのはとても大切なことです。
ただし、1社ずつ相談に行くのは手間ですので、複数のハウスメーカーに提案をしてもらいたいのであれば、「タウンライフ家づくり」のような無料一括見積りサービスを利用しましょう。このようなサービスを使えば、1回の入力で複数のハウスメーカーに提案依頼できるので手間が省けます。

ちなみにアイフルホームも「タウンライフ家づくり」に登録されていますので、同じ条件で他社との比較検討ができます。大手だけでなく地域密着型の工務店も登録していますので、アイフルホームと同じ価格で自由度の高い間取りを提案してもらえる可能性もあります。
これから何十年も暮らす家ですので、満足度の高い家を建てるためにも、じっくり時間をかけて比較検討を行ってください。
まとめ
坪単価の安さで人気のアイフルホームですが、設備をLIXILのアイテムから選ぶことができ、さらには最高等級3の耐震性能があるので安心して暮らせるというメリットもあります。一方で間取りの自由度が低く、コストカットされているため外観が他社よりも見劣りします。
このようなデメリットも理解してアイフルホームで家を建てるのであればいいのですが、安さだけで選ぶと、建ててから後悔することになります。そうならないためにも、まずは自分のライフスタイルに合ったプランを選び、こだわりたい部分にはしっかりとお金をかけましょう。
また、アイフルホームだけに提案してもらうのではなく、間取り一括見積もりサービスの「タウンライフ家づくり」などのサービスを活用して、複数社から提案してもらいましょう。他社と比較することで、アイフルホームの提案に足りない部分が見えてきます。
それをアイフルホームに改善してもらうのもいいですし、もっと優れた提案をしてくれるハウスメーカーや工務店に切り替えることもできます。新居での生活が始まってから後悔しないように、じっくり比較検討をして、妥協のない家づくりを目指しましょう。