賃貸物件の家賃交渉や初期費用を安くしてもらう交渉術

礼金の交渉

そろろなくなるだろうといわれながら、なかなかなくならないのが「礼金」です。

そろそろなくなるだろうといわれる理由は、現代において礼金は何の対価として支払うものなのかはっきりしないということをみんなが気づいてからです。しかし、なかなかなくならないのは、大家さんにとっては、なくしたくない慣習だからです。

礼金とはそもそも、戦中戦後に生まれた慣習です。戦中、戦後、物件の数がいちじるしく不足していた当時、戦災で住む家を失い家を探していた人々が、大家さんに月々の家賃を低くおさえてもらう代わりに、お礼として支払ったことがはじまりだといわれています。それが空室過多の今日に状況は変われど慣習だけが残っているのです。

もし気に入った物件が礼金を取る場合は、まず交渉してみましょう。交渉して損することはありません。

「最近は、判「最近は、礼金ゼロの物件が増えている」という事実を告げ、「礼金がゼロなら契約してもいい」といった提案をしてみましょう。

もし「不人気エリアにある」「駅から遠些「利便性に欠ける」「古と物件であれば、交渉が受け入れられる可能性は大きいでしょう。大家さんとしては、空き家にしておくよりは礼金を受け取れなくても入居してもらったほうが得策だからです。

いうまでもなく、礼金は1円たりとも戻ってこないお金ですので、これまで当たり前のように取られていた2カ月、3カ月分のお金がゼロになれば、相当な節約になります。

逆に、「人気エリアにある」「駅から近竺「利便性に優れている」「新しい」物件では、礼金を取る事例がいまだに残っています。また、値引きもむずかしいのかもしれません。

これら「人気がある物件」には、借り手候補が多くあらわれるため、大家さんとしては礼金を未だ値引く必要がないからです。

ただ、交渉してみて損することはありません。もしかしたら、3カ月分が2カ月に、2カ月分が1カ月になるかもしれません。

敷金は払った分だけ損をする

敷金は、賃料の1カ月分から3カ月分が一般的で、礼金と同様、引越時の初期費用として大きなウエイトをしめるものです。

ただし、値引いてもらう点から考えれば、優先順位は礼金の次です。というのも、礼金は返金されませんが、敷金は基本的には退室時に戻ってくるものだからです。

気をつけなければならないのは、

[char no=1 char=”不動産”]礼金は値引けません。手数料も値引けません。その代わり、敷金を1カ月分に減らしましょう[/char]

のような、不動産屋さんからの代替案です。

敷金は戻ってくるという性質を踏まえれば、この提案があなたにとって最良の提案であるわけではありません。もちろん、値引いてもらう価値もあります。単に引越時に必要になるお金をセーブできるのですから。

不動産賃貸において最も多いトラブルが、敷金返還の問題だからです。

トラブルになるのは、本来戻ってくるはずの敷金が、戻ってこないのが理由です。いいかえれば、最初から預ける額を少なくしておけば、万一何らかの理由で戻ってこなかった場合でも、被害が少なくおさえられるというわけです。

また、最近では「敷金全額返還」などのサービスを掲げる大手不動産屋さんもありますので、こうした不動産屋さんを選ぶことでトーフブルを避けることもできます。

もちろん「敷金全額返還」でも、あなたが何かの卜|フブルなどで床や壁に大きな穴や傷をつけてしまったような時は、その費用を敷金から差し引かれます。

ちなみに敷金システムは、関西では異なります。賃料の2カ月から3カ月分を預ける関東流に対し、う力月や6カ月分の敷金二保証金」ともいいます)を預けるのが関西流です。

では、関西に礼金がないのかというと、そうでもありません。関西流では敷引きというシステムがあり、預けた保証金の一部もしくは全部を返還しないという契約です。ある意味、敷引きとは礼金と似た性格をもっているととらえることもできます。

仲介手数料の割引につられない

最近では、「仲介手数料0.5カ月分」「0.7カ月分」などの割引サービスを掲げる大手不動産屋さんが増えてきました。

仲介手数料の上限は賃料1カ月分(消費税別)ですから、0.5カ月分に割引いてもらえれば、賃料5万円の部屋なら2万5000円、巧万円の部屋なら7万5000円も浮かせる計算になります。高賃料の部屋を借りる人ほど、得するサービスというわけです。

重要なのは、サービスにつられないことです。「仲介手数料0.5カ月分」にしても、いい部屋が見つかってこそのサービスです。

「仲介手数料をサービスするから契約下さい」といった提案は本末転倒ですので耳を貸さないようにしましょう。

なかには、なかなか借り手がつかないため、特例で割引かれている物件もあります。内見と周辺環境を下見して物件の価値を吟味したうえで、良い部屋であればサービスに喜び、ダメな部屋であればサービスがなんであれ、選ばないように注意しましょう。

ところで、仲介手数料は賃料1カ月分が相場ですが、これは妥当なのでしょうか?

実は不動産屋さんにとっては、何件も案内しなければならない実働時間に対し賃料1カ月ぶんは「安どという感覚なのです。確かに成約率数%〜数十%では、報酬として十分ではないのかもしれません。

ではなぜ仲介手数料の割引が可能なのでしょうか。不動産屋さんは大家さんからも仲介手数料を受け取れるからです。借り手から賃料0.う力月、大家さんから0.5ヵ月で、あわせて1カ月分の仲介手数料を不動産屋さんは確保できているわけです。

これは空室の数が増えることで、大家さんの考え方が変わってきていることによって生まれてきた現象です。

大家さんもこの割引によって早く空室がうまるのならば、払ったほうが得なのです。

ここで再認識しておくべきなのは、現在ではいかに空室の数がすさまじいかということです。

大家さんのいいなり、不動産屋さんのいいなりで、払う根拠、必要のないものまで払ってきた時代は終わりを告げつつある兆候のひとつが、この手数料の割引なのです。

借り手が優位に立てる時代なんだなぁIそんな実感をもとに、かしこい物件選びをしていきましょう。